西東京市多文化共生センター

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   NIMIC通信 No.32(2008年12月)
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もくじ
[1] お知らせ「外国人のためのリレー専門家相談会」
[2] イベント「NIMIC交流忘年会 留学生・在住外国人との夕べ」(当日参加可)
[3] 講座報告「日本語ボランティア・ステップアップ講座 第四回」
[4] 事務局より「天津市河西区との小学生交流事業のスケジュールが決まりました」
[5] 会員より「坂の街・テグシガルパの窓から(18)」
[6]世界の国々・人々 ~忘れられない旅(20)
[7] キーワードを読む~「多文化共生」について理解を深めるために(28)
[8] 2008年度・今後の事業予定
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┏ [1] お知らせ「外国人のためのリレー専門家相談会」
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 弁護士、行政書士、社会保険労務士、精神科医、女性のための
カウンセラー、市の職員などと無料で相談ができます。
 疑問に思っていることやわからないことなどを気軽に相談してください。

【相談できる内容】
 国際結婚・離婚、事故、ビザ、在留資格、労働問題、税金、年金、
健康保険について、パートナーからの暴力(DV)、家族の問題、女性の悩み、
こどもの成長についての不安や悩み、心の問題や学校生活の悩み…など。

日時 12月13日(土)午後1時~3時30分
会場 南町スポーツ・文化交流センター きらっと
通訳言語 英語、中国語、韓国・朝鮮語、スペイン語、フランス語、
タガログ語、ロシア語、イタリア語
※予約はいりません。会場に来た人から順番に相談できます。
※秘密は守ります。
※相談には、通訳ボランティアが付き添います。

<問合せ>西東京市生活環境部生活文化課 TEL 042-438-4040(日本語のみ)
主催 西東京市、NPO法人西東京市多文化共生センター
共催 東京都国際交流委員会、東京外国人支援ネットワーク

都内全体のスケジュールは、東京都国際交流委員会のHPで確認できます。
 →→→ http://www.tokyo-icc.jp/relay_soudan/japanese_2008.html

Free consultation for foreign residents
Date & Time: Dec. 13. 2008 (Sat.) 13:00 -15:30
Place: Nishitokyo City, Minami-cho Sports & Culture Center “Kiratto” 2nd
Floor
(Access: 3 minutes walk from the South Exit of Tanashi Station,
Seibu-Shinjuku line)

Consultation with the specialists, including Lawyers, Notary Public, Social
Insurance workers*, Psychiatrists, Counselor for female problems, City Staff
etc.
*Person licensed to make out, on behalf of others, reports and petitions to
a Social Insurance office.
Please feel free to consult whatever doubtful or difficult to understand.
Languages available: English, Chinese, Korean, Spanish, French, Tagalog,
Russian and Italian
*First come, first served. No appointment required.
*All consultation and privacy will be kept confidential.
*The translator (volunteer) will attend on your consultation.
For further information: Nishitokyo City, Citizens & Cultural section
(Phone: 042-438-4040 *Japanese only)

See the website (Tokyo International Communication Committee)
 →→→ http://www.tokyo-icc.jp/map/soudan/consult_a.pdf

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┏ [2] イベント「NIMIC交流忘年会 留学生・在住外国人との夕べ」
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 地域の大学などに通っている留学生、NIMIC会員の皆さん、そして、
日頃から交流活動を支えていただいている方々、近隣で暮らしている
外国人の方々など広く呼びかけて忘年会を開催します。
 今年は「わいわい交流」をキーワードにバージョンアップした企画です。
 ぜひご参加ください。

日時:12月16日(火)午後6時30分~8時30分
会場:武蔵野大学7号館5階ホール
参加費:会員1,000円  小学生500円、
   会員外2,000円(当日入会できます)
   在住外国人の体験参加1,000円
   留学生500円
  ※当日受付でお支払いください。

