西東京市多文化共生センター
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  NIMIC通信 No.126(2017年1月)
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もくじ
[1] NIMIC代表理事・新年のご挨拶
[2] お知らせ「スナップ写真入門講座」
[3] 予告「アートみーる講座」
[4] 報告「子ども日本語教室中学部 お楽しみ会」
[5] 報告「子ども日本語教室小学部 お楽しみ会」
[6] お知らせ「サーキット講座『小学校入学前で進む多文化化』」
[7] 報告「保谷駅前公民館講座に協力」
[8] 世界の国々・人々「ロンドン リッチモンドでの年末の過ごし方」
[9] 会員より「日本国内の多文化共生:半田だより(5)」
[10] キーワードを読む
      「多文化共生」について理解を深めるために(120)
[11] 今後の事業予定

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┏ [1] NIMIC代表理事・新年のご挨拶
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NIMIC会員の皆さま
新年明けましておめでとうございます。

 2016年は経済の不均衡、大規模な難民、テロリズムなどを受けて、世界でポピュリズムが席巻し、従来の価値観が揺さぶられる年でした。「多文化共生」にとっても厳しい局面が続いています。ただ、そういう時代だからこそ、草の根の活動を積み重ねていくことが大切なのではないでしょうか。
 NIMICでは、今年度、企画提案事業の補助金を受けて、過去10年間の西東京市における多文化共生に関わる活動をまとめ、今後を考える冊子を作成中です。昨年6月末に実施したNIMICや日本語ボランティア教室につながる外国人市民の皆さんのアンケート調査結果も収録されます。2月末には完成予定ですので、ぜひお手にとってご覧ください。
 また、アンケート調査でNIMIC会員の皆さまからいただいた貴重なご意見を元に来年度事業についても検討中です。皆さまとともに、2017年も多文化共生の地域づくりを進めていく所存です。ご協力をよろしくお願いいたします。

2017年がみなさまにとって素晴らしい年になりますように。

 (NIMIC代表理事 山辺真理子)

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┏ [2] お知らせ「スナップ写真入門講座」
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身近になったデジカメやスマートフォンでの写真撮影。
ひと味違った1枚をあなたの地域活動に活かしませんか。

日時 2017年2月22日(水) 午後2時~4時
場所 コール田無 会議室A
講師 西村隆さん ((株)西村カメラで約20年前からデジタルカメラなどでの撮影、デジタルプリントに従事している)
定員 15名
参加費 NIMIC会員は無料
     それ以外の方は、1,000円
持ち物 デジタルカメラまたはスマートフォンなどの撮影機器

申込み 1月10日(火)より先着順で受け付けます。
    (1)名前(2)所属(3)連絡先(TEL、メールアドレス)を書いて
    メール kouza@nimic.jp または FAX:042-461-0381で
    お申し込みください。
    (タイトルを「スナップ写真入門講座」としてください。)

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┏ [3] 予告「アートみーる講座」
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対話による美術鑑賞の講座を3月21日(火)10:00~12:00に予定しています。
場所は未定です。NIMIC通信2月号をお楽しみに。

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┏ [4] 報告「子ども日本語教室小学部 お楽しみ会」
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 12月17日(土)、小学部は恒例のお楽しみ会を行いました。いつもなかなか参加できない保一教室の親子も参加して、3つの教室の子ども達とその両親や兄弟親戚も集まり和気あいあいの楽しい会となりました。並びっこゲームで、名前や生まれ月順、背の順でお互いのことを知りあったり、行事当てゲームでは、冬の行事の名前と絵を見つけて競ったりしました。またお菓子を食べながら子どもも大人もおしゃべりを楽しみ、みんなで歌を歌ったり、サンタさんからプレゼントももらって大喜びでした。
 普段は顔を合わせない別の教室の人達とも交流ができる良い機会となり、子どもたちにとっては日本語の勉強を頑張ったご褒美となったのではないでしょうか。
 (子ども日本語教室小学部 加藤祐子)

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┏ [5] 報告「子ども日本語教室中学部 お楽しみ会」
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 12月22日(木)、中学部は年末恒例「お楽しみ会」を開きました。
 クリスマスBGM付き軽食で談笑のあと、自己紹介ゲーム、2チーム対抗戦ゲームで一気に盛り上がりました。「漢字合わせ」と「ジェスチャー」ゲームでは、子どもは柔軟な発想力を発揮し、スタッフは知力・体力・気力をふり絞りました。
 子ども同士、OB・OGや留学生スタッフを交えた歓談があちこちに見られ、身近な話題や将来の展望につながる情報共有の機会にもなりました。また、準備段階に子どもの参加があったこと、保護者も参加してくださったことはスタッフとして嬉しい限りです。
 いよいよ学年末。中3は受験が始まります。それぞれに笑顔の春が訪れることを願っています。
 (子ども日本語教室中学部 佐藤恵)

