西東京市多文化共生センター




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  NIMIC通信 No.160(2020年2月号)
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もくじ
[1] イベントお知らせ「子ども対象『多言語で楽しく!』」
[2] 募集「子ども対象『多言語で楽しく!』サポートスタッフ」
[3] お知らせ「日本語ボランティアフォローアップ講座」
[4] お知らせ「日本語スピーチコンテスト2019記録誌完成」
[5] 報告「『地元田無のうどんつくり』体験会」
[6] 報告「NPO市民フェスティバルに参加」
[7] 報告「子ども日本語連絡会」「日本語適応指導者等研修会」
[8] 報告「西東京市職員研修:多文化共生推進研修」
[9] 世界の国々・人々「ヤングママの子連れアメリカ大旅行(7)」
[10] 会員より「日本国内の多文化共生:半田だより(39)」
[11] キーワードを読む「多文化共生」について理解を深めるために(154)
[12] 今後の事業予定

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┏ [1] イベントお知らせ「子ども対象『多言語で楽しく!』」
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 オランダ、スペイン、シンガポール、中国出身の外国語話者が子どもたちに、外国語に出会う楽しさを教えてくれます。全体活動は英語で行いますが、小グループでの活動は英語3グループ、中国語1グループに分けます。
 子どもたちに、異なる言語・文化に触れる楽しさを体験させてあげましょう。

日時:3月7日(土)
 ①幼稚園年長-小学2年生:午前10時-11時
 ②幼稚園年少・年中:午前11時30分-午後0時20分
 希望グループ A英語、B中国語を明記してください。
 ※学年は申し込み時点。
 ※会場までは必ず保護者の方が送迎してください。
場所:西東京市南町スポーツ・文化交流センター「きらっと」
定員①、②各32人
 ※応募多数の場合は抽選。
費用:一人500円
申込:往復はがきまたはEメールで、①お子さんの氏名とそのローマ字表記
 ②学年③保護者の氏名④住所⑤緊急連絡先⑥希望グループを明記し下記へ。
 〒202-8555西東京市役所文化振興課「3/7多言語で楽しく」係
 bunka@city.nishitokyo.lg.jp
 ※Eメールは件名に「3/7多言語で楽しく」と記入してください。
締切:2月14日(金)必着
共催:西東京市
(市報2月1日号をご覧ください)

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┏ [2] 募集「子ども対象『多言語で楽しく!』サポートスタッフ」
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 上記「多言語で楽しく」の3月7日(土)当日のスタッフを募集しています。
 ご協力いただけるNIMIC会員の方は、事務局 info@nimic.jpにご連絡ください。
 ※Eメールのみで受け付けています。

募集内容 
案内・グループのサポーターなど…4名程度(サポータ―ご希望の方は、2月15日(土)午前のミーティングに参加出来る方)
時間 3/7集合午前9時、解散予定午後1時

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┏ [3] お知らせ「日本語ボランティアフォローアップ講座」
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 市の委託により、日本語ボランティア対象のフォローアップ講座を以下の要領で開催します。主に成人の学習者対象のボランティアの方向けの内容ですが、子どもボランティアの方も、国語で敬語が扱われる中で、敬語の整理にもなる内容です。

 「敬語は難しい!」という声をよく聞きますが、それはどうしてでしょうか?
 ふだん私たちは敬語をどこで、どのように使っているでしょうか?
 本講座では、ふだん使っている敬語を見直し、実際に敬語を使う場面を考えるワークショップを行います。

タイトル:「敬語」について考えよう
日時:2月22日(土)10:00-12:00
講師:西山 陽子さん(横浜国立大学非常勤講師) 
会場:イングビル3F 第3・4会議室
対象:活動中の日本語ボランティアを優先します。
定員:約30名
費用:無料
申込み締め切りは1月末でしたが、定員に若干余裕がありますので、所属する日本語教室経由でNIMICまで申し込んでください。

市内の教室に現在所属していないNIMIC会員(活動中ボランティア)は直接
NIMIC(info@nimic.jp)へ。

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┏ [4] お知らせ「日本語スピーチコンテスト2019記録誌完成」
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 12月1日(日)にコール田無で開催された、西東京市日本語スピーチコンテストの記録誌が出来上がりました。当日の発表者12名のスピーチ原稿を中心に、市長等の挨拶、市民審査員の方々の感想、当日の写真等が掲載された50ページ、A4版の小冊子です。
 編集と版下作成は実行委員会の作業でしたが、今回も市内および近隣の団体や企業に協賛していただき、印刷製本を外部に依頼することができました。
 今年は、編集担当者の頑張りで12月中に入稿、ただ印刷所のお休みと重なり、完成は1月半ばでした。冊子は、当日の様子がうかがえる楽しい仕上がりです。
 図書館等市内公共施設に配布しますが、NIMIC会員でご希望の方には差し上げます。イングビル1階の多文化共生センターまで来所の上、お受け取りください。

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┏ [5] 報告「『地元田無のうどんつくり』体験会」
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 1月19日午後、西東京市の田無公民館において、「JA東京みらい」に指導、協力を依頼して、市内在住・在学・在職の外国人に対し「地元のうどんつくり」体験会を開催しました。この初めての試みに、外国人男女23人が参加、そしてNIMICなどのスタッフ12人、JAからは8人の指導役及び3人の本部員が集まりました。会は大盛況で、外国人参加者は手打ちうどんつくりの初体験を喜んでいました。また、JAの蓮見代表からは「初めてとは思えない程上手に、それも時間内にできて、更に美味しいと喜んでもらえてよかった」と感想がありました。
(実行委員 青山恭彦)

