西東京市多文化共生センター

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   NIMIC通信 No.144(2018年9月号)
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┏ [13] キーワードを読む
「多文化共生」について理解を深めるために(138)
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 NIMIC設立の理念のなかで大きなウェートを占める「多文化共生」。
 この言葉をキーワードに、2006年9月号から多文化共生に関わる本の 紹介を始めました。
 第138回目の今回は、スウェーデン人のイラストレー ターが書いて日本で出版されたコミックエッセイの4冊シリーズです。

北欧女子オーサが見つけた日本の不思議(1)-(4)
オーサ・イェークストロム メディアファクトリー 2015~8年

 作者はスウェーデンのストックホルム出身で、2011年から日本で暮らし ています。
 13歳の時、スウェーデンのテレビで「セーラームーン」を見て アニメや漫画に目覚めました。
 イラストを勉強し、スウェーデンで漫画を3冊出版。
 その後日本に留学、日本語学校1年半、専門学校グラフィック デザイン科1年を終了して、日本で就職。
 その間に感じた日本文化の面白 さを描いたブログの4コマ漫画から、このシリーズが生まれ、大人気になり ました。
 北欧と言うのは、やはり日本から遠いです。
 自然も大きく違うし、お互いによく知らないことばかり。
 生活習慣などの表面的な事だけでなく、 若い女性の生き方や人生観あたりまで、明るく面白く伝えてくれます。
 今、日本ではありとあらゆるものについての漫画やコミックエッセイがあ ります。
 グルメ、酒、ペット、スポーツ、趣味、仕事、旅行、子育て、闘病記、 ダイエット、発達障害、国際結婚、外国暮らし、省エネ生活等々。
 漫画家は文章で日記を書く代わりに、カット入りのブログを描き、それが出版されま す。 冷静に観察して描かれたものは、内容が人に伝わり易く、なかなか面 白いのです。
 日本のアニメや漫画が海外でファンを獲得しはじめて、随分になります。
 世界中にオタクが広がり、自分で描き始めた中の一人がこのオーサさんで す。
 もしかしたら、日本で、あるいは世界中で、様々な言語で漫画やアニメ を描きはじめている若い世代が大勢いるのかもしれません。
                       (NIMIC会員 根本百合)




 
 
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