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┏ [6] お知らせ「サーキット講座『小学校入学前で進む多文化化』」
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 NIMIC通信10月号でお知らせしましたように、10月から3月にかけて多摩六都の自治体・国際交流団体の主催によるサーキット講座が開催されています。
 1月は、西東京市での開催で「小学校入学前で進む多文化化」をテーマとした講座です。講師は「NPO法人地球の友と歩む会」から米山敏裕さんにお越し頂きます。未就学児について、他地域で行われている対応や実態、今後どのように対応していくのかを一緒に学びませんか。
 ご予約は不要ですので当日直接会場へ。是非奮ってご参加ください。

日時:1月21日(土)午後2時から4時
場所:西東京市民会館大会議室
  (文化振興課 周藤倫枝)

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┏ [7] 報告「保谷駅前公民館講座に協力」
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 11月16日から毎週水曜日の夜、5回連続で「コミュニケーションのコツ」というタイトルの公民館講座に講座担当3人が協力しました。そもそも、保谷駅前公民館を会場に日本語教室を開催している団体を通じて、NIMICに「多文化共生や英語でのおもてなしに関する講座を開きたい」という依頼があったことが発端でした。NIMICでは在住外国人支援や交流活動を通じて多文化共生のまちづくりを目指していること、おもてなしのための英語講座を開く意思はないことなどをお伝えし、担当者と内容のすり合わせをしました。その結果、在住外国人市民の参加も得て、多文化共生について体験的に学ぶ楽しい講座が開講できました。
 様々な活動をしている参加者の皆さんとのネットワークも広がり、NIMICにとっても有意義な経験でした。
                           
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┏ [8] 世界の国々・人々「ロンドン リッチモンドでの年末の過ごし方」
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ロンドン リッチモンドでの年末の過ごし方

 リッチモンドは、ロンドンを流れるテムズ川の東岸にある、高級住宅街の街だ。
 大きな敷地にゆったりと邸宅が構えられ、静かで平和、移民の多いロンドンには珍しく、買い物などでも、あまり移民を見かけることがない。
 友人の弁護士夫妻は、このリッチモンドが大のお気に入りで、家にはアールデコ風の家具を揃え、二階の客間はロイヤルブルーを基調にしたインテリア、「MIZUE、二階はあなた方のもの、いつでも来てね」と言われている。ホテルより居心地はずっとよく、しかし、ただという訳にもいかず、10日間くらい滞在して1万ポンド置いてくることにしている。彼らにとっては、もらってももらわなくても良いらしいが。
 日本のクリスマスはデパートやホテルはクリスマスツリーを飾るが、教会の聖夜礼拝に参列する人はほとんどいない。
 しかし、リッチモンドの12月24日は、派手ではない正装をして、家族で教会に行く。蝋燭の灯りの中で、イエスキリストの誕生を祝うミサは荘厳な雰囲気で進む。パイプオルガンの響き、聖歌隊の歌う賛美歌、そしてミサを取り行う司祭様、彼は英語で話してくれるので(当然だが)お説教は理解できるのだが、聖書のやりとりなどは、ラテン語であったりして私にはお経のように聞こえる。それも、まるで応答するかのように、司祭が読むと、会衆が応えるというパターンで、私は黙ってそのやりとりを楽しむ。一定の音域が保たれて、スピードも保たれ、儀式特有の荘厳な雰囲気が出る。
 そして、クリスマス、しかし、ここで書いておきたいのは、クリスマスの翌日の「ボクシングデー」のことだ。はじめて「ボクシングデー」と聞いた時は意味が分からなかったが、それは箱を開けること、つまりクリスマスで売れなかった商品が一斉にセールになる日なのだ。
 静かなリッチモンドの街に人が溢れ、高級品店も半額、いや70%オフでカシミヤのマフラーなどが買える。12月26日は日本人にとっては何でもない日だが、キリスト教国だから見られる「歳末風景」、1ポンド500円の時代から見れば、1ポンド140円は本当に価値がある。
 そして、年末のニューイヤーズイブ、家族揃ってカウントダウン、「Happy New Year!!!」、皆さん、良き新年を!
  (佐々木瑞枝)

