西東京市多文化共生センター

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   NIMIC通信 No.17(2007年9月)
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もくじ
[1] 講座のお知らせ「日本語ボランティア・スキルアップ講座③」
[2] 講座のお知らせ「外国人のお母さんのための生活に役立つ日本語講座」
[3] イベントお知らせ「優美な音色を体験!「二胡体験講座」」
[4] イベント報告「伝承遊び教室」
[5] 事業報告「日本語を母語としない子どもの夏休み学習教室」
[6] 会員より「坂の街・テグシガルパの窓から④」
[7] 世界の国々・人々 ~忘れられない旅⑦~
[8] キーワードを読む~「多文化共生」について理解を深めるために⑬
[9] 2007年度・今後の事業予定
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┏ [1] 講座のお知らせ「日本語ボランティア・スキルアップ講座③」
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日時:9月28日(金) 午後2時~4時
会場:西東京市役所田無庁舎202・203会議室(西武新宿線田無駅南口徒歩3分)
テーマ:初中級レベルの学習者の話す力を伸ばすには~『日本語おしゃべりのたね』を使って~
対象者:現在外国人の日本語学習をサポートしているボランティア、及び経験者等
講師: 沢田幸子さん(『日本語おしゃべりのたね』共著者)
参加費:NIMIC会員無料/会員でない方は1,000円
定員:40名
申し込み:8月27日から先着順で受付中
    メール info@nimic.jp FAX 0422-53-5350まで。

 なお、スキルアップ講座④は、10月24日(水) 午後5時~7時、武蔵野大学で開催する予定です。詳細が決まり次第、お知らせいたします。

※この講座は西東京市社会福祉協議会「地域福祉活動助成金」を受けています。

★日本語ボランティア・スキルアップ講座について、詳しくはNIMICのHPで。
 →→→ http://www.nimic.jp/jpn/nihongokouza.html

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┏ [2] 講座のお知らせ「外国人のお母さんのための生活に役立つ日本語講座」
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 保谷公民館では、子育て中の外国人のお母さんのために日本語講座をひらいています。
 慣れない日本での生活に不安を感じている子育て中のお母さん。
 一緒に『にほんご』を学びませんか?
 ※詳しい日程・保育のことについては、保谷公民館でお伝えします。
 
とき 9月12日から12月5日 毎週水曜日午前10時から12時
 ※9月12日は保育のオリエンテーションなど、講座は9月19日から。
ところ 保谷公民館
対象 市内に住んでいる子育て中のお母さん
保育 6か月から学校に入る前までのお子さん。おやつ代1回50円
参加費 無料
申込 9月3日(月)10時から保谷公民館へFAX、または窓口で受け付けています。FAXは住所・名前・子どもの名前と年齢・電話番号(連絡先)を書いてください。
 ※保谷公民館FAX:042-464‐8212
協力 西東京市多文化共生・国際交流センター(NIMIC)

A Japanese Language Class is open at Hoya Kominkan. Foreign Residents raising small children who feel uneasy living in Japan.
Let’s study Japanese together, would you?

※For more information about the schedule and child care service, please contact the Hoya Kominkan.

When: Starts on 12th September, ends on 5th December; Wednesdays 10a.m. -12 noon
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Where: Hoya Kominkan
Intended For: Foreign-resident mothers in Nishitokyo city who are currently raising children.
Child Care: 6 months old to pre-school age. Snacks fee ? 50 yen/day
Lesson Charge: Free
How to apply: September 3 (Mon), from10a.m. at Hoya Kominkan, directly at the office or by FAX writing address, name (as well as child’s name), age and telephone number (or contact number). HOYA KOMINKAN FAX: 042-464-8212

Collaborated by Nishitokyo Multicultural and International Center(NIMIC)

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┏ [3] イベントお知らせ「優美な音色を体験!「二胡体験講座」」
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 とても魅力的で独特な音色を奏でる二胡を、自分で弾いてみませんか。音階の練習から始めて、みなさんが知っている簡単な曲が演奏できるよう、みんなで挑戦してみましょう。
 
日時 10月21日(日)午後2時~4時
場所 田無公民館視聴覚室
講師 楊 智さん(中国天津省出身で西東京市在住の二胡演奏家)
定員 15名(申込み多数の場合には抽選)
参加費 1,000円(二胡レンタル料、実費として)
申込 往復はがきの往信面に、参加者の住所、氏名、電話番号を明記の上、9月15日~10月10日(水)(必着)までに、〒202-8555(住所不要) 西東京市役所生活文化課「二胡体験講座」係へ。 ※返信面にも、宛先(住所・氏名)を書いてください。
共催 西東京市

