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┌-------------------┐ NIMIC通信 No.71(2012年4月) └-------------------┘ ┏┏┏ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┏ [12] キーワードを読む 「多文化共生」について理解を深めるために(66) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NIMIC設立の理念のなかで大きなウェートを占める「多文化共生」。 この言葉をキーワードに、2006年9月号から多文化共生に関わる本の紹介を始めました。 第66回目の今回は、アフリカのスーダンを舞台にした児童書です。 『魔法の泉への道』 リンダ・スー・パーク作 金利光訳 あすなろ書房 2011年11月 1983年に勃発した第2次スーダン内戦は、北部のイスラム政権と南部の非イスラム勢力同盟軍が入り乱れて戦い、数百万人が殺され数百万人が故郷を追われました。家族からはぐれて難民キャンプで育ち、後にアメリカへ渡った少年サルヴァ・ドゥットさんがこの物語の主人公の1人です。作者はアメリカ人作家ですが、詳しく取材して書いており、サルヴァ・ドゥットさん本人のあとがきも添えてあります。 2011年7月9日に南スーダン共和国が独立し、現在、国連平和維持活動の協力のもと国造りが始まりました。日本の自衛隊もその一員として2月20日に現地入りしました。今後自衛隊の活動に関するニュースにふれる機会が多いと思います。この本を読むと、南スーダンの土地や人々の暮らしがとても身近に感じられ、理解が深まると同時に、無関心ではいられなくなります。この機会にぜひお読みください。 (NIMIC会員 根本百合) |
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