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┏ [9] 会員より「日本国内の多文化共生:半田だより(5)」
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 NIMICの各種事業のまとめ役として活動されていた白根祐子さんが、ご家族の都合で愛知県半田市に転居されました。アメリカの多文化事情報告終了からしばらくお休み後、今度は国内の多文化事情報告です。

半田めぐり

 2017年が始動しました。今年もよろしくお願いします。半田での冬も2度目となりました。昨年は、先輩、友人、家族たちが7回遊びに来てくれました。
 半田ってどんな所?何があるの?今回は半田の見どころをご紹介します。
 半田は江戸時代から続く醸造の街です。その関係で酒の文化館やお酢のミツカンミュージアム(MIM)があります。酒や酢の作り方や歴史を知ることができます。試飲もできます。文化館は200年前の酒蔵が博物館になっています。
 MIMは一昨年リニューアルオープンしました。私も70分の案内ツアーを9回体験しましたが、毎回楽しんでいます。両館の横に半田運河が流れ、黒塗りの倉庫が並んでいます。そこから紺屋海道を通り、半田赤レンガ建物に行きます。
 紺屋海道は、江戸時代に船の帆を染める紺屋があったそうです。今は古い黒塗りの家や手焼きせんべい屋、お寺等が当時の風情をわずかに残しています。
 半田赤レンガ建物は、明治時代カブトビールの工場として建てられました。
 1900年のパリ万博にも出品されるほどになりましたが、次第に低迷しビール工場から倉庫、澱粉工場そして1994年からは廃墟状態でした。それを改修し、一昨年観光施設として生まれ変わりました。
 半田は、童話作家新美南吉の故郷でもあります。彼の記念館も見どころの一つです。彼の生涯や作品がパネルや映像、人形等で紹介されています。芝生の広場は、南吉の作品の世界で遊んでいる気分になります。秋は近くの矢勝川の土手に咲く彼岸花が必見です。
 半田は中部国際空港から車で約30分の所です。市内のホテルに中国や韓国の方がよく泊まっています。外国の方にも、半田の良さを知ってもらえるとうれしいです。皆さんも一度いかがですか?車50分高速艇10分で、知多半島沖のタコとフグの島・日間賀にも行けますよ。
 (NIMIC会員 白根祐子)

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┏ [10] キーワードを読む
「多文化共生」について理解を深めるために(120)
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 NIMIC設立の理念のなかで大きなウェートを占める「多文化共生」。
 この言葉をキーワードに、2006年9月号から多文化共生に関わる本の紹介を始めました。
 第120回目の今回は、日本人の名字について書かれた本をご紹介します。

「なんでもわかる日本人の名字」   森岡浩作 朝日新聞出版 2012年 

 外国の方とお話していて、説明を聞いてもお名前がどうもよくわからないことはありませんか。それぞれの国で、人の名前は本当に様々だなと思うことがあります。では、日本人の名前はどうなのでしょうか? そこで、この本を読んでみました。
 漢字の新旧の字体が混在したり読み方が複数あったりするので、数字ははっきりしませんが、日本は世界の中でも特に名字の種類が多い国なのだそうです。日本人の姓は中臣鎌足が天皇から賜った「藤原」に始まり、中世近世に多くの人々が何らかの名字的なものを使用するようになり、150年前、明治初期の戸籍法により日本人全員の名字が定まりました。その時代の地名や地形、方角、職業などを表す文字の組み合わせでできたものが多いそうです。
 「日本人の名字ランキング100(多い順)」もあり、一番多いのが佐藤さん、以下鈴木、高橋、田中・・・と続きます。
 ランキングにあるようなものは、中上級の日本語学習者の漢字練習にも丁度良さそうです。地形や風景のイメージが浮かべば、日本人の名前が覚えやすく身近になるのではないでしょうか。
 他にもいろいろ名字に関する本が出ているようなので、ぜひ1冊手に取ってみてください。外国の名字や名前のことも少しは書いてあるのですが、世界中の名前について書いた本は見つけられませんでした。どなたか見つけた方は、ぜひ教えてください。
 (NIMIC会員 根本百合)

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┏ [11] 今後の事業予定
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2月22日 スナップ写真入門講座
3月11日 子ども対象・多言語で楽しく
3月21日 アートみーる講座

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今回のNIMIC通信は、いかがでしたでしょうか。
みなさまのご意見、ご感想をお待ちしております。
メールはこちら→→→ info@nimic.jp
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