西東京市多文化共生センター
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 NIMIC通信 No.136(2017年12月号)
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もくじ
[1] お知らせ「日本語スピーチコンテスト2017記録誌完成間近」
[2] 事務局より「2018年度の事業についてアイディア募集!」
[3] 報告「子ども日本語ボランティアフォローアップ講座 」
[4] 報告「市民まつり 盛況だったNIMICブース」
[5] 報告 「多文化体験with Kids 『いろんな国の音であそぼう』」
[6] 会員より「武蔵野大学で第13回日本語スピーチコンテスト」
[7] 世界の国々・人々「北欧の空に光り輝くコンサートホールで」
[8] 会員より「日本国内の多文化共生:半田だより(15)」
[9] キーワードを読む
      「多文化共生」について理解を深めるために(130)
[10] 今後の事業予定

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┏ [1] お知らせ「日本語スピーチコンテスト2017記録誌完成間近」
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 10月15日(日)にコール田無で開催された、西東京市日本語スピーチコンテストの記録誌の編集が終わりました。当日の発表者11名のスピーチ原稿を中心に、市長等の挨拶、市民審査員の方々の感想、当日の写真等が掲載された48ページ、A4版の小冊子です。
 編集と版下作成は実行委員会の作業でしたが、今回も市内および近隣の団体や企業に協賛していただき、印刷製本を外部に依頼することができました。
 今年は、従来と印刷費用は変わらず、カラー印刷の華やかな仕上がりが期待されます。既に入稿済みですので、12月中旬には印刷所から納入予定です。
 図書館等市内公共施設に配布しますが、NIMIC会員でご希望の方には差し上げます。イングビル1階の多文化共生センターまで来所の上、お受け取りください。

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┏ [2] 事務局より「2018年度の事業についてアイディア募集!」
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 2017年度は、会員の皆さまからのアンケート結果を活かし、新たな交流活動も始めました。
 2018年度について、NIMICでこんなことをやってみたい、こんな事業があったらいいな・・・など、具体的なアイディアやご意見はありませんか?
 すぐに事業化できるかどうかわかりませんが、しっかり検討していきます。締切は12月24日(金)、皆さんのアイディア・ご意見をお待ちしています。
 e-mail info@nimic.jp(タイトルを「事業アイディア」としてください)

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┏ [3] 報告「子ども日本語ボランティアフォローアップ講座 」
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 11月10日(金)イングビル会議室において、子ども日本語ボランティアフォローアップ講座が開かれました。「教科の学習に向けての日本語指導-国語科」というテーマで講師には、日本語教育研究家の井上惠子さんをお招きしました。外国から日本に来た子どもたち、特に小学校低学年で来日した場合、日常会話は割合とスムーズにできるようになっても、学習言語を習得して教科の内容を理解していくには、かなりの年月を要します。日本語指導と国語指導の違いや、さまざまな日本語指導の方法を具体的に教えていただき、受講者からは指導方法のヒントを得ることができたという声がたくさん聞かれました。
 今年度の日本語ボランティアフォローアップ講座(7講座)はこれですべて終了しました。受講してくださったみなさま、どうもありがとうございました。
(講座担当:清水智子)

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┏ [4] 報告「市民まつり 盛況だったNIMICブース」
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 今年の市民まつりは15万人の来場者がありましたが、NIMICブースも387人のクイズ参加者と約200人の立ち寄り者で大変に盛況でした。2日間で延べ33人の当番スタッフの協力を得て、クイズ対応やNIMICの活動や市内の外国人の状況等を説明することができました。去年に続いて今年のクイズは西東京市に住む外国人数の多い国の順番とその国の国旗を当て、地図でその国の場所を探すものでしたが、参加者の近くの外国人の話題に繋がるクイズで好評でした。
 また、子ども日本語教室の学習者の親と教室スタッフの久しぶりの対面や市内では極めて少ない国のトルコやウズベキスタンの外国人が立ち寄り話し込んで連絡先を交換したりしました。
 NIMICブースは、市民まつりの来場者が気軽に立ち寄り、NIMICの活動や市内の外国人を身近に感じることができる絶好の機会となっていることを改めて実感しました。
(市民まつりNIMICブース担当 高橋二朗)

