西東京市多文化共生センター

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  NIMIC通信 No.44(2009年12月)
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もくじ
[1] お知らせ「外国人のためのリレー専門家相談会」
[2] お知らせ「NIMIC交流忘年会」
[3] 追加募集「中国語教室に参加しませんか」
[4] 報告とお礼「第9回市民まつりに出展」
[5] 講座報告「日本語ボランティア・フォロー講座 特別講演」
[6] 西東京市多文化共生センター窓口だより〜多文化の最前線〜(9)
[7] 世界の国々・人々 〜多文化に生きる(4)
[8] キーワードを読む
    「多文化共生」について理解を深めるために(39)
[9] 2009年度・今後の事業予定

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┏ [1] お知らせ「外国人のためのリレー専門家相談会」
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 弁護士、行政書士、社会保険労務士、精神科医、女性のための
カウンセラー、市の職員などと無料で相談ができます。
 疑問に思っていることやわからないことなどを気軽に相談してください。

【相談できる内容】
 国際結婚・離婚、事故、ビザ、在留資格、労働問題、税金、年金、
健康保険について、パートナーからの暴力(DV)、家族の問題、女性の悩み、
こどもの成長についての不安や悩み、心の問題や学校生活の悩み…など。

日時 12月12日(土)午後1時〜3時30分
会場 南町スポーツ・文化交流センター きらっと
通訳言語 英語、中国語、韓国・朝鮮語、スペイン語、フランス語、
タガログ語、ロシア語、イタリア語
※予約はいりません。会場に来た人から順番に相談できます。
※秘密は守ります。
※相談には、通訳ボランティアが付き添います。

<問合せ>西東京市生活環境部生活文化課 TEL 042-438-4040(日本語のみ)
主催 西東京市、西東京市多文化共生センター
共催 東京都国際交流委員会、東京外国人支援ネットワーク

都内全体のスケジュールは、東京都国際交流委員会のHPで確認できます。
 →→→ http://www.tokyo-icc.jp/relay_soudan/index.html

Free consultation for foreign residents
Date & Time: Dec. 12. 2009 (Sat.) 13:00 -15:30
Place: Nishitokyo City, Minami-cho Sports & Culture Center “Kiratto” 2nd
Floor
(Access: 3 minutes walk from the South Exit of Tanashi Station,
Seibu-Shinjuku line)

Consultation with the specialists, including Lawyers, Notary Public, Social
Insurance workers*, Psychiatrists, Counselor for female problems, City Staff
etc.
*Person licensed to make out, on behalf of others, reports and petitions to
a Social Insurance office.
Please feel free to consult whatever doubtful or difficult to understand.
Languages available: English, Chinese, Korean, Spanish, French, Tagalog,
Russian and Italian
*First come, first served. No appointment required.
*All consultation and privacy will be kept confidential.
*The translator (volunteer) will attend on your consultation.
For further information: Nishitokyo City, Citizens & Cultural section
?(Phone: 042-438-4040 *Japanese only)

See the website (Tokyo International Communication Committee)
 →→→ http://www.tokyo-icc.jp/map/soudan/consult_a.pdf

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┏ [2] お知らせ「NIMIC交流忘年会」
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 今年も地元の留学生や外国人と会員の皆さんの交流忘年会を開催します。
ゆっくり思い出を語ったり、新しい出会いの場として、ぜひご参加ください。

日時:12月18日(金)午後6時30分〜8時30分
会場:北京飯店(イングビル3階)
参加人数:留学生約10名を含み40名程度
参加費:留学生500円/NIMIC会員:大人2,000円/学生1,000円/子ども500円
     ※会費は当日受付でお支払いください。
申込み:Eメール:event@nimic.jp または、FAX:042-461-0381
    (タイトルを「交流忘年会申込み」としてください)
    ※12月14日(月)締切
★昨年の「NIMIC交流忘年会」の様子は、NIMICのHPでご覧いただけます。
  →→→ http://www.nimic.jp/jpn/event/081216bounenkai.html

