西東京市多文化共生センター
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 NIMIC通信 No.133(2017年9月号)
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もくじ
[1] イベント「西東京市日本語スピーチコンテスト2017」 
[2] 募集「『西東京市日本語スピーチコンテスト2017』当日ボランティア」
[3] 募集「『田無神社例大祭ツアー』の外国人参加者」
[4] 報告「日本語ボランティアフォローアップ講座
         −学習者の音声の特徴と教え方について」
[5] 報告「通訳ボランティア研修会」
[6] 報告「日本語ボランティアフォローアップ講座
   -参加型学習の手法『フォトランゲージ』ワークショップ」
[7] 報告「子ども日本語ボランティアフォローアップ講座
            -子どもに合わせた学習支援計画」
[8] 報告「子ども日本語教室10周年同窓会」
[9] 報告「外国人のためのリレー専門家相談会」
[10] 報告「子ども日本語教室小学部・夏休みイベント」
[11] 世界の国々・人々「縄文時代はどうして1万年も続いたの?」
[12] 会員より「日本国内の多文化共生:半田だより(12)」
[13] キーワードを読む
      「多文化共生」について理解を深めるために(127)
[14] 今後の事業予定

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┏ [1] イベント「西東京市日本語スピーチコンテスト2017」
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 西東京在住・在勤・在学の外国につながる方が日本語でスピーチをします。
 日本で生活して感じたこと、考えたこと、母国への思い、西東京市とのつながりなどについてのスピーチで、日本語やスピーチが上手かどうかを競うものではありません。外国につながる子供たちからのメッセージもあります。
 また、今年のスピーチ後のアトラクションはフラメンコギターの演奏です。

日時 10月15日(日)
スピーチ他 午後1時-4時
交流パーティ 午後4時-40分程度
会場 コール田無 多目的ホール 入場無料
(西武新宿線「田無駅」北口徒歩約7分)
※会場には駐車場がありません 公共の交通機関をご利用ください。

共催 西東京市

問い合わせ 西東京市多文化共生センター(NIMIC)
TEL/FAX:042-461-0381 Email:info@nimic.jp
(TELは、月~金 午前10時~正午、午後1時~4時)
西東京市生活文化スポーツ部文化振興課
TEL:042-438-4040 FAX:042-438-2021

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┏ [2] 募集「西東京市日本語スピーチコンテスト2017
                   当日ボランティア」
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 受付、会場設営、出演者対応、交流パーティ準備等、当日の運営をサポートするボランティアスタッフをNIMIC会員から募集します。
 スピーチを楽しみながら運営に参加しませんか。
 初めてのご参加大歓迎、ぜひご協力をお願いします。

募集人数 10名
日時 10月15日(日)午前11時集合、午後5時半解散予定
応募 9月28日(木)までに、info@nimic.jpまで、メールでご連絡ください。
(タイトルを「スピコンボランティア」としてください)

※10月6日(金)午後6時-7時、コール田無で、当日ボランティアと実行委員の顔合わせミーティングを行い、当日の流れや役割分担について説明します。
欠席の方は、個別に説明をしますのでご相談ください。

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┏ [3] 募集「『田無神社例大祭ツアー』の外国人参加者」
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 外国人市民と共に地域の日本文化を知り楽しむイベントを企画しましたので、外国人NIMIC会員の皆さん、ご家族や友人を誘って、ぜひ参加してください。
 この企画は、土日など休日にしか活動できない会員(外国人会員も参加)を主体に今年7月から「土日プロジェクト」として話し合いをしてきた中で企画されたものです。当日は、イングビルの「ゆめこらぼ」に集合し、土日プロジェクトメンバーと文化や歴史について予習をしてから例大祭を見学します。
身近にいる外国人市民の皆さんにも参加を呼び掛けて頂けませんか。

日時 10月14日(土)17:30~20:00ごろ
参加費 無料(飲食をする場合は自己負担)
集合場所 イングビル1階 “ゆめこらぼ”
定員 西東京市内に在住・在勤・在学している外国人20人程度
9月28日(月)までに、お名前と連絡先電話番号を書いて、メールで申し込んでください。
(タイトルを「田無神社ツアー」としてください)