当日参加も大歓迎です!
事前の申し込みは以下の連絡先へ。
 ・メール info@(@を小文字にしてください)nimic.jp

プログラム
1.多文化共生ワイワイゲーム(留学生、市民が協力して挑戦します。賞品も!)
2.留学生による多文化紹介(モンゴルの民族舞踊、多文化ファッション
 ショー、多言語によるあいさつ入門)
3.音楽による交流

本場の餃子など食べ物、飲物も色々あります。

★昨年の「NIMIC交流忘年会」の様子は、NIMICのHPでご覧いただけます。
 →→→ http://www.nimic.jp/jpn/event/071219bounenkai.html

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┏ [3] 講座報告「日本語ボランティア・ステップアップ講座第四回」
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 ステップアップ講座の第4回目として、佐々木瑞枝先生を講師に迎え、
「生きた日本語を教える工夫」が11月14日イングビルで開催されました。
NIMIC代表でもある佐々木先生は受講者の皆様にもすっかりお馴染み。
 今回は「形式名詞」をテーマに25名の受講者の皆さんは、「こと・もの・
ところ」を二人ずつのペアワークで、生活上良く使われる例文を挙げて
いきます。
 「日頃の地域の日本語教室でも、文法中心ではなく生きた生活
日本語を取り上げて」という講師の言葉を受けて、教室内は生活感
いっぱいの例文と明るい笑顔であふれ、これからの日本語指導に
自信をつけた講座でした。

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┏ [4] 事務局より「天津市河西区との小学生交流事業の
                スケジュールが決まりました」
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 3月7日(土)から13日(金)までの予定で来日する天津市河西区の
中心小学校の児童10名が交流する市内の小学校が決まりました。市立
東小学校を訪問し、音楽やスポーツで交流する予定です。
■滞在中の主なスケジュール
3月7日(土) 来日
 ・武蔵野大学の施設である紅雲台(大広間、茶室などのある日本家屋)に宿泊
3月8日(日)
 ・午後1時から4時 NIMIC会員や関係団体、中国からの留学生などとの
歓迎交流会
 ・各家庭にホームステイ(8日~12日の予定)
3月9日(月)
 ・午前中 東小学校を訪問
3月10日(火)~12日(木)
 ・市長表敬訪問や市内の施設見学など(予定)

 ホストファミリーの募集(説明会を開催予定)のほか、学校訪問・施設
見学で移動の際の車の提供などでサポートしていただける方の募集を
考えていますので、ご協力の程お願いします。
 ※この事業は、市及び市教育委員会の後援をうけて行うものです。

※天津市河西区との交流のきっかけについては、NIMIC通信No.20を、
また、理事による天津市河西区訪問については、NIMIC通信No.24・No.29を
それぞれご覧ください。

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┏ [5] 会員より「坂の街・テグシガルパの窓から(18)」
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 2006年6月に「西東京市で響きあう ~共演、ガーナの太鼓・日本の
和太鼓~」と題して行ったイベントに協力していただいた(お仕事の
都合により、残念ながら当日は出演していませんでしたが、コーディネート、
練習等でご協力いただきました)「保谷和太鼓会」のメンバーがホンジュラスの
首都テグシガルパに赴任し、現地の様子をリアルに伝えるおたよりを
寄せてくださいました。以下にご紹介します。
※テグシガルパは盆地とはいえ、たくさんの丘があり、坂の多い街だそうです。

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 「仕事でしばらくホンジュラスに行ってきます」
 友人知人にこう報告すると、返ってくる答えは判で押したように、
「へぇ…で、どこでしたっけ、それ?」
というものでした。
 そんな知られざる中米の国、ホンジュラスに来てはや1年。
 日々の暮らしで出会った小さな驚き、発見のあれこれをお届けします。