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┏ [3] 追加募集「中国語教室に参加しませんか」
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 10月からスタートしました中国語教室は、現在6人のメンバーで、練先生を
囲み、楽しく、中国語を学んでいます。
 内容は、ごく初歩的な内容を先生が示され、ロールプレイ方式で学習します。
日本語を交え、中国語上級者から中国語初めての初心者まで、幅広い
レベルの会員が会話を楽しんでいます。中国語を学ぶだけでなく、中国の
ことに関し、疑問に思うことは、日本語で質問、中国の文化、社会情勢
などが勉強できる幅広い内容となっています。
 1月からも現行方式で進むこととなり、新たに参加者を募集します。
 定員が限られてはいますが、参加ご希望の方は、以下をご確認のうえ、
お申し込みください。

日時:毎週日曜日 午後2時〜3時30分
  ※先生のスケジュールの都合で、開催日数が決定されます。
場所:西東京市多文化共生センター(インクビル1階)
講師:東京大学農学博士 練先生
募集人数:3人
参加費:教材実費(教材印刷代等)
参加資格者:NIMIC会員
申し込み:12月18日(金)までにメールで
hi-ono@@(@をひとつ削除してお送りください)jcom.home.ne.jp (小野 博)
  ※定員を超えた場合、抽選。12月末日までに全員に結果を連絡します。

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┏ [4] 報告とお礼「第9回市民まつりに出展」
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 第9回西東京市民まつりが11月14日(土)・15日(日)いこいの森で
開催され、NIMICは今年も、二日間連続して市民まつりに参加しました。
 今年も1日目は朝から雨でしたが、11時ごろには雨もやみ、参加者の
出足もよく、馬頭琴の演者が蒙古の伝統の服と帽子を着始めると人だかりが
できました。また、2日目は夏日を思わせる暑さの中で、中国服に身を
包んだ演者のまわりが人だかりとなり、NIMICブース内ではゲーム参加者と
スタッフの楽しい声があがりっぱなしで大賑わいでした。
 今年は、 昨年好評だった二胡体験やクイズに加え、新たに馬頭琴が
登場しました!小学校の国語の教科書に登場する「スーホの白い馬」で
「馬頭琴」の名前を知っていても、実物やその音色に触れたことの無い方も
多かったようで、「あれが馬頭琴だね」と親子で感心して聞いたり、触ったり、
質問したりしている様子が印象的でした。
 大型の世界地図上での世界旅行クイズと世界遺産あてクイズは、正解者へ
餃子券プレゼントがあり、「世界クイズ」は約400名、馬頭琴、ニ胡の演奏と
ミニ体験及び多文化共生活動の紹介は約70名の参加者があり、合計すると
2日間で約470名の市民の方にNIMICブースに来ていただきました。
 馬頭琴は野外ステージでも演奏しました。プログラムの中にはホーミーの
演奏もあり、400人を超える聴衆も演者の裏声(ヨーデル)で高音から低音、
低音から高音となる変化の歌声に驚愕しながら聴きほれていたようです。
 ニ胡はミニ演奏会が二胡と中阮、竹笛を交え5、6名での合奏とミニ体験を
行い、夏日で西日の当たる中、元気に汗だくで演奏しているお弟子さんを
リードしながら自らも演奏する楊先生のタフさには驚きました。
 最後になりますが、市民まつりサポーターとして、延べ32名と多くの会員の
皆さんのご協力とご支援に改めて感謝申し上げます。
     (NIMIC理事 久保芳昭)

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┏ [5] 講座報告「日本語ボランティア・フォロー講座 特別講演」
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 11月21日(土)フォロー講座特別講演が、オーストラリアからチャオ・埴原
三鈴先生を講師にお迎えして田無庁舎で開催され、70名が出席しました。
 オーストラリアは多文化主義社会としていちばん成功した国の一つと
言われます。「白豪主義」が撤廃された1970年代から、政策として多文化
主義が掲げられ、政府、国民両面から数々の努力がなされてきました。まず
この歴史の歩みを分かりやすくお話しいただきました。
 講座の後半は出席者参加のワークショップとなり、日本も多文化共生を
目的として国や国民の心を広く世界に広げるにはどうしたらよいかなどに
ついて、オーストラリアの経験を踏まえた今後の進め方について16の
グループで討議をして要点をまとめました。
 「日本が多文化社会を実現するためには何をきっかけにしたらよいか」
「オーストラリアの政策で日本の多文化化に生かせるものは?」など熱心な
質問や提議が全グループから出され、埴原先生と熱のこもったやり取りが
されました。
 そして「日本人は西洋人とアジア人を差別して捉える傾向があるのでまず
これを無くすこと。」「多文化共生と言う前に、これまでの単一の価値観を
続けるのがいいのか、多価値観を持つことがいいのかを国民全体がよく
考えることが大事。」という埴原先生のまとめのことばで講座を終えました。
   (NIMIC理事 種村政男)

