西東京市多文化共生センター
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  NIMIC通信 No.120(2016年6月号)
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もくじ
[1] NIMIC新代表理事よりごあいさつ
[2] 事務局より「2016年度会費納入のお願い」
[3] 事務局より「NIMIC会員意識調査アンケート用紙返送のお願い」
[4] イベントお知らせ「『多文化共生ってどんなこと?』
             -西東京市の市民活動 最前線part2-」
[5] 募集「『多文化共生ってどんなこと?』 当日スタッフ」
[6] 募集「『多文化体験with Kids―世界のおやすみなさい』
                            ボランティア
[7] お知らせ 「日本語を母語としない親子のための
       多言語高校進学ガイダンス(説明会と教育相談)」
[8] 報告 「企画提案2016 第1回実行委員会」
[9] 報告「『世界ともだちプロジェクト』第1回ミーティング」
[10] 報告「『日本語スピーチコンテスト2016』第1回実行委員会」
[11] 世界の国々・人々「カリブ海での会話」
[12] キーワードを読む
       「多文化共生」について理解を深めるために(114)
[13] 今後の事業予定

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┏ [1] NIMIC新代表理事よりごあいさつ
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 NIMIC会員の皆さま、この度、新代表理事に就任しました山辺真理子です。2006年のNIMIC設立以来、主に事業全般を担当してきており、会員の皆さまとは様々なイベントや講座等でお会いしていると思います。多文化共生の地域づくりという目標に向かって、まじめに取り組んできましたが、ボランティア活動が長続きするには、“楽しい”と感じられることが大切だと思います。私にとっての「楽しさ」は、目の前に見えている課題が少しずつ改善されること、課題の本質が見えてくること、そして何より活動する仲間たちとの出会いと語らいでしょうか。
 この10年間に出会った多くの方々から、様々な刺激を受け、たくさん支えて頂きました。これからも、多様な文化的背景を持つ人々にとってこの地域が住みやすい場所となるよう、微力ですが楽しみながら市民ボランティア活動を続けていきたいと思います。
 ご協力をよろしくお願いいたします。

NIMIC代表理事 山辺真理子

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┏ [2] 事務局より「2016年度会費納入のお願い」
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 平素はNIMICの活動にご支援・ご協力いただき、誠にありがとうございます。
 NIMICも設立から11年目、「西東京市多文化共生センター」窓口の運営も8年目を迎え、活動の幅も一層広がってきています。
 NIMICの活動は、皆さまおひとりおひとりのご支援に支えられています。
 2016年度会費の納入を、6月末までに下記の口座によろしくお願い申し上げます。
 個人会員から家族会員に移行される方は、会員番号が変わりますので、その旨事務局へご連絡ください。
 家族会員は ご夫婦と18才以下のお子様が対象です。それ以外の方は、個人会員でのご登録をお願いいたします。

 口座名はいずれも「特定非営利活動法人 西東京市多文化共生センター」です。
1.みずほ銀行ひばりが丘支店 普通預金口座 2386979
2.三菱東京UFJ銀行田無支店 普通預金口座 0034665

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┏ [3] 事務局より「NIMIC会員意識調査アンケート用紙返送のお願い」
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 今年度、NIMICでは、地域で暮らす外国人市民と、その周囲で関わる日本人市民、およびNIMIC会員の意見を聞くために、アンケート調査を行っています。会員の皆さまには、5月末発行の「多文化のわ」と一緒にアンケート用紙をお送りしました。また外国人会員の皆さまには、外国人市民対象の用紙を同封しました。
 6月17日(金)が返送期限ですので、返信用封筒に入れて、ぜひご返送ください。1人でも多くの方のご意見を伺い、この地域での今後の多文化共生活動に活かしたいと思っています。
 ご協力をよろしくお願いいたします。

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┏ [4] イベントお知らせ「『多文化共生ってどんなこと?』
          -西東京市の市民活動 最前線part2-」
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 NIMICでは、市内のボランティア日本語教室の協力を得て、多文化共生に関わる活動紹介と多文化ステージを開きます。
 皆さまお誘いあわせのうえ、ぜひご参加ください。

日程 6月30日(木)、7月1日(金)・2日(土)
<パネル展示>午前10時-午後9時(最終日は5時まで)、
<多文化ステージ>6月30日・7月1日は午後3時と4時
            7月2日は午後2時と3時
            (1回あたり20 - 30分)
場所 田無駅前アスタ2F センターコート