申込み・問合せinfo@nimic.jp(担当 高橋)

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┏ [4] 報告「日本語ボランティアフォローアップ講座
      −学習者の音声の特徴と教え方について」
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 7月15日(土)午前10時よりイングビル会議室において、日本語ボランティアフォローアップ講座が開かれました。講師には武蔵野大学教授の村澤慶昭さんをお招きし、日本語の音声の特徴についてお話を伺いました。
 人間の口の中の断面図を書いて見ることから始まり、発声器官の名前、音声記号の表記法、日本語の音声体系などかなり専門的なお話でしたが、とてもわかりやすく、楽しく解説していただきました。微妙な舌の位置や動きで、音がかわったり、ひとつの音声だと思っていたものが、前後の音が何であるかによって、違う“音”になっていたり、日本語の特徴がよくわかりました。
 発音に問題がある学習者にであったとき、どうしてそうなってしまうのかその理由を理解していることが大切だと思いました。
(講座担当 清水智子)

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┏ [5] 報告「通訳ボランティア研修会」
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 7月22日(土)「入国管理法の基礎、国際結婚・離婚に関する日本の制度」をテーマに研修会を行いました。講師には弁護士の大木和弘さんを迎え、外国人にまつわる制度等についてお話し頂き、外国人住民で特に国をまたがると法律が異なり、一挙に複雑化することがわかったなどの感想がありました。
(文化振興課 周藤倫枝)

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┏ [6] 報告「日本語ボランティアフォローアップ講座
   -参加型学習の手法『フォトランゲージ』ワークショップ」
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 7月31日、標記のワークショップが、かながわ開発教育センターの木下理仁さんを講師として行われました。
 まずはグループごとに、ある国の家族と一週間分の食料が映っている写真をみて話し合いました。その後、他の写真を見たふたつのグループと合流、写真から読み解いたことを報告し合い、さらに日本の写真を加え「豊かな順に写真を並べる」というお題が出ました。視点が違えば、豊かさの指標なども全く変わってくるのだという気づきが、話し合いの中で生まれてくるのを感じました。
 日本語教室で「もっと深いことを話したい」と言われることがあります。これなら、日本語ボランティアが言葉を補うことで、深い意見交換のあるグループ学習ができそうだなと感じました。
(NIMIC会員 徳丸由利子) 

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┏ [7] 報告「子ども日本語ボランティアフォローアップ講座
            -子どもに合わせた学習支援計画」
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 8月10日(木)イングビル会議室において、子ども日本語ボランティアフォローアップ講座が開かれました。講師には、長年、中学校で国際学級の教師をされ、現在は都立高校の講師や地域のボランティアとしても活動されている小川郁子さんをお招きしました。テーマは「子どもに合わせた指導計画」。
 子どもたちの日本語力のゴールについて、お話していただきました。子ども日本語教室のスタッフを中心に近隣市からの参加もあり、15名ほどが集まりました。ゴールとは日本語で教科の学習ができること。なかなか大変なゴールですが、それをいつも念頭において、子どもたちの支援ができればと思いました。また、実際の数学のテスト問題の答案を分析し、何がわかって、何がわかっていないかを考えました。ボランティアとしても活動する講師の話は、共感できるところも多く、有意義な2時間でした。
(講座担当・子ども日本語教室中学部 清水智子)

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┏ [8] 報告「子ども日本語教室10周年同窓会」
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 今年は子ども日本語教室が設立されて10年を迎えるため、8月20日(日)の午後、市の公共施設・フレンドリーで記念行事「子ども日本語教室10周年同窓会」を開きました。子ども日本語教室の修了生7名と中学部在室生2名、元スタッフ、現スタッフ25名等合わせて34名が出席し、開室当時の懐かしい話に花を咲かせ、成長した子ども達の現在の報告に目を細めました。
 歓談中には今までのイベントの写真を投影、懐かしい顔を見つけて話題も広がる一方、イベントの積み重ねに10年の歳月を実感しました。最後には皆で見よう見まねの手話をつけながら歌を歌い、楽しい2時間が過ぎました。
 社会人歴3年の修了生を含めすっかり大人っぽくなった子ども達が勢ぞろいし並んだ姿を見て、スタッフが感激したことは言うまでもありません。きっと様々なところで活躍してくれることでしょう。
(子ども日本語教室 石坂みどり)