-考える「筋肉」-
 (生徒全員、起立して)「こんにちは、ようこそ!」
 (訪問者)「こんにちは。どうぞ座ってください」
 (生徒全員)「ありがとうございます!」
 ホンジュラスのどの小学校、どの学級を訪問しても、こんなやり取りが
繰り返されます。学校への客人を受け入れるときの作法として子どもたちは
教えられているようで、こうした点はよく躾が行き届いていると感心します。
 ラテン系は自己主張が強いというイメージに反し、ホンジュラス人は
どちらかといえばおとなしく従順な国民性です。ですから、子どもたちは
先生の言うことをよく聞きますし、教師は日本以上に社会から尊敬される
職業のひとつです。
 一方、従順であればあるほど、物事を批判的にとらえたり、疑ってみたり
する力は弱いものです。そしてホンジュラス式授業の最大の問題は、
この点にあると感じています。つまり、子どもに考えるチャンスが与えられて
いないのです。
 授業は教師の独壇場で、先生がひたすら説明し、生徒はノートに写して
説明を聞くだけ。教師によっては、間違いを教えたり、自信のない単元を
飛ばしてしまうことも…。子どもはそんなことも知らず、ひたすらノートを
とっています。小さい頃から受身の姿勢を植えつけられている子どもは、
大人になっても自分で考える力が十分に育っていません。考える力は
筋肉と同じで、練習しなければつきませんし、いったんつけても日ごろ
使っていなければ衰えるものです。ましてや小学校を出たらすぐに働く
ケースが珍しくないホンジュラスですから、初等教育は日本よりはるかに
重要な役割を担っています。大げさかもしれませんが、ここで考える力を
養うことが、低迷しているホンジュラスの将来を変える原動力となると
思うのです。
 この国の未来を支える子どもたちのために、「なぜだろう」と考える力や、
自分で問題を解く喜びを知る、本当の意味での「学びの場」に学校が生まれ
変わるために、ホンジュラス教員の教育に対する意識改革が切望されています。
  (Yuko Watayama)

 次号も、「坂の街・テグシガルパの窓から」を掲載します。
お楽しみに!

★2006年「西東京市で響きあう ~共演、ガーナの太鼓・
日本の和太鼓~」の様子は、NIMICのHPでご覧いただけます。
 →→→ http://www.nimic.jp/jpn/event/060617.html

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┏ [6] 世界の国々・人々 ~忘れられない旅(20)
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 「世界の国々・人々」と題したこのコーナーでは、ある国にスポットを
あて、その国の文化・人々との交流を、不定期ですが、いろいろな形で
お届けしていきます。
 引き続き、NIMIC代表理事であり、武蔵野大学・大学院教授でもある
佐々木瑞枝先生の書き下ろしエッセイをご紹介します。

71日間、世界の青年たちとの船の旅

 20回 「船上の修了式」

 今日は全員が正装している。民族服のパキスタンやインドの女性たち、
タキシード姿のドイツの青年たち、日本の青年たちもビシッとしたスーツ姿だ。

 「着物を持ってくればよかった」が率直な感想、こういうときは、日本人は
どんな華やかなドレスよりも着物が引き立つ。今日は船の上で
「世界青年の船」の講座の修了式が行われるのだ。

 ギリシャでお別れのドイツ、イタリア、ギリシャ、のヨーロッパの
青年たちとエジプト、チェニジア、モロッコのアフリカ諸国の青年たちとは
ここでお別れだ。

六カ国の青年たちの、一人々々の名前が呼び上げられ、青年たちが
それぞれの思い出と共に、精一杯の拍手を受ける。

ディスカッションのリーダーに、バスケットの名手に、ここで誕生した
素敵なカップルに、「ペレストロイカ新聞」の編集長に、そして目立たなかった
けれど多くの友人を作った彼女に。

 この「世界青年の船」の修了証にはつぎのような言葉が番かれている。
「あなたは、…世界的視点に立った共通の課旗の研究、討論などの
活動を通じ……南西アジア、中近東、アフリカ、ヨーロッパ及び日本の
十三カ国の参加青年の相互理解と友情を……」

