西東京市多文化共生センター

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  NIMIC通信 No.156(2019年10月号)
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もくじ
[1] お知らせ「10/13『総合防災訓練』NIMICテント」
[2] お知らせ「『第19回西東京市民まつり』NIMICブースへどうぞ」
[3] 募集「『市民まつり』NIMICブースの当日ボランティア」
[4] 報告「多文化体験with Kids『世界の子どものおもちゃであそぼう!』」
[5] 事務局より「2020年度の事業についてアイディア募集!」
[6] 世界の国々・人々「ヤングママの子連れアメリカ大旅行(3)」
[7] 会員より「日本国内の多文化共生:半田だより(35)」
[8] キーワードを読む「多文化共生」について理解を深めるために(150)
[9] 今後の事業予定

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┏ [1] お知らせ「10/13『総合防災訓練』NIMICテント」
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 毎年行われている西東京市総合防災訓練ですが、今年は都立東伏見公園(西武新宿線東伏見駅・西武柳沢駅から徒歩10分)をメイン会場に、10月13日(日)午前9時から正午までの予定で実施されます。NIMICでも毎年参加協力していますが、今年は外国人市民が災害にあったとき、どんなことに困るのかを外国人市民当事者の目を通して考えました。
 NIMICのテントではハザードマップで避難所を確認したり、地震が起こったときの身の守り方などの資料を多言語で展示し、スタッフが英語・中国語・韓国語・やさしい日本語で説明などの対応をします。また、会場では煙体験、起震車による震度7の揺れ体験や炊き出し訓練などが予定されているので、 各言語対応スタッフが案内します。
 お近くに外国人市民の方がいらっしゃいましたら、お誘いして一緒にご参加ください。当日ボランティアも歓迎します。お待ちしています。
(多言語コーディネーター 岩野英子)

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┏ [2] お知らせ「『第19回西東京市民まつり』NIMICブースへどうぞ」
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 第19回西東京市民まつりは11月9日(土)と10日(日)に開催されます。
 NIMICは、市内に暮らす同じ地域住民である様々な国出身の人々と一緒に多文化共生の地域づくりをする意義を広く市民に知ってもらうため、今年も市民まつりに参加します。
 ゲーム参加を楽しみながらNIMICの活動に興味を持っていただく機会としたいと思っています。
 NIMIC会員はぜひ友人・知人を誘ってお出でください。また、会員が互いに交流できる機会です。みなさん、NIMICブースでお会いしましょう。

日時:11月9日(土)午前10時-午後4時、
       10日(日)午前9時-午後3時30分
会場:西東京いこいの森公園
※NIMICブースの番号は158番ですので、昨年と同様に会場の正門(ステージの反対側)から入って、最も右側列(北側)の中ほどです。当日は緑ののぼり旗を目印にどうぞ。

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┏ [3] 募集「『市民まつり』NIMICブースの当日ボランティア」
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 上記「市民まつり」のNIMICブースでサポートをしてくださる当日ボランティアを募集します。お友達にも呼びかけてぜひご協力ください。NIMICの活動に理解のある方なら、会員以外の方の参加も大歓迎です。
 当日ボランティアの協力時間は一日でも半日でも1-2時間でも歓迎です。
 なお、一日協力してくださる方には昼食を提供します。

日時:11月9日(土)午前9時-午後4時
            (午前9時-10時は準備と打合せ)
       10日(日)午前9時-午後4時
            (午後3時30分-4時は片付け)
会場:西東京いこいの森公園
内容:テント内で催し物やNIMICの案内、呼び込み、会場準備と後片づけなど
募集人数:延べ25人程度(常時5人態勢で予備員を含むため)
※後日、当日ボランティアの方に行事案内の内容や集合解散時刻等の詳細をお知らせします。
申込・問合せ:メールで info@nimic.jpへ。(件名を「市民まつり」としてください)
TEL & FAX:042‐461‐0381(月-金 午前10時-午後4時)
(担当:高橋二朗)