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┏ [6] 西東京市多文化共生センター窓口だより〜多文化の最前線〜(9)
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 2月からのプレオープンも含め、ここイングビルの1階に開かれた西東京市
多文化共生センターの窓口運営を、市から任されて10か月が経ちました。
 市からの委託内容は、外国籍市民の相談に応じたり、支援活動や多言語に
よる情報提供をすることを事業としながら、センターの管理運営をすることです。
 そこで、月・水・金+木に、理事・参与が当番で従事してきました。
 この間に、相談に訪れた外国人の方は、記録が残っているだけで30名。
「日本語を習いたいけど・・・」「仕事を探している・職場を解雇された」
「様々な手続き関係」などの相談が主なものです。しかし、「日本人に
ボランティアで母国語を教えたい」「窓口で通訳をして、相談の手助けを
したい」という方もあり、それらはすでに実現しています。
 単に、困っていることの相談だけでなく、市民として地域のために役立ちたい
と考えて来てくださる方がいらっしゃることはとても嬉しいことでした。そして、
会員の中から、このような活動をコーディネートしてくださる方も出てきて、
実現したのです。
 ここを訪れる外国人の方の多くは、市役所で手続きをした際やホームページ
などで知ったという方ですが、中には何気なく通りかかって、「何をしてる
ところですか?」と立ち寄られ、「実は・・・」などとお話される方もいらっしゃ
います。
 このような方を見ると、多文化共生センター・NIMICの存在を知らない
潜在的需要はもっと多くあるのでは?と思えてきます。
 市内の他団体、他市の同じような活動をしている団体、国内外の、多文化
共生について学習・研究している方やグループなどからの問い合わせも少なく
ありません。
 やはり、ここの存在をもっともっと知ってもらうこと、毎日、窓口が開いて
いることの必要性を痛感し、来年度はさらに充実させたいと、現在、市とも
協議しているところです。
 さて、この窓口便りは今回で、一旦お休みをします。新しい体制や取り組みが
できたときには、またお知らせしたいと思います。
   (NIMIC理事 木下伸子)

【通訳ボランティア対応】
 中国語・台湾語  12月4日(金)、18日(金) 午後2時〜4時
           11日(金) 午前10時〜正午
 英語    12月7日(月) 午前10時〜正午
 韓国語  12月11日(金) 午前10時〜正午
 中国語、英語、韓国語でのサポートが必要な方がいらっしゃいましたら、ぜひ、
この情報を提供してください。

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┏ [7] 世界の国々・人々 〜多文化に生きる(4)
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 「世界の国々・人々」と題したこのコーナーでは、ある国にスポットを
あて、その国の文化・人々との交流を、不定期ですが、いろいろな形で
お届けしていきます。
 現在、オーストラリア・国立マッコーリー大学 元日本学科長チャオ・埴原
三鈴先生によるエッセイを連載しています。

多文化に生きる

 4回

 世界を震撼とさせた9.11。その直後、私の勤務するシドニーの
マッコーリー大学では「イスラム教学生のための祈りの会」が開かれた。
総長ダイ・ヤーブリーの発案であった。彼女はオーストラリアの大学で初の
女性総長として有名になった人である。出身はイギリスであるが、若い時に
オーストラリアに移住、多文化主義に心底から共鳴した。そして教育者の
立場から、大学での実践を積極的に行っていた。

 9.11後、世界各地でイスラム教に対する感情的な非難が上がった。この
状況の中で彼女が学生に訴えたメッセージは「9.11は世界の悲劇である。
一宗教の問題ではない。このような悲劇が二度と起こらないためには、
宗教を超え、皆が一体にならなければならない」。 彼女の呼びかけに
答えて集まった学生は数百人、学生ホールはいっぱいになった。イスラム教の
学生ばかりではない。キリスト教の学生も、普段は特に宗教に関心を
持たない多くの学生も、誰に強制されることなく集まり、真剣な態度で世界
平和を語った。「9.11の犠牲者にはイスラム教徒も沢山含まれている。
その人たちのことも念頭において、一緒に冥福を祈りましょう。」 総長の
ことばに、皆静かに頭をたれた。普段やかましい学生ホールが一瞬にして
清浄な静けさに包まれた。