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┏ [4] イベント報告「伝承遊び教室」
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 8月24日(金)、夏休み中の子どもたちを対象として、「伝承遊び教室」を西東京市と共催で実施しました。
 会場の四隅に、「お手玉」「紙芝居」「ベーゴマ」「折り紙」のコーナーが設けられ、その道の達人たちが子どもたちを待っていました。
 子どもたちと大人を合わせて、15~6人の参加がありました。この人数だと、折り紙ではゆっくりと、ていねいに教えてもらうことができ、幼稚園児や小学校低学年の子どもたちにとっては満足のいくものだったことと思います。
 お手玉では歌を歌いながら遊ぶ光景に、子どものころを思い出したスタッフも多かったのではないでしょうか。
 男の子たちはベーゴマに興じ、そこに大人も混じってコマとコマがぶつかり合い、はじける音が心地よくひびいていました。
 最後に、みんなで「きぬ姫物語」という紙芝居を見ました。巧妙な語り口と拍子木の音が子どもたちをひきつけていました。

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┏ [5] 事業報告「日本語を母語としない子どもの夏休み学習教室」
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 外国人の小中学生対象「夏休み勉強会」の後半4日間(8月28 ~31 日)が、無事に終了しました。7月の活動から続けて参加している子どもたち、またボランティア同士も顔見知りになり、お互いに協力し合って活動は楽しく続けられました。
 夏休みの自由課題や調べ学習などの宿題を持ってきた子どもと一緒に図書館に行ったり、ひらがなや足し算、引き算の勉強をしたり、学年も日本語レベルも様々なので、複数のボランティアの皆さんが対応してくださることで、個別指導ができる環境があります。
 最後の日には、ボランティアメンバーのお子さんも参加して、一緒に学習活動やゲームをして楽しみました。低学年の子どもは読んだり書いたりの勉強の合間に、すごろく遊びで楽しく数を数えることができますし、福笑いは、位置関係の言葉を実際に使いながら覚えられます。色々工夫しながら、学び合いながらの学習活動です。
 30日の勉強会終了後、秋以降の活動について話し合いをしました。今後は、NIMICの「子ども日本語教室」として、毎週木曜日に活動を続けていくことになりました。市の教育委員会や生活文化課と協力しながら、保護者や学校とも連携して、子どもたちを見守っていきたいと思います。
 なお、中学生の教科指導など御協力いただける方はご連絡ください。特に、理数系の指導ができる方をお待ちしています。

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┏ [6] 会員より「坂の街・テグシガルパの窓から④」
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 2006年6月に「西東京市で響きあう ~共演、ガーナの太鼓・日本の和太鼓~」と題して行ったイベントに協力していただいた(お仕事の都合により、残念ながら当日は出演していませんでしたが、コーディネート、練習等でご協力いただきました)「保谷和太鼓会」のメンバーがホンジュラスの首都テグシガルパに赴任し、現地の様子をリアルに伝えるおたよりを寄せてくださいました。以下にご紹介します。
※テグシガルパは盆地とはいえ、たくさんの丘があり、坂の多い街だそうです。

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 「仕事でしばらくホンジュラスに行ってきます」
 友人知人にこう報告すると、返ってくる答えは判で押したように、
「へぇ…で、どこでしたっけ、それ?」
というものでした。
 そんな知られざる中米の国、ホンジュラスに来て数ヶ月。
 日々の暮らしで出会った小さな驚き、発見のあれこれをお届けします。

-コーヒー論議-
 日本人はコーヒーが大好き。そしてコーヒーはここホンジュラスの主要な輸出産品でもあります。でも、コーヒーを楽しむタイミングは日本とホンジュラスで異なるようです。
 先日、レストランで夕食を取り、食後にコーヒーを頼みました。
 するとウェイターさんは怪訝な顔。
 一瞬のためらいの後、えぇありますよ、と答えてくれました。
 しばらくたって出てきたのは、まるで朝食用のようなデミタスカップたっぷりのコーヒー。
 その話をホンジュラス人にしたところ、ホンジュラスでコーヒーを飲むのは朝が多く、昼食や夕食の後にコーヒーを飲む習慣はないそうです。
 言われてみれば、職場で飲み物を毎日出してくれるのですが、日本人スタッフはいつもコーヒーを飲み、ホンジュラス人スタッフは水を入れてもらっています。
 ホンジュラス料理はけっこう脂っこいのですが、あまり気にならないようです。
 でもよく考えると、ホンジュラス人は甘いものに目がないので、コーヒーにもお砂糖が欠かせません。山盛りのお砂糖をコーヒーにさらさらと流し込んでいるシーンを横目で眺めながら、確かにあれではすっきりしないかもしれないなぁと腑に落ちたのでした。
                       (Yuko Watayama)

 次号も、「坂の街・テグシガルパの窓から」を掲載しますので、お楽しみに!