 ステージは、フィリピンの歌、南米の踊り、インドネシアの踊りと日替わりです。

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┏ [5] 募集「『多文化共生ってどんなこと?』 当日スタッフ」
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 上記イベントの当日ボランティアスタッフを、以下のように募集します。

(1)前日設営 6月29日(水) 午後3時 - 5時
(2)会場管理・待機 以下の日程のうち、3時間程度
   6月30日(木)・7月1日(金)は午前10時 - 午後7時の間
   7月2日(土)は午前10時 - 午後5時の間
(3)片付け 7月2日(土) 午後5時 - 6時

 ご協力いただける方は、可能な日時をご記入の上、事務局info@nimic.jpまでメールでご連絡ください。タイトルを「アスタイベントボランティア」としてください。

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┏ [6] 募集「『多文化体験with Kids―世界のおやすみなさい』
                               ボランティア
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 乳幼児をもつ家族がいろんな国の文化を体験するイベント「多文化体験with Kids」を今年も企画しています。
 今回のテーマは「世界のおやすみなさい」、9月開催の予定で、準備段階から関われるボランティアを募集します。
 イベントに興味のある方、いろんな国の子守歌や絵本を知っている方など、お気軽にご連絡ください。

次回ミーティング: 6月27日(月)午前10時 - 11時30分
場所:ゆめこらぼ(イングビル1階)
※ミーティングには、お子様と一緒に参加できます。

連絡・お問合せ: withkids@nimic.jp (担当:冨田まり子)

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┏ [7] お知らせ 「日本語を母語としない親子のための
     多言語高校進学ガイダンス(説明会と教育相談)」
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 今年も武蔵野国際交流協会(MIA)主催の「多言語高校進学ガイダンス」が開かれます。このガイダンスには「NIMIC子ども日本語教室」に通う子どもたちも毎年、スタッフとともに参加し、NIMICでは準備の段階から開催の協力もしています。また、今年からは西東京市教育委員会も後援します。
 7言語の通訳が入るガイダンスです。中学生のみならず、日本での高校進学を考えているお子さんがいるご家庭がありましたら、お声かけください。

日時:2016年7月10日(日)  午後1:00 - 4:30
会場:スイングビル 11F(JR中央線武蔵境駅北口徒歩1分)

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┏ [8] 報告 「企画提案2016 第1回実行委員会」
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 5月17日(火)午後5時から7時まで、多文化共生センターで、7人の参加により市の企画提案事業第1回実行委員会が開かれました。ステップアップをしながら最長3年間審査を受け採択されれば補助金が受けられるこの事業も3年目の最終年度に入り、今年も1名の新たな委員を迎えてスタートしました。
 これまでの経緯および今年度の3つの事業と流れを確認し、早速進め方や役割分担を話し合いました。このNIMIC通信が届くころには、会員の皆さまのお手元に1つ目の事業である意識調査アンケートも届いていることでしょう。アンケートの回答やイベントへの参加など、皆さまのご協力、どうぞよろしくお願いいたします。

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┏ [9] 報告 「『世界ともだちプロジェクト』第1回ミーティング」
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 5月24日(火)午後5時から2時間弱、7人の参加により標記のミーティングが開かれました。参加者の自己紹介で新たな出会いを楽しみつつ、話し合いに入りました。 最初に市の教育委員会指導課からの依頼事項と事業そのものの理解のため、東京都の方針などを確認し、疑問点やアイディアを自由に出し合いました。今後、8月まで月に2回のペースで企画を練っていきます。「世界の多様性を知り、様々な価値観を尊重することの重要性を理解する」というこの事業の視点はNIMICのミッションと一致しているので、可能な限り協力していきたいと思います。

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┏ [10] 報告 「『日本語スピーチコンテスト2016』第1回実行委員会」
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 6月1日(水)午後5時からイングビル第2会議室において、市内の日本語ボランティア教室スタッフとNIMICメンバー計9人、共催する市・文化振興課職員が参加して、標記の会が開かれました。
 今年は、6月上旬から市の企画提案事業の一部として、多文化共生に関する意識調査と外国人実態調査が行われており、審査の時間に、その概要が発表され、アトラクションが続きます。
 今後毎月1回程度の実行委員会を開きながら、準備を進めていきますが、事業の運営には多くのボランティアがそれぞれできることを分担していくことが大切です。2回目の実行委員会(7/22)からの新たな参加者も大歓迎ですので、info@nimic.jpまでご連絡ください。
 今後もNIMIC通信や市報を通じて詳細をお知らせしていきますので、皆さまのご協力をよろしくお願いいたします。