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┏ [9] 報告「外国人のためのリレー専門家相談会」
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 8月26日西東京市民会館にて、外国人のためのリレー専門家相談会を実施しました。当日は雨が心配されましたが曇り空のまま持ちこたえ、5か国10組13件の相談がありました。相談内容はビザや税金、結婚離婚の相談が多くなされました。会場のレイアウトも変更したことで効率的な運営となり、専門家・通訳ボランティアの皆様のおかげで、無事終了いたしました。広報にご協力を頂きました皆様にも御礼申し上げます。
(文化振興課 周藤倫枝)

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┏ [10] 報告「子ども日本語教室小学部・夏休みイベント」
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 8月27日(日)の午前中、都立東伏見公園でボーイスカウト西東京第2団の「わんぱく祭り」が行われました。今年は天気の心配もなく、子ども日本語教室小学部の子どもたちとその兄弟11名が楽しく参加できました。
 最初は、知らないボーイスカウトの子どもたちの中で、緊張の様子でしたが、最初のゲーム「水風船のボール送り」が始まると、もうすっかり打ち解けて、チームの友達と夢中になって、やっていました。他にも「水風船の玉入れ」や「大きな氷を持ってリレー」をしたり、最後には「スイカ割り」もしました。スイカ割りの時には、チームの友達に大きな声で声援。大興奮の後には、おいしいスイカを頂き、「ああ、楽しかった!」という声も聞かれました。
 ボーイスカウトの方々には、今年も感謝いっぱいです。
(子ども日本語教室小学部 澤多晶子)

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┏ [11] 世界の国々・人々「縄文時代はどうして1万年も続いたの?」
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 「世界の国々・人々」と題したこのコーナーでは、ある国にスポットをあて、その国の文化・人々との交流を、不定期ですが、いろいろな形でお届けします。
 今回は、NIMICの顧問であり、武蔵野大学名誉教授でもある佐々木瑞枝先生の書き下ろしエッセイをご紹介します。

縄文時代はどうして1万年も続いたの?

蓼科高原のヴィラにKITで勉強中のアメリカ人留学生のカップル?がお忍びでやってきた。私はうすうす二人が恋人どうしだと気づいていたけれど、彼はともかく彼女の方は「歴史ある名家の出身」だそうで、結婚はどうもお見合いになるらしい。
「アメリカで歴史ある名家」って何年くらい続いているの?
「さあ、100年以上じゃないでしょうか?」
この茅野市にはね、縄文時代の遺跡があって、そこから土偶が出て来たのよ。
そう言いながら二人に写真を見せる。
「あ、『クローズアップ日本事情15』で出てきた縄文時代ですね。その土偶みたいです」と二人。尖石縄文考古館の土偶は高さが30センチにも満たないものだが、「女性ですね。お腹が大きい。力強い」と二人は感激。
「でも、縄文時代って本当にすごいですよね。どうして世界の歴史の中で勉強しないのでしょう」と彼女。アメリカでは大統領の名前は暗記しても、他の国の歴史、特に日本に縄文時代があったことなど、日本に来るまで知らないようだ。
夕食後、本棚からテキストを取り出して、二人に読んで聞かせる。
「世界の同じ時代の4大文明であるエジプト文明、インダス文明、長江文明、メソポタミア文明と比べてください。縄文時代はどうして平和な暮しを1万年も維持できたのか」
彼「1万年ですか?戦いもなく、ですか。もし、今の地球がこれから1万年も戦いがなかったら、どんなに素晴らしいか!」
テレビでは夕方のニュースでアメリカの白人至上主義に対するデモの様子が映し出されている。
1万年も戦いのない世界は夢のまた夢になりそうだ。
(佐々木瑞枝)

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┏ [12] 会員より「日本国内の多文化共生:半田だより(12)」
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 NIMICの各種事業のまとめ役として活動されていた白根祐子さんが、ご家族の都合で愛知県半田市に転居されました。アメリカの多文化事情報告終了からしばらくお休み後、今度は国内の多文化事情報告です。

