西東京市多文化共生センター
┌-------------------┐
  NIMIC通信 No.102(2014年12月号)
└-------------------┘

もくじ
[1] お知らせ「外国人のためのリレー専門家相談会」
      Professional Consultations for Foreign Residents
[2] イベントお知らせ「世界のラッキーアイテムで
                 新年を迎えよう!!」
[3] 講座お知らせ「アフリカの写真をとおして考える
                  多文化共生」
[4] 講座お知らせ「朗読入門講座
      ~言葉を声に、表現力UPトレーニング~」
[5] 報告「今年も盛況!
      第14回西東京市民まつり NIMICブース」
[6] 報告「2014 NPOフェスティバル」
[7] 報告「DVDとリーフレット完成記念講演会
        みんなで語ろう!多文化共生について」
[8] お知らせ「リーフレット2種を配布します」
[9] 講座報告「『漢字教材キャラバン』がやってくる!」
[10] お知らせ「スピーチコンテスト2014記録誌完成」
[11] 事務局より「防火管理者(ボランティア)募集」
[12] 元会員より「今日もホーチミンは・・・(11)
[13] 会員より「アラ還からのアメリカ生活(4)」
[14] キーワードを読む
「多文化共生」について理解を深めるために(96)
[15] お知らせ 今月の窓口通訳ボランティア日程
[16] 今後の事業予定

┏┏ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┏ [1] お知らせ「外国人のためのリレー専門家相談会」
      Professional Consultations for Foreign Residents
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 弁護士、行政書士、社会保険労務士、臨床心理士、女性のためのカウンセラー、消費生活相談員、市の職員などと無料で相談ができます。
 疑問に思っていることや分からないことを気軽に相談してください。
※秘密は守ります。
※相談には通訳ボランティアが付きます。

日時:12月13日(土)午後1時~3時30分
会場:西東京市南町スポーツ・文化交流センター「きらっと」2階
   (西武新宿線田無駅南口徒歩3分)
言語:英語、中国語、韓国・朝鮮語、スペイン語、フランス語、ポルトガル語
※当日直接会場へ。(予約もできます)

結婚・離婚、事故、ビザ、在留資格、労働問題、税金、年金、健康保険、パートナーからの暴力(DV)、商品の購入・品質などのトラブル、心の悩み、出産・育児・教育、健康相談、健診のことなど。
※相談をスムースに行うため、契約書などの資料があれば、相談会に持ってきてください。

予約:西東京市多文化共生センター TEL:042-461-0381

<Professional Consultations for Foreign Residents>
Free consultations with lawyers, municipal administrative officers,
social insurance experts, clinical psychologists, advisors on women’s affairs and on consumer issues, etc. will be made available.

Please feel free to come if you have any question or concern
that the above specialists may be able to help.

When: Saturday, December 13, 2014; 13:00 to 15:30
Where: Second floor, Minamicho Sports & Culture Center “Kiratto”
of Nishitokyo City
(a 3-minute walk from the South Exit of Tanashi Station, Seibu Shinjuku Line)
※Please come directly to the venue (or you may also make
an appointment at the Nishitokyo Multicultural Center : tel 042-461-0381).

Consultations may cover any issues relating to international marriage,divorce, accident, visa, residence status, work problem, tax, pension,health insurance, domestic violence, trouble with merchandise(e.g. purchase, quality, etc.), emotional matters, childbirth, child-rearing,education, health consultation, health check-ups, etc.

※The information you will provide will be kept strictly confidential.
※Interpretation will be made available in the following languages:
English, Chinese, Korean, Spanish, French and Portuguese.
※If you wish to consult on a specific document, such as an agreement or a contract you have, please bring it with you to enable more precise consultation.