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┏ [4] 報告「多文化体験with Kids『世界の子どものおもちゃであそぼう!』」
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 9月8日(日)にイングビル3階会議室で、多文化体験with Kids「世界の子どものおもちゃであそぼう!まわす・投げる編」を開催しました。参加者は、親子12組(大人18人・子供16人)でした。
 まずは、二胡縁楽団による二胡演奏。子どもに人気の曲もあり、二胡の音色にあわせて体を揺らして楽しそうに聞いてくれました。今回は、子どもの広場さんからいろんな国のおもちゃをお借りして、まずはそのお話を聞きました。ドイツ、中国など世界各地のコマ、紐を使ってまわすコマ、光りながら音楽がなるコマなどいろんな種類のコマがあり、子どもはもちろん大人も興味深くまわして遊びました。会員からお借りした韓国のすごろくや投壺もあり、時間いっぱいいろんなおもちゃを体験することができました。他にも、絵本の読み聞かせ、工作をして、充実したイベントでした。
 会員の皆様にも当日ボランティアとしてきていただき、スムーズに運営できました。ご協力ありがとうございました。
(実行委員 冨田まり子)

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┏ [5] 事務局より「2020年度の事業についてアイディア募集!」
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 多文化体験with Kidsや土日プロジェクト主催の各種交流事業は、会員の皆さまのアイディアから生まれ、今も続く人気イベントになっています。10月の総合防災訓練には、通訳ボランティアのみなさんがテント内対応のアイディアを出してくださいました。
 2020年度に向けて、NIMICでこんなことをやってみたい、こんな事業があったらいいな・・・など、具体的なアイディアやご意見はありませんか?
 すぐに事業化できるかどうかわかりませんが、しっかり検討していきます。
 
締切は12月25日(水)、皆さんのアイディア・ご意見をお待ちしています。
 e-mail info@nimic.jp(タイトルを「事業アイディア」としてください)

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┏ [6] 世界の国々・人々「ヤングママの子連れアメリカ大旅行(3)」
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 「世界の国々・人々」と題したこのコーナーでは、ある国にスポットをあて、その国の文化・人々との交流を、不定期ですが、いろいろな形でお届けします。
 今回は、NIMICの顧問であり、武蔵野大学名誉教授でもある佐々木瑞枝先生の書き下ろしエッセイをご紹介します。

ニューヨーク、Greenwichビレッジで次女が行方不明に

 ニューヨークのケネディー空港、私は娘たち二人の手を握って、東京にはまだないような空間をのぼるエスカレーターで空港のスーツケースがぐるぐるまわっている場所へ。現在は搭乗者しか入れない区域だが、その頃は市民も自由に出入りできたようで、自分のスーツケースを探す旅行者と出迎えの家族や友人でバゲッジの場所は大混雑。そこで弟の姿を見つけた時の嬉しさ!
 弟の和樹ちゃんに出会えてからは大船に乗った気持ちで、彼の車に。娘たちも大はしゃぎ。それにしても、もし弟に会えなかったら、どうなっていたのだろう。
 その先のことはすべて彼の肩にかかっていたのだから。
 セントラルパークを眼前に見るホテルに落ち着き、お散歩し、ニューヨークで当時一番高かったエンパイヤーステートビルの屋上からマンハッタンにビル群を見渡した時は、「ああ、ニューヨークに来たのだ」という感慨を覚えた。となりにミズーリ州から出てきたという老夫婦が「こんなに高えビル始めた見ただ」のような強いアクセントのある英語で驚いていたのが印象的だ。
 ニューヨークを弟の車で走り回る時も、信号でストップするたびに黒人(ネイティブアメリカン)の少年や少女がモップのようなものでフロントガラスを拭いては小銭をせびる。「危ないから窓開けないで」と弟。かわいそうに、ニューヨークでもこうして生活に困っている子供達が多いのだと、哀しくなる光景があちこちに見られた。
 三日目はリバティー島にある「自由の女神」像へ。右手に松明をかかげ、足元には引きちぎられた鎖の足枷、ああ、もう「アンクルトムの小屋」の頃のアメリカではないのだ、それでも差別は続いている・・と「民主主義の国」の難しさを感じた瞬間だった。娘たちも一緒にエレベーターで最上階(10階)の王冠の部分にあがり、そこから螺旋階段で上へ。ニューヨークが青空の中にまるで東京が
目指す未来都市のように浮かんで見えた。
 そしてその後は、マンハッタンの「ボヘミアンの集まる芸術家の村」と言われるGreenwichビレッジへ。ファッションも異なる「芸術家」たちがあちこちで「芸術」を披露し、私たちを惹きつける。そして気がついた。次女のYukaの姿が見えないのを!ショックのあまり心臓が凍りそう!この人ごみの中、どう探せばいいのだろう!!!
(佐々木瑞枝)