娘の一時帰国に寄せて

 8月2日パリにいる次女が中部国際空港に着きました。4年ぶりの日本です。今回は、娘が過ごした3週間余の雑感をお届けします。
 着いたその日に半田市役所に行き、住民登録をし、国民健康保険証を交付してもらいました。娘は1時間弱ですべて手続きが終わったことに感激でした。
 フランスでビザの申請をする時は、まず予約をして、警察署や役所に行くそうです。行っても、そっけなく扱われたこともあったので、半田市役所では予約も不要で、手際よく親切な対応が心地よかったのでしょう。翌日は、運転免許証の更新に出かけました。名古屋で地下鉄に乗りかえましたが、改札口からホームまでの通路がきれいなこと、ホームにアンモニア臭がないことにホッとしていました。車内で携帯電話で話す人はいません。パリでは電話していることがよくあるようです。あまりに大きい声の時は、注意する人もいるけれど、注意された人が逆切れすることもあるとのことです。半面、お年寄りや女性に席を譲る人はパリのほうが多い感じがすると言っていました。
 10日から15日は、娘のリクエストで屋久島へ旅行しました。屋久島では、フランスからの旅行者が多くなっていると、観光案内所の人が話していました。
 娘の知り合いのフランス人でも、日本旅行のリピーターが多いそうです。
 この旅行で、娘は宿や観光施設の清潔さ、サービスの速さ、現地の人の丁寧な対応から、旅行をするなら日本がいいとフランス人が言っているのもなるほどだと言っていました。島の食材が豊富で、それを大切にして、美味しく提供してくれているので、旅の楽しみの一つだったと喜んでいました。
 16日から22日は田無に行きました。西武線に乗った時、「帰ってきた」という実感が湧いたそうです。でも、日本は居心地がいいけど、今の自分はパリの街や生活のリズムが好きだと言って、食料品、お菓子、衣類、本等を買いこみ、25日パリに戻りました。
(NIMIC会員 白根祐子)

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┏ [13] キーワードを読む
       「多文化共生」について理解を深めるために(127)
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 NIMIC設立の理念のなかで大きなウェートを占める「多文化共生」。
 この言葉をキーワードに、2006年9月号から多文化共生に関わる本の紹介を始めました。
 第127回目の今回は、世界の食事を紹介する児童書です。

『世界中からいただきます!』 文/中山茂大 写真/阪口克 偕成社 2016年

 旅行ライターとカメラマンのコンビが、外国の家族を訪ねていって泊めてもらい、食材や台所、調理法、食事のようすなどを取材しています。行先はモンゴル・カンボジア・パプアニューギニア・タイ・ネパール・インド・ハンガリー・ギリシャ・イエメン・モロッコ・ペルー。最近、都市部では便利になり、食生活について世界中それほど大きな差はなくなりつつあるのではないでしょうか。しかし、この本にあるのはその都市ではなく、周辺部の島や砂漠・山岳地帯等に住む少数民族の家庭が多く、食材・調理法も含めて、生活全体が昔ながらの地域に根差したものを踏襲しているのです。その食事をともに味わうという、まさに身体を張った取材です。「おいしいタイ料理のなかでひとつだけ食べられなかったのがドリアンごはん。…おどろいたのはスイカごはん。」(37頁)など。一体どうやって取材したのかなと不思議だったのですが、コラム「日本からのおみやげ」(92頁)の喜ばれたものリストを見てわかりました。日本の切れ味のいい包丁を持って行くと、お母さんたちが感動して一生懸命御馳走してくれたらしいです。「どこの国でも、いちばんえらいのは、お父さんではなくてお母さんだからだ!」(92頁)
 なかなか調子のいい、男性二人組の本です。
(NIMIC会員 根本百合)

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┏ [14] 今後の事業予定
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9月13日 日本語ボランティアフォローアップ講座
10月14日 田無神社例大祭ツアー
10月15日 西東京市日本語スピーチコンテスト2017

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今回のNIMIC通信は、いかがでしたでしょうか。
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