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┏ [5] 報告 「多文化体験with Kids『いろんな国の音であそぼう』」
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 11月23日(祝・木)にイングビル3階会議室で、多文化体験with Kids「いろんな国の音であそぼう」を開催しました。参加者は、親子9組(大人13人・子供11人)。会場に、いろんな国の楽器を飾って、参加者を出迎えました。
 まずは、二胡縁楽団による二胡演奏。二胡・三線・トロンボーンの中から、二胡の音をあてるクイズから始め、中国の音楽から日本の童謡まで6曲を演奏していただきました。人気だったプログラムは、楽器体験と、楽器作り。
 カリンバ・アラサトなどといった各国からの多くの楽器を、触ったり聞いたりして体験。工作では、レインスティックなど3種類を作りました。最後は、作った楽器を使って、「幸せなら手をたたこう」を全員で演奏しました。「また次回も参加したい」との声をいただき、親子で楽しくいろんな国の音で遊ぶことができました。協力していただいた方々、ありがとうございました。
(実行委員 冨田まり子)

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┏ [6] 会員より「武蔵野大学で第13回日本語スピーチコンテスト」
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 武蔵野大学では、今年度の日本語スピーチコンテストが下記のように開催されます。日本の大学へ通う海外からの留学生たちの想いを聴く好機会です。今年度のテーマは「私が見つけたOOOO」です。母国を離れ日本で学んでいる若者たちが見つけたもの、将来に描いている夢などをお聞きください。
 第2回英語スピーチコンテストも同日に合わせて開催されます。このコンテストは毎年、会場の来場者全員の投票も含めて入賞が決まります。
 ぜひご参加の上、あなたも審査の一票を。

日時 2018年 1月 10日(水) 10時30分~12時40分
会場 武蔵野大学 有明キャンパス3号館302教室
 http://www.musashino-u.ac.jp/guide/campus/access_ariake.html
※事前申込みは不要です。直接会場へお出かけください。
(NIMIC会員 種村政男)

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┏ [7] 世界の国々・人々「北欧の空に光り輝くコンサートホールで」
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 「世界の国々・人々」と題したこのコーナーでは、ある国にスポットをあて、その国の文化・人々との交流を、不定期ですが、いろいろな形でお届けします。
 今回は、NIMICの顧問であり、武蔵野大学名誉教授でもある佐々木瑞枝先生の書き下ろしエッセイをご紹介します。

北欧の空に光り輝くコンサートホールで

冬の長いアイスランド、首都レイキャビックは雪の中でも際立つように、家々がカラフルにお洒落して、秋の風情にも溶け込んでいる。
「今夜はコンサートに行きましょう。コンサートホールも一見の価値ありですよ」とエーリンク。
コンサートホールには続々と正装した人たちが吸い込まれて行く。
全面ガラス張りのジオメトリックな建物は、まるで北欧の海の中の光の彫刻のよう。「デンマークの国際的な建築家、ヘミングラーセンの作品」、「人口たった30万人のアイスランドだけど、世界的な音楽家が何人も出ている。Björk (ビョーク)、The Sugarcubes (ザ・シュガーキューブス)、 Sigur Rós (シガーロス)、múm(ムーム)、この人たちの音楽聞いたことある?」
残念ながら、私には初めて耳にする名前、会場を見渡すと、私たちのような旅行者と思える服装の人たちと、正装したアイスランド人(たぶん)が半々といったところ、「今日のコンサートはアイスランドの国歌から始まって、歴史的にアイスランドの音楽を紹介するものなの。英語の字幕が出るから先生は読めるでしょう?もちろんお嬢さん方もね」
そして拍手とともに三人の音楽家が現れた。
男性と女性がかけあいで、ピアノの伴奏と一緒にお話しながら歌を紹介していく。確かに字幕に英語で翻訳が出るので分かりやすい。
「アイスランドには詩人が多いんです。どうしてかって。だって、これだけの自然に囲まれているのですから。僕だって詩人になれますよ」
歌われた歌は雪や風や野の花や短い夏、雪などを歌ったものが多く、メロディーはどこか星に向かって語りかけているような感じだ。
「どうでしたか?」
「素敵!ますますアイスランドの自然の中に身を置きたくなったな」
(佐々木瑞枝)

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┏ [8] 会員より「日本国内の多文化共生:半田だより(15)」
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 NIMICの各種事業のまとめ役として活動されていた白根祐子さんが、ご家族の都合で愛知県半田市に転居されました。アメリカの多文化事情報告終了からしばらくお休み後、今度は国内の多文化事情報告です。