 多文化の国に住んでいると、世界の動きに対する反応が敏感になる。国民
各自が持つ人種的、文化的背景に直接関係するからである。知的好奇心が
旺盛で、熱気盛んな若者たちでいっぱいの大学キャンパスはともすれば危険を
含む。そんな時、感情的過激論に走らず、悲劇的事象をも「学びの糧」に
還元するのはどうすればいいのであろうか。教育者の信念と能力が試される
時である。マッコーリー大キャンパスには9.11よりずっと以前からイスラム
教学生のための「祈祷室」が設けられている。キリスト教のチャペルもあるの
だから当然のこといえるが、総ての大学がそうであるとは限らない。
イスラム教徒は中東に限らず、インドネシア、マレーシア、インドなど近隣国
にも多い。その地からの移住者も近年増えている。心遣いが大切になる。

 キャンパスでは、今日も学生達が三々五々教室に向っている。人種背景は
いろいろだが、男女とも殆どがジーンズ姿。万国共通の学生ファッションで
あろう。でも、ジーンズにTシャツでありながら、頭をきれいな色のヴェールで
覆っている女子学生がいる。濃い髭の伝統主義ユダヤ系学生もいる。9.11
直後、学生たちの心理状態を案じて、特別のカウンセリング・サービスも
設けられた。しかし、キャンパスに不穏な事態は一度も起こらなかった。
友達と楽しげに語り合う学生たちの様子は今日も変わらない。

     (チャオ・埴原三鈴〈Misuzu Hanihara Chow〉)

★これまでに掲載したエッセイのバックナンバーは、NIMICのHPで
ご覧いただけます。
 →→→ http://www.nimic.jp/jpn/magazine/essay_1.html

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┏ [8] キーワードを読む
    「多文化共生」について理解を深めるために(39)
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 NIMIC設立の理念の中で大きなウェートを占める「多文化共生」。
この言葉をキーワードに、2006年9月号から多文化共生に関わる本の
紹介を始めました。
 39回目の今回は、アフリカについて書かれた児童書ですが、大人にとって
含蓄の深い本だと思います。著者のさくまさんは、このコーナー最多となる
3回目の登場。この本は2004年に書かれましたが、今年6月単行本として
出版され、書店で購入可能となりました。

『エンザロ村のかまど』       さくまゆみこ文 沢田としき絵
     たくさんのふしぎ傑作集 福音館書店 2009年6月 ¥1,300

 エンザロ村はケニアのナイロビの北西に位置し、約2,000人が暮らす
谷間の村で、水道も電気もなく、川の水を汲み夜はランプをともす暮らしです。
このエンザロ村の家々にはエンザロ・ジコと呼ばれる「かまど」がつくられ、
わかして殺菌した水を飲むようになったため、赤ちゃんの死亡率が大幅に
減り、薪も少なくてすむようになりました。このかまどは、日本人女性岸田
袈裟さんが故郷遠野で昔使われていたものをもとに、ケニアの人々と工夫して
作り上げたものです。「ケニアの人たちが本当に必要としていて、しかも
自分たちで作れるものは何か」を考えの出発点とする岸田さんの活動を
紹介する本です。
 
 さくまさんがエンザロ村を訪ねてこの本ができたそのあとに、さらに新たな
活動が生まれました。それは、エンザロ村に図書館を作ること・・・この
楽しい活動については、下記のホームページに接続してご覧ください。
エンザロ村の写真もあります。
アフリカ子どもの本プロジェクト ホームページ http://www.hananotane.com/
     (NIMIC会員 根本 百合)

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┏ [9] 2009年度・今後の事業予定 
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※詳細は随時お知らせします。
12月12日 外国人のための無料専門家相談会
12月18日 交流忘年会
2010年
3月13日 子ども対象「英語で楽しく」

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 今回のNIMIC通信は、いかがでしたでしょうか。
みなさまのご意見、ご感想をお待ちしております。
メールはこちら→ info@@nimic.jp(@マークをひとつ削除してお使いください)
★NIMIC通信のバックナンバーはこちらから。
http://www.nimic.jp/jpn/magazine/back_number.html
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