┏┏┏ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┏ [2] イベントお知らせ「世界のラッキーアイテムで
                 新年を迎えよう!!」
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 「多文化体験with kids ~世界のラッキーアイテムで新年を迎えよう!!~」を開催します。
 小さなお子さんと一緒に、さまざまな文化で「幸運を呼ぶ」とされる動物やアイテムに触れ、制作を楽しむイベントです。
 お土産に、西東京市産四葉のクローバーもついてきますよ♪

日時:12月27日(土) 午前10時から11時30分
会場:田無公民館 会議室
内容:幸せを呼ぶ!?ラッキーアニマルゲーム
   作ってみよう!世界のラッキーアイテム
  遊ぼう♪まわるまわるこま・コマ・KOMA
料金:幼児以上 ひとり100円(材料費です)
定員:親子10組(先着順)
申し込み:12月20日までに、(1)子どもの名前・年齢(月齢)、
    (2)保護者の名前、(3)当日連絡のつく電話番号を記入の
    うえ、withkids@nimic.jpまで。

┏┏┏ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┏ [3] 講座お知らせ「アフリカの写真をとおして考える
                   多文化共生」
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 西アフリカを中心に活躍する写真家の写真をとおし厳しい自然の中、そこに暮らす人々の姿を見ながら多文化共生について考えてみましょう。

日時:2015年1月17日(土) 午前10時~正午
会場:西東京市役所田無庁舎 202・203会議室
講師:飯塚 明夫さん(千葉大学卒業後、現代写真研究所、写真
   スタジオを経て青年海外協力隊に参加。写真講師として
   エブリフォンカレッジ(ザンビア)にて教鞭をとる。帰国後は
   西アフリカをメインフィールドとしながら、アフリカ大陸各地で
   人々の暮らしと風土、伝統文化等の取材を今も続けている。
   日本写真芸術専門学校講師、現代写真研究所講師、
   日本写真家協会会員)
定員:30名
参加費:NIMIC会員は無料。その他の方は1,000円
(当日お支払いください。)
申込み:先着順で受付中。
 (1)名前(2)所属(3)連絡先(TEL、メールアドレス)を書いてメール kouza@nimic.jp またはFAX:042-461-0381へお申し込みください。(タイトルを「アフリカ写真講座」としてください。)
共催:西東京市

┏┏┏ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┏ [4] 講座お知らせ「朗読入門講座
       ~言葉を声に、表現力UPトレーニング~」
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 声を出す基本を学んで、朗読のおもしろさ、楽しさを体験してみましょう。

日時:2015年2月2日(月) 午前10時~正午
会場:イングビル3階 第3・4会議室
講師:横田 千恵子さん(朗読家・安房直子倶楽部代表。
     劇団を経て、各地で朗読公演を通して語り手として活動。
     地元・西東京市の児童文学作家・安房直子さんの作品を
     広める活動を続けている。)
定員:20名程度
参加費:NIMIC会員は無料。その他の方は1,000円
(当日お支払いください。)
申込み:12月15日(月)から先着順で受け付けます。
  (1)名前、(2)所属、(3)連絡先(TEL、メールアドレス)を書いてメール kouza@nimic.jp またはFAX:042-461-0381へお申し込みください。(タイトルを「朗読入門講座」としてください。)
共催:西東京市

┏┏┏ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┏ [5] 報告「今年も盛況!
     第14回西東京市民まつり NIMICブース」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 市民まつり(11月8~9日)に延べ24人のボランテアの協力で今年もテント2張りのNIMICブースを出店しました。NIMICを紹介した華やかなポスターが展示されたブースで徒歩と船で巡る世界10カ国、世界遺産10カ国のクイズも行われ、市民まつりの参加者169,000人の
0.4%の約700人がNIMICブースに立ち寄りました。また、機関紙
“多文化のわ”や市報抜粋記事を多言語に翻訳した「くらしの情報」等が配布されました。
 また、春のホーム・ビジットに参加した留学生もブースの当番
ボランテイアに参加してくれました。
 市民まつりという会場であることから、NIMICブースでは、例えば子供と父親が二人でクイズしている時にその母親と話すことなどを通じてNIMICのPRができるとともに、多文化共生について理解を広めるよい機会となっていると感じています。
   (市民まつり担当理事 高橋二朗)

┏┏┏ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┏ [6] 報告「2014 NPOフェスティバル」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 今年のNPOフェスティバルは11月22日(土)に「きらっと」で行われ、今年は初めて1階の体育館でも4団体によるスポーツ・パフォーマンスが企画されました。NIMICをはじめ市内の44団体それぞれが自分のブースには工夫を凝らしたポスターが展示し、来場した市民とゆっくりと話し合う姿が印象的でした。
 NIMICブースでは、延べ5人のボランテアが31人の市民にNIMICの趣旨や具体的なイベントを話し、チラシを渡すことができました。
また、このNPOフェスティバルに参加した団体どうしが互いに交流を深めたこともフェスティバルの意義であると実感した一日でした。
   (NPOフェスティバル担当理事 高橋二朗)