はんだ山車まつり 2

 ふんばり街道の桜の木も、すっかり葉が落ち、半田も本格的な冬がやってきました。11月号でお話ししましたDashi-fes.omotenashi tourの様子を市の観光課の方からお聞きしました。山車まつりの賑わいを思い出しながら、ご報告します。
 外国人を案内するアンバサダーは、10月7、8日の2日間で44人(中学生15、高校生9、大学生4、一般16)の参加がありました。さらに、半田青年会議所の会員10人がサポートに加わりました。アンバサダーは、二人一組になって、外国人を案内しました。受付に来て、案内を申し込む人が少なかったので、まつり会場を回って声をかけ、案内することもしました。来場した外国人は39人で、内訳はアンケート結果から以下のとおりでした。アメリカ8、ブラジル6、カナダ3、中国3、ボリビア3、インド2、台湾2、フィリピン2で、アルゼンチン、イギリス、インドネシア、オーストラリア、スウェーデン、ナイジェリア、フィンランド、フランス、ペルー、ロシアは各1でした。外国人の中には、知り合いの日本人に連れてきてもらった人もいて、アンバサダーを入れて団体のようになったツアーもあったようです。
 アンバサダーの感想として、「外国の人と、実際に話すことができてよかった」「自分の気持ちを伝えられてよかった」「いろいろな経験ができた」「世代の違うアンバサダーと交流ができてよかった」「またやりたい」等がありました。これからの課題として、「思ったより外国人が集まらなかった」「もっとツアーの案内を周知させたかった」が出てきました。次回の山車まつりに、omotenashi tourをつなげてほしいです。
 NIMIC通信11月号に田無神社例大祭(宵宮)の外国人見学参加ツアーの記事が載っていて、多文化共生のつながりを感じました。NIMIC通信に記事を書かせていただくことによって、少しずつ自分のアンテナが増えている感じがします。2018年、1本でも増えたらうれしいです。
(NIMIC会員 白根祐子)

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┏ [9] キーワードを読む
       「多文化共生」について理解を深めるために(130)
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 NIMIC設立の理念のなかで大きなウェートを占める「多文化共生」。
 この言葉をキーワードに、2006年9月号から多文化共生に関わる本の紹介を始めました。
 第130回目の今回は、世界の多くの貧しい国を旅した作家、石井光太さんが日本の小中学生に語りかける本です。

『幸せとまずしさの教室 ~世界の子どものくらしから~』
石井光太著 少年写真新聞社 2015年 

 著者は1977年生まれ。アジア、アフリカ、南北アメリカなど世界中を旅行しながら、ドキュメンタリーから小説まで、幅広いテーマで執筆活動を続けています。
 この本は、4時間授業の形式で、日本の小中学生とのやり取りを交えて話が展開していきます。世界の人口72億人の3人に1人位が貧しい暮らしをしていて、1日1.25ドル以下で生活している人が約12億人いるが、外国に行った人しかそのことに気づくことが無いという事実から始まります。この「まずしさ」とは何かを4時間の授業にして、日本の子どもが生活実感として感じられるよう説明していきます。1時間目「すまい」はスラムやバラックについて、2時間目「生活の方法」は飲み水、生活水、トイレのこと、3時間目「学校と仕事」は学校に行ける子どもと行けない子ども、児童労働、少年兵について、4時間目「ストリートチルドレン」はその仕事、生活、仲間や楽しみなど彼らの日々の暮らしについてです。
 タイトルにも「まずしさ」という言葉があり、今の日本の子どもたちにどう語るのか、興味を持って読みました。……学校に行かないと読み書き計算ができないだけでなく、他の人の考え方に接することが無く、社会を知らず、社会で自立して生きていく力が身につかない。そのため「貧しさは遺伝する」などと言われる。ストリートチルドレンはその存在を許し、少しづつ支援してくれる街の人々に支えられて生きている。また、貧富と幸不幸は別のもの、人はどんな環境にあってもそこで喜びや楽しさを探し、夢や希望を持って生きていく。……これらの言葉に、とても懐の深い本だなと思いました。今の日本の子ども達に、ぜひ読んでほしい本です。2、3時間で読めます。大人の方々も、ぜひお読みください!
(NIMIC会員 根本百合)

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┏ [10] 今後の事業予定
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12月8日 多文化サロン
1月(日時調整中) 多文化サロン
3月10日 子ども対象多言語で楽しく

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今回のNIMIC通信は、いかがでしたでしょうか。
みなさまのご意見、ご感想をお待ちしております。
メールはこちら→→→ info@nimic.jp
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