 大抵こういう番類はきれいごとが書かれていて内容にそぐわないことも
良くあるが今日は違う。ここに書かれている以上のことが、この船の上で
展開した。何という大きな「夢」を青年たちはこの船で得たことだろう。
そして私自身、生涯忘れられない多くの場面が胸に刻み込まれている。

 大海原に真紅に燃えて沈む太陽を見ながら思う、
 
 彼らにいつか再び会いたいと!
      (武蔵野大学・大学院教授 佐々木瑞枝)
 
★ これまでに掲載したエッセイのバックナンバーは、NIMICのHPで
ご覧いただけます。
 →→→ http://www.nimic.jp/jpn/magazine/essay_1.html

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┏ [7] キーワードを読む
    「多文化共生」について理解を深めるために(28)
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 NIMIC設立の理念の中で大きなウェートを占める「多文化共生」。
この言葉をキーワードに、2006年9月号から多文化共生に関わる本の
紹介を始めました。
 28回目の今回ご紹介する本は、10代の少女の目線で語られる日本と
アメリカです。

「みちるのアメリカ留学記」     1998年7月 ¥1365
「みちるのハイスクール日記」    2000年9月 ¥1470
         ショート・みちる文と絵   小峰書店

 作者はアメリカ人の父と日本人の母の間に生まれ、日本で6年間の
小学校生活を終えて渡米、アメリカで中学校と高校へ通いました。10代の
少女の目から見た日米両方の学校生活、社会や物の考え方の違いが
とても面白いです。
 「アメリカへ来てショックだったのは、一人でどこへも行けなくなったこと。
・・・ここではお菓子ひとつ買うにも、大人に車で連れて行ってもらわなければ
ならない。」だから16歳で免許が取れて、「運転免許証は自由への切符!」
と言われる。ハイスクールの通学も自分で運転するのだが、10代の事故は
多く、保険料は高い。
 ダンスパーティについては、まず体育の時間にダンスを教わり、親子で
参加の学校行事で父親や母親とダンスをしたりして・・・学校主催のダンス
パーティにグループで参加・・・やがて男の子とのペア参加へ・・・。
パーティも社会の仕組みのひとつですね。
 毎日中学生新聞に連載された文章を一冊の本にまとめたものであり、
見開き2ページ(1,000字弱の文章とカット)で一話となっています。
中学生の文章であり、内容はアメリカ事情の紹介と一行感想ですから、
具体的でわかりやすい。日本語を勉強中の外国の方にも、小説などよりは
ずっと読みやすい文章です。同じパターンを真似て、日本や自分の国を
紹介する文章を考えることも出来そうです。
 大学生活についての「ちょっとスローにみちる流」も出版されています。
  (NIMIC会員 根本 百合)

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┏ [8] 2008年度・今後の事業予定 
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※詳細は随時お知らせします。
2008年
12月13日 外国人のための専門家リレー相談会 ★
12月16日 NIMIC忘年会
2009年
1月末または2月初旬 天津市河西区の小学生との交流事業 
     ホストファミリー募集説明会
2月26日 日本語ボランティア・ステップアップ講座 第五回
2月28日 子ども対象「英語で楽しく!」 ★
3月7日~13日 天津市河西区の小学生との交流事業

子育て中のお母さんのための生活に役立つ日本語講座(保育付)
 第3期は1月21日スタートです。 ※公民館事業に協力
その他、子ども日本語教室学習支援ボランティアのためのフォロー講座実施中
  ★印は、西東京市との共催事業です。

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 今回のNIMIC通信は、いかがでしたでしょうか。
みなさまのご意見、ご感想をお待ちしております。
 メールはこちら→→→ info@(@を小文字にしてください)nimic.jp
★NIMIC通信のバックナンバーはこちらから。
 http://www.nimic.jp/jpn/magazine/back_number.html
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