┏┏┏ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┏ [7] 報告「DVDとリーフレット完成記念講演会
      みんなで語ろう!多文化共生について」
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 DVD「多文化共生ってどんなこと?」と外国につながる子どもたちや市内の活動についてまとめたリーフレットの完成を記念して、11月29日(土)、外国人住民やボランティアが各自の体験を語り合う会を開きました。
 当日は冷たい雨が降る中を参加してくださった皆さんが熱心に聞き入りアンケートには「多文化共生を少し近く感じることができた」「外国人住民とボランティアの両方の実体験や思いが聞けたように思います」などの言葉がありました。特に、外国人住民の方々の語りへのコメントが多く、こういう会を継続して開くことの重要性を再認識しました。

※この事業は、西東京市NPO等企画提案事業に採択されたものです。

┏┏┏ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┏ [8] お知らせ「リーフレット2種を配布します」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 上記のリーフレット「多文化共生ってどんなこと?」と「外国につながる子どもたちとともに」はいずれもA4 カラー版4ページで、今回参加された方々にも非常に好評でした。
 NIMIC会員の皆さまには、年度末に広報誌をお送りするときに同封いたします。それまで待てないと思われる方は、ぜひセンターにお立ち寄りください。

┏┏┏ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┏ [9] 講座報告「『漢字教材キャラバン』がやってくる!」
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 12月6日(土)、田無庁舎502会議室に横浜市で活動している外国につながる子どもたちの学習支援教室「地球っ子教室」のみなさんが、自ら作成したゲーム感覚で楽しめる漢字教材のデモンストレーションにやってきました。
 外国につながる子どもを支援する者にとって、非漢字圏の子どもたちにいかに楽しく漢字を学ばせるかは、共通の悩みなので、NIMIC子ども日本語教室のスタッフも興味をもって参加しました。たくさん書かれた漢字の中から一つだけ違う漢字を探すゲームや、漢字ビンゴ、またスマートフォンで使える漢字アプリなど早速、子どもたちとやってみたくなるものばかりでした。
 最後に、教材の一部をプレゼントしていただき、また「地球っ子教室」の様子などもうかがうことができて、有意義な時間を過ごすことができました。
   (NIMIC子ども日本語教室スタッフ 清水智子)

┏┏┏ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┏ [10] お知らせ「スピーチコンテスト2014記録誌完成」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
10月5日(日)にコール田無で開催された、西東京市日本語スピーチコンテストの記録誌が完成しました。当日の発表者9名のスピーチ原稿を中心に、市長等の挨拶、市民審査員の方々の感想、当日のカラー写真等が掲載された44ページ、A4版の小冊子です。
編集と版下作成は実行委員会他の作業でしたが、今回は市内および近隣の団体や企業に協賛していただき、印刷製本を外部に依頼することができました。
 カラー写真が入り華やかな仕上がりになっていますので、ぜひ手にとってご覧ください。
図書館等市内公共施設に配布しましたが、NIMIC会員で先着30名の方に差し上げます。ご希望の方は、イングビル1階の多文化共生センターまで来所の上、お受け取りください。

┏┏┏ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┏ [11] 事務局より「防火管理者(ボランティア)募集」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 NIMICでは、市の委託を受けて、外国人相談を中心とした多文化共生センター運営業務を行っていますが、消防法により「防火管理者」の登録が義務付けられています。
 センター開所時よりご協力いただいた方が、ご都合により退任することになりました。前職の種類によっては、「防火管理者」資格をお持ちの方がいらっしゃると思います。来年度以降、NIMICにお力をお貸し頂けないでしょうか。お問い合わせ等ご連絡は事務局まで
よろしくお願いいたします。
 メール:info@nimic.jp 電話:042-461-0381(10:00~16:00)

┏┏┏ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┏ [12] 元会員より「今日もホーチミンは・・・(11)」
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 2007年9月のNIMIC子ども日本語教室開室時より、中心になって活動していただいていた堀明子さんが、ご家族のお仕事の都合で、去年の夏からベトナムに転居されました。連載で現地の様子をお伝えしています。

