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┌-------------------┐ NIMIC通信 No.112(2015年10月号) └-------------------┘ ┏┏┏ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┏ [12] キーワードを読む 「多文化共生」について理解を深めるために(106) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NIMIC設立の理念のなかで大きなウェートを占める「多文化共生」。 この言葉をキーワードに、2006年9月号から多文化共生に関わる本の紹介を始めました。 第106回目の今回は、日本の森について書かれた本です。 「森をつくる(15歳の寺子屋)」 C・Wニコル著 講談社 2013年 \1000 本の著者C・Wニコルさんは皆さんもご存じでしょう。新聞や雑誌、テレビなどによく登場されています。そのニコルさんが日本の中学生に向けて語る本です。90頁というごく読みやすい本の中に、大切なことが詰まっています。 ニコルさんは1940年英国の南ウェールズ生まれ。北極でイヌイットの暮らしを体験し、日本で生活、エチオピアで国立公園のレンジャーとして働いた後、永住の場所として選んだのは日本の長野県北部の黒姫でした。 しかし、経済の高度成長期、日本の素晴らしい森が次々に失われていくのを目の当たりにして、森の保護に立ち上がりました。ニコルさんが目指したのは、様々な植物があり生き物が暮らす「生きている森」、そうして出来たのがアファンの森です。1995年55歳の時に日本国籍を取得したニコルさんは今75歳、初めて日本に来てから53年になります。 日本の自然の素晴らしさ、国土や社会の特質、最近の子どもを取り巻く環境の変化などまで、とても率直にわかりやすく語ってくれます。 日本におけるこのニコルさんの存在自体が、日本社会を物語っていると思います。 (NIMIC会員 根本 百合) |
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