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┏ [7] 会員より「日本国内の多文化共生:半田だより(35)」
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 NIMICの各種事業のまとめ役として活動されていた白根祐子さんが、ご家族の都合で愛知県半田市に転居されました。アメリカの多文化事情報告終了からしばらくお休み後、今度は国内の多文化事情報告です。

シベリア鉄道で一時帰国(2)

 9月下旬、300万本の彼岸花が矢勝川の土手に咲き、半田に秋がやってきました。今月もパリ在住の娘のシベリア鉄道8日間の話にお付き合いください。

〇シャワーとトイレ事情
各車両に二つトイレがあり、洗面所もついています。車掌さんが毎日掃除をしてくれて、気持ちよく使えました。フランスの列車のトイレより、きれいに思いました。
 シャワーは一列車に一つあります。一等の人は、無料で使えます。二等、三等の人は、150ルーブル(コーヒー約1杯分)で使うことができます。混んでいるときは、名前を書いて順番待ちです。車内の空調がきいていて、そんなに汗をかくこともなかったので、2回だけ使い、あとはウエットティッシュで体の清潔を保ちました。

〇車内生活
コンパートメントの中は、テーブルをはさんで、両側に2段ベッドがあります。昼間は下段のベッドが椅子になり、上段の人もそこに座り、食事をしたり、お茶を飲んだり、車窓の景色を眺めたりしました。景色の移り変わりが、とても素敵でした。
 30-60分に一回廊下に出て、景色を見たり、歩いたりしました。1日1回食堂車に行き、コーヒーを飲むのも楽しみの一つでした。途中の駅では、降りて買い物をしたり、ぶらぶら歩いたりしました。そうこうしているうちにウラジオストクに着きました。暇つぶしに持って行った本は1冊も読みませんでした。

〇どうしてシベリア鉄道に
中学生のころ、「世界の車窓から」を見て、鉄道の旅に憧れ、乗るならシベリア鉄道と思っていました。昨年、ヘルシンキに寄って一時帰国したとき、フィンランドの歴史にロシアが深く関わっていることを知りました。また、知床で北方領土が近いことがわかり、ロシアに興味を持ちました。次の一時帰国はシベリア鉄道で帰ろうと決め、パリに戻って、チケット等の手配に取り掛かりました。機会があれば、今度は北京-モスクワ路線に乗り、パリに帰りたいと思っています。
(NIMIC会員 白根祐子)

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┏ [8] キーワードを読む
       「多文化共生」について理解を深めるために(150)
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 NIMIC設立の理念のなかで大きなウェートを占める「多文化共生」。この言葉をキーワードに、2006年9月号から多文化共生に関わる本の紹介を始めました。
 第150回目の今回は、日本国内に住む中国人についての本です。

日本の「中国人」社会
   中嶋 恵 著 日経プレミアシリーズ 2018年12月 850円
  
 著者は中国の大学に留学経験があり、中国語が堪能なフリージャーナリストで、これまでにもたくさん中国についての本を書いていますが、その最も新しい本がこれです。最近の中国の変化が非常に激しいことを反映して、日本国内に暮らす中国人もまた大きく変化しているのだそうです。
 2000年以降、日本に住む中国人の数は急カーブで増え続け、高知県の人口とほぼ同じ73万人。短期滞在や帰化した人を合わせると約百万人、実に日本に住む120人に1人が「中国人」なのだそうです。そして、かつて日中の経済格差が大きかった時期には、アルバイトに明け暮れる留学生や不法滞在者のイメージがありましたが、今や富裕層の留学生が卒業後そのまま就職して暮らす高技能の人々も多いのです。ただ、同じ土地に暮らしていても、お互いのことが深く理解できているわけではありません。詳しくは本をお読みください。外見が良く似ているため、つい物の考え方、感じ方も同じと思うと大きな誤解が生まれてしまう日本と中国ですが、その両方を理解する日本育ちの中国人も育っています。変化はまだまだ続きます。目が離せません。
(NIMIC会員 根本百合)

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┏ [9] 今後の事業予定
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10月12日 田無神社例大祭ツアー
10月13日 総合防災訓練NIMICテント
11月9日・10日 市民まつりNIMICブース
12月1日 日本語スピーチコンテスト

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今回のNIMIC通信は、いかがでしたでしょうか。
みなさまのご意見、ご感想をお待ちしております。
メールはこちら→→→ info@nimic.jp
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