 シンチャオ、みなさん!
 雨季が明けたような、まだのような、微妙なお天気のホーチミンです。以前、ベトナムの民族衣装アオザイをご紹介しましたが、今回は普段着についてです。

 その名も「ドーボー」。市場や路上食堂、路上雑貨屋の女性がよく着ています。素材は綿や伸縮性のあるもので、上下揃いの柄です。
 私が見かけるのは、大体中年女性が多いので、ある程度の年齢の女性に人気があるのかと思ったら、なんと子供用もあるのだとか。
年齢に関係なく普段着、仕事着として愛用されているようです。

 このドーボー、オーダーメイドが基本だそうで、自分の好きな生地でデザインも細かく希望を言って、採寸もしっかりやってもらいます。
2~3日で完成、布代+縫製代で2千円~3千円位です。田舎に行くともっと安く仕上がるようですが、外国人がオーダーするのはちょっとハードルが高いです。

 ヒョウ柄、花柄、色も派手、スパンコールやラインストーンを付けたり、スリット入り、袖にギャザー、襟元や裾にフリル、刺繍などとにかく可能な限り自己主張をしているなと感じます。
 若い女性は、パジャマや部屋着にしているそうで、街でドーボーを着ているお嬢さんを見かけることはほとんどありません(ホーチミン市内に限ってです)。

 「アオババ」という普段着もありますが、こちらは上と下は別の生地です。主にメコンデルタ地方の農村地帯で多く着られていて、ホーチミン市内ではほとんど見かけることがありません。

 どちらも市場などで購入可能ですが、さすがに手が伸びません。
南国らしい派手さがまだちょっと苦手な私です。
    (ホーチミンシティ自宅にて  堀 明子)

┏┏┏ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┏ [13] 会員より「アラ還からのアメリカ生活(4)」
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 NIMICのくらしの情報多言語版のまとめ役として、また、各種イベントで大活躍された白根祐子さんが、ご家族の都合でアメリカはシカゴ近郊に転居されました。現地からのレポートをお届けします。

アルコールとID
 私がグレンビューに来る前に、長女(30歳・既婚)と次女(28歳・パリ在住)が遊びに来ていました。娘たちと主人が近所のカフェで食事をした時のこと。長女はワインを、次女がビールを注文したのですが、二人ともIDの提示を求められました。シカゴでは飲酒可能な年齢は21歳からです。近所でしたのでパスポートを携帯していませんでした。次女はお財布にフランスの学生証が入っていたのでそれを見せました。次女はビールを飲めましたが、長女はソフトドリンクになってしまいました。日本の感覚でアルコールを注文できません。それから、娘たちは食事に行くときはIDは必携となりました。親が一緒に買いに行ったり、食べに行っても求められました。
 ある時、スーパーで食料品やワインを買い、レジに行きました。ワインのバーコードを通すとき、レジのお姉さんが自分より年上の人にレジを代わってもらいました。ワインが終わると、またもとのお姉さんがレジを担当。お酒を売るほうも21歳以上でなければならないのです。
 それ以来、アルコール類を買うときはおじさん、おばさんのレジに並ぶことにしています。しかし、先日絶対21歳以上だろうと思って並んだレジのお兄さん、先輩のお兄さんに代わってもらっていました。大人びた20歳だと思いながらお金を払い、Have a nice day.と言われ帰ってきました。

運転免許の取得
 11月5日にイリノイ州の運転免許を取得しました。運転免許試験にはソーシャルセキュリティーナンバー(社会保障番号)が必要になります。8月下旬に申請したのですが、手違いで手続きが止まっていました。10月になってようやく番号がもらえました。試験は自分の車(ない人はレンタカー)で受けます。府中にバスや電車で一人で行くようなわけにはいかないので、10月のある日、主人に半日休みをとってもらいました。
 諸手続きを済ませ、まずは筆記試験。35問中34問正解でOK。
 次に路上実技試験です。走る前にライトやブレーキランプ、クラクションが正常に作動するかを確認します。それもOK。試験官が助手席に乗り込み、いざ路上へ。なんと左折するとき、進入禁止の所に入ってしまい、不合格。左ハンドル、右側通行なので、左折、右折の仕方が日本と違います。普段はちゃんと曲がっていたのに。
 試験申し込みのとき、30ドル払います。そうすると1年以内に3回試験が受けられます。ということで11月5日に再度チャレンジ。
 筆記試験は免除です。今回の試験官は前回の人よりゆっくりわかりやすく指示してくれたので、落ち着いて運転することができました。試験官によって、試験の内容が違うようです。私は坂道駐車の仕方や、バックして方向転換もしたのですが、主人や知り合いの方は二つともしなかったとのこと。なにはともあれ、合格の紙をもらったときは、ほっとしました。試験はいくつになってもドキドキものです。
 免許を取得したことで、パスポート以外の身分証明証ができてひと安心です。
   (グレンビュー自宅にて 白根 祐子)