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┏ [11] 世界の国々・人々 「カリブ海での会話」
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 「世界の国々・人々」と題したこのコーナーでは、ある国にスポットをあて、その国の文化・人々との交流を、不定期ですが、いろいろな形でお届けします。
 今回は、NIMICの顧問であり、武蔵野大学名誉教授でもある佐々木瑞枝先生の書き下ろしエッセイをご紹介します。

カリブ海での会話

 マイアミのホテルに缶詰になって会議をするはずが、どういうわけか、マイアミから豪華客船に乗り込んで、プエルトリコの首都サンファンやバハマ諸島のあたりをクルーズしながら船上の会議をすることになった。
 「アジアの女性の未来のために」の会議、私のグループは「言葉と文化」、アジアの女性は私一人しかいない。しかもリーダーはアメリカの若き大学教授で、いつもジーンズにTシャツといういでたち、リーダーの考え方は時に日本人の常識からすると突拍子もない。
 船がマイアミ港を出る。聞きたいと思っていた「ボーーーーー」という出航の合図、私たちは甲板から誰に向かうでもなく手を振る。
 「同じ予算を使うなら、青い海を見ながら、おいしい食事がいつでも出る、しかもメンバーは船から逃げられないから、会議を欠席するexcuseもない、最高のプランでしょう?」
 会議は甲板のテラスで、イタリア、ドイツ、スペインからのヨーロッパ勢と4人のアメリカ人、そして私とインドネシアのムハンマド、アジアからのたった2人の少数派だ。ムハンマドは流暢な英語を話し、冗談で皆を煙に巻く。
 「皆、海の中にいて、よくハムやソーセージ、ヒレ肉やローストポーク、そんなものばかり食べますね。私はこの海の風を食べるだけで生きていけます」
 しかし、ある時、私は見てしまった。夕刻の太陽が沈む時刻、甲板の隅で祈りを捧げる彼の姿を。彼は厳格なムスリムに違いない。旅先でもこうして祈るのだから。確か、以前、「旅先での祈りはできない場合は許されるのです」と聞いたことがあるからだ。
 「アメリカで教えるイスラム教徒なのですね。大変ではありませんか?」「私の大学ではそんなことはありません。今イスラームは世界で6億人、イギリスではキリスト教についで2位の人口比だそうですから、どこにでもムスリムはいます」
 夕日がカリブの青い海に呑み込まれて行く。美しい! 
(佐々木瑞枝)

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┏ [12] キーワードを読む
       「多文化共生」について理解を深めるために(114)
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 NIMIC設立の理念のなかで大きなウェートを占める「多文化共生」。
 この言葉をキーワードに、2006年9月号から多文化共生に関わる本の紹介を始めました。
 第114回目の今回は、言語や国籍について、深く思いを巡らせるエッセイをご紹介します。

「台湾生まれ日本語育ち」 温又柔著 白水社 2016年1月

 著者は1980年台北市で生まれ、3歳の時に家族とともに東京へ引越しました。台湾語交じりの中国語を話す両親のもとで育ちますが、幼稚園、小・中学校へと進む中で、自分自身の中心に位置する言語が日本語へと変わっていきます。両親や親せきの話す言葉はわかるのだけど、自分の口からそれが出なくなり、話すのは日本語ばかりになるのです。高校で第二外国語として中国語を学び始めるのですが、それは自分が慣れ親しんだ台湾で話される言葉とは発音も文字も違う中国語なのでした。…両親の世代、祖父母の世代、それ以前の世代や自分と同年代のいとこたちの世代、台湾の歴史的な様々な出来事と各々の時代に学校教育を受けた人々の言語の問題などに思いを巡らせて、文章がつづられていきます。
 2011年9月から2015年5月まで、白水社のホームページに掲載されたエッセイ「失われた“母国語”を求めて」を加筆訂正して出版されたのがこの本です。後半、同じ話題が繰り返されたり、やや読みにくい面もありますが、4年間の心の軌跡とその向かう所に、私は感動しました。
  著者は2011年すばる文学賞佳作を受賞しました。受賞作は他の1編と合わせて「来福の家」(集英社)として出版されました。それは翻訳され、2014年3月「來福之家」として台湾でも出版されたそうです。
(NIMIC会員 根本百合)

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┏ [13] 今後の事業予定
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※詳細は随時お知らせします。
2016年
6月19日 留学生ホームビジット
6月30日-7月2日 パネル展示と多文化ステージ
8月27日 外国人のためのリレー専門家相談会
10月2日 日本語スピーチコンテスト2016

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今回のNIMIC通信は、いかがでしたでしょうか。
みなさまのご意見、ご感想をお待ちしております。
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