西東京市多文化共生センター |
┌-------------------┐ NIMIC通信 No.6(2006年10月) └-------------------┘ ┏┏┏ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┏ [7] キーワードを読む~「多文化共生」について理解を深めるために② ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NIMIC設立の理念の中で大きなウェートを占める「多文化共生」。この言葉をキーワードに、9月号から多文化共生に関わる本の紹介を始めました。2回目の今回は、外国における多文化主義社会の動向を踏まえ、日本の目指すべき方向を模索しようという一冊です。 『多文化主義社会の到来』 関根政美著 朝日選書650 朝日新聞社 (1,260円) 前回紹介した『多文化主義・多言語主義の現在』と同様に、本書でも前半は多文化主義社会が生まれてきた背景を解説、主にオーストラリアの状況を詳しく説明し、カナダやアメリカについても触れています。 後半はオーストラリアでの反多文化主義の運動を分析し、経済面と文化面から分かりやすく説明しています。本書は一貫して日本社会の今後を考えるという視点で書かれているので、外国の事例か何が学べるか、何を学ぶべきか、考えさせられます。 人権問題が経済コスト問題に取って代わられるという警告や、多文化主義が目標ではなく前提であり、社会構築主義的文化観が必要であるという主張など、一度は読んでおきたい本です。 |
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