★2006年「西東京市で響きあう ~共演、ガーナの太鼓・日本の和太鼓~」の様子は、NIMICのHPでご覧いただけます。
 →→→ http://www.nimic.jp/jpn/event/060617.html

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┏ [7] 世界の国々・人々 ~忘れられない旅⑦~
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 「世界の国々・人々」と題したこのコーナーでは、ある国にスポットをあて、その国の文化・人々との交流を、不定期ですが、いろいろな形でお届けしていきます。
 引き続き、NIMIC代表理事であり、武蔵野大学・大学院教授でもある佐々木瑞枝先生の書き下ろしエッセイをご紹介します。

71日間、世界の青年たちとの船の旅

 第七回 「海賊が出るというマラッカ海峡」

 船は、海賊の横行するというマラッカ海峡(マレー半島とスマトラ島間の海峡)を通過中だ。21世紀の今、海賊が出るなどとは信じられない話だが、私の乗った日本丸では、ものものしいアナウンスが流れ、船全体が警戒態勢で、張り詰めた空気が私たちの間を流れた。


 マラッカ海峡(マラッカかいきょう、Strait of Malacca、マレー語:Selat Melaka)は、マレー半島とスマトラ島(インドネシア)を隔てる海峡だ。海賊による事件が多発することから、別名「海賊海峡」と呼ばれているそうだ。
 
 我々の船は太平洋、インド洋と進むため、マラッカ海峡を避けては通れない。年間の通過船舶数は5万隻を超えるそうで、タンカー・コンテナ船など経済的に重要な物資が海峡を行きかう。
 この海峡の全長は約900km、幅は約70km~250km、平均水深は約25mで、岩礁や浅瀬が多い。このため我々の乗っている「日本丸」のような大型船舶の可航幅が数kmしかない場所もある。
 
 夜、甲板で青年たちと話し込んでいたら、突然サーチライトをつけた船がぐんぐん近づいてくる。「あっ、シージャック」とシモーナが叫んだが、残念ながらパトロール船だった。
 
 どうやら無事にマラッカ海峡を通過したようだ。
 
 「私はね、子供のころ宝島を読んで……」
 「僕はもっと現実の世界を考えるな。この間のシンガポールの革命の噂だって、ありそうな話だったと思わない?」
 「でも実際は何もなかった」
 
 こうして世界の青年たちと甲板で話しているうちにも、船は一路スエズを目指している。

                    (武蔵野大学・大学院教授 佐々木瑞枝)

★これまでに掲載したエッセイのバックナンバーはNIMICのHPでご覧いただけます。
 →→→ http://www.nimic.jp/jpn/magazine/essay_1.html

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┏ [8] キーワードを読む~「多文化共生」について理解を深めるために⑬
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 NIMIC設立の理念の中で大きなウェートを占める「多文化共生」。この言葉をキーワードに、2006年9月号から多文化共生に関わる本の紹介を始めました。13回目の今回は、「日本型多文化共生社会」について考える本をご紹介します。

「グローバル化時代の日本型多文化共生社会」
駒井 洋著  明石書房2006.6刊 302頁 (2,500円+税)

 本書は、第一部 「グローバル化時代の移民政策」 、第二部 「低賃金労働者としての外国人移民」、 第三部 「多文化共生社会への道」の三部9章から構成され、日本における外国人移民の歴史、現状、問題点、将来展望などを幅広く取り上げています。本書の「外国人移民」の定義では、生涯あるいは長期間にわたる居住者のみでなく、3か月以上の居住者すべてを含み、外国人労働者、研修生、留学生はもちろん、非正規滞在者についても対象としています。
 本書からは、日ごろ我々が抱く素朴な疑問、例えば、少子高齢化対策として移民の導入は有効か、外国人の低賃金労働者の積極的受け入れの是非、非正規滞在者の国外追放をどう考えるか、日系人労働者の何が問題か、看護介護分野の外国人積極導入の是非、外国人の子供の権利擁護の現状、日本の難民受入れがなぜ少ないのか、日本のムスリムの現状等について、合理的かつ人道的な立場からの適切な答えが得られ、今後我々が自ら考えるための良き指針が与えられます。また、アメリカ、カナダ、オーストラリアなどの多文化共生の先進国とは異なる、日本独自の多文化共生社会をどう建設するかを考えるとき、本書から示唆されるものは多いのではないでしょうか。              (NIMIC理事 斎藤 勝)

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┏ [9] 2007年度・今後の事業予定  ※詳細は随時お知らせします。
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9月28日(金) 日本語ボランティア対象、スキルアップ講座③(5回シリーズ)
10月21日(日) 優美な音色を体験!「二胡体験講座」 ★
10月24日(水) 日本語ボランティア対象、スキルアップ講座④(5回シリーズ)
10月ごろ    世界の人々のくらし(シリーズで複数回)⇒12月以降に延期
11月11日   市民まつりに参加決定!
          ※NIMIC実行委員募集の際には御協力を!
12月1日(土) 東京都外国人のための専門家リレー相談会 ★
12月中旬   NIMIC忘年会(留学生・在住外国人・市民)
2008年
1月       外国人対象「着物で初詣で」
春休み     子ども対象英語で遊ぶプロジェクト

子育て中のお母さんのための生活に役立つ日本語講座(保育付)2期は9月から
※公民館事業に協力

  ★印は、西東京市との共催事業です。

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★NIMIC通信のバックナンバーはこちらから。
 →→→ http://www.nimic.jp/jpn/magazine/back_number.html
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