┏┏┏ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┏ [14] キーワードを読む
「多文化共生」について理解を深めるために(96)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
NIMIC設立の理念のなかで大きなウェートを占める「多文化共生」。
 この言葉をキーワードに、2006年9月号から多文化共生に関わる本の紹介を始めました。
 第96回目の今回は、南米コロンビアに生きる少年を主人公にした児童書です。

「雨あがりのメデジン」アルフレッド・ゴメス=セルダ作
          宇野和美訳 鈴木出版 2011年12月
 
 南米コロンビアの第二の都市メデジンは人口200万で、常に緑にあふれた美しい町ですが、貧困・暴力・麻薬・犯罪など多くの社会問題を抱えています。山の斜面には小屋が密集したバリオと呼ばれる地域がありますが、そこにケーブルがとおり、大きな図書館が出来ました。このバリオに暮らす10歳の少年カミーロと親友アンドレスの日々を描くことで、バリオという地域や彼らを取り巻く状況がさーっと立ち上がってきて、二人から目が離せなくなります。大変読みやすいので、日本の大人の方にも是非読んでいただきたい本です。

 先日、スペイン語の翻訳家でこの本の訳者でもある宇野和美さんの講演会に行きました。ラテンアメリカの国々では「生きのびること」が児童文学の大きなテーマとなっており、取り巻く環境が非常に違う日本の同年代の子どもたちの共感が得られるか、商業的に成り立つかということを日本の出版社が危惧するため、なかなか出版してもらえないとのことでした。児童文学には、作者の基本的な物の考え方がストレートに表れて、その社会への理解が深まると私は思っています。だから、その国の人々に受け入れられている児童文学であるなら、読者を子どもだけに限定せずに、ぜひ日本で紹介して欲しいと思います。
   (NIMIC会員 根本 百合)

┏┏┏ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┏ [15] お知らせ 今月の窓口通訳ボランティア日程
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 英語、中国語、韓国語、スペイン語でのサポートが必要な方が
いらっしゃいましたら、ぜひ、この情報を提供してください。

【英語・ENGLISH】 午前10時~午後4時
毎週月~金曜日

【中国語・中文】 午後1時~3時
毎週水曜日、金曜日

【韓国語】 午後1時~3時
第1水曜日、第2金曜日

【スペイン語・ESPANOL】 午前10時~午後4時
毎週水曜日

詳しくはNIMICのHPへ→→→
http://www.nimic.jp/index_multilingual.html

┏┏┏ ━━━━━━━━━━━━━━━━━
┏ [16] 今後の事業予定
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
※詳細は随時お知らせします。
2014年
12月13日  外国人のためのリレー専門家相談会
2015年
1月17日  アフリカの写真をとおして考える多文化共生
2月2日   朗読入門講座
-------------------------------------------------
今回のNIMIC通信は、いかがでしたでしょうか。
みなさまのご意見、ご感想をお待ちしております。
メールはこちら→→→ info@nimic.jp
★NIMIC通信のバックナンバーはこちらから。
http://www.nimic.jp/index_newsletter.html
--------------------------------------------------

=========================
発行・編集
NPO法人 西東京市多文化共生センター(NIMIC)事務局
 住所 〒202‐0023 西東京市新町1-12-3
 e-mail info@nimic.jp
 ホームページURL http://www.nimic.jp/index.html
イングビル1F事務所
 〒188-0012 西東京市南町5-6-18
 TEL/FAX 042-461-0381
=========================
 
 
 Back to Top

HOME  | ABOUTUS  | ACTIVITIES  | VOLUNTEER  | CONTACT  | LINKS

NPO法人 西東京市多文化共生センター     Copyright (C) 2011 NIMIC All Rights Reserved.