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┏ [6] 報告「NPO市民フェスティバルに参加」
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 「NPO市民フェスティバル」が、1月25日と26日(土日)の両日、市内谷戸に最近新装オープンした商業施設「フレスポひばりヶ丘」で開催され、NIMICも出展参加しました。
 両日で33名の来場者にNIMICの活動内容を説明し、この3月に予定されているイベント「多言語で楽しく」などを紹介し、NIMIC機関紙「わ」なども併せて配布しました。
 このイベントに出展している他のNPOの人々とお話しし、他団体の活動も知ることができました。
 会場の周辺のたくさんのマンションやURなどの集合住宅から子供連れの若い家族の来場者が多かったことから、次世代のために今後のイベント開催の地理的な条件にかなったロケーションであると思いました。
(NIMIC会員 安藤健一)

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┏ [7] 報告「子ども日本語連絡会」「日本語適応指導者等研修会」
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 1月27日(月)、「2019年度日本語適応指導員派遣校及びNIMIC子ども日本語教室関係者懇談会」が開かれました。参加したのは、市職員4名・小中学校の副校長や担任の先生方16名・日本語適応指導員と子ども日本語教室スタッフ24名、合わせて44名でした。
 昨年度から6-7人のグループに分かれて懇談しています。担当する子どもの学校での様子や、子ども日本語教室での学習の様子、気になる点や疑問に思っていることなど、活発な話し合いが行われました。会の最後には、学校の先生からどのように成績をつけているかというお話や、今後、公教育の中で多文化共生にむけての取り組みが必要であるという意見が出ました。スタッフと先生方が顔を合わせるのは年に1回しかありませんが、今後も子どもたちのために連携していこうという気持ちが一つになったような気がしました。
 この会の前には、日本語の初期適応指導を担当している指導員の研修会も行われました(参加9名)。使用テキストや教材について、グレーゾーンの子どもの指導や、日本語習得が早く進んでいる子どもの指導法など、いろいろ話すことができました。
(中学部スタッフ 土屋 孝子)

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┏ [8] 報告「西東京市職員研修:多文化共生推進研修」
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 1月21日(火)に市職員向けの研修会を実施しました。講師に山辺代表や東京都職員をお迎えして、西東京市における外国籍市民の状況や改正入管法の影響、やさしい日本語の活用についてお話頂きました。研修会には、23名が参加し、「やさしい日本語など工夫をしてコミュニケーションをとりたい」「「外国人」とひとまとめに考えず、その国の文化や背景にも目を向けることが必要だと感じた」などの感想がありました。
 今後も、職員への啓発を図っていくよう、努めていきます。
(文化振興課 周藤倫枝)

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┏ [9] 世界の国々・人々「ヤングママの子連れアメリカ大旅行(7)」
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 「世界の国々・人々」と題したこのコーナーでは、ある国にスポットをあて、その国の文化・人々との交流を、不定期ですが、いろいろな形でお届けします。
 今回は、NIMICの顧問であり、武蔵野大学名誉教授でもある佐々木瑞枝先生の書き下ろしエッセイをご紹介します。

ロスアンゼルスからサンフランシスコへ海沿いをドライブ

 ロスアンゼルスから次に行きたい場所といえばもちろんサンフランシスコ、当時の日本人にとってトニーベネットの歌う「I Left My Heart in San Francisco」は、行ってみたい夢に見る場所だった。
 今でもアメリカ西海岸の二大都市には行っておかなくてはというツアーも多いと思う。距離にすると643キロもあるが、ロスアンゼルスーサンフランシスコ間は今なら飛行機が1日に数10便も飛んでいて、わずか1時間半で移動できる。
しかし、当時は列車(11時間もかかる)か、長距離バスかレンタカーという選択で、幼い二人の娘を連れての旅はレンタカーが一番の選択肢だった。
 弟の運転する車は単調なドライブウエーを延々と走り、何回もドライブインでコーヒーを補給し、ラジオ(もちろん英語で娘たちにはわからない)を聞きながら、それでも海沿いの光景には娘たちも「海———!」と喜び、やっとサンフランシスコに到着、平坦なロスアンゼルスとは違い、街中を走るケーブルカーにぶらさがる人々がなんと旅行者気分をかき立ててくれたことか!(映画の中のシーンで何回も見た場面が目に浮かんだ)
 しかし、娘たちをおいてケーブルカーに飛び乗るわけにもいかず、私たちが目指したのはゴールデンゲートブリッジ、世界に誇る「霧のサンフランシスコの中でも際立つ」赤い吊り橋のランドマークだ。今でこそ日本でも様々な美しい橋の風景が存在するが、1970年代のゴールデンゲートブリッジは、サンフランシスコ湾と太平洋を結ぶ吊り橋として長い間世界一を誇っていたのだ。(1964年にニューヨークのヴェラザノ・ナローズ橋に世界一の座を譲ってはいたが)
 ゴールデンゲートブリッジを前にした土手?にいる日本から来た家族4人、今なら無防備にも思える光景だが、当時はまわりに人の影はなく、夏なのにとても寒くて、私たちはジャケットを羽織りながら、ゴールデンゲートブリッジに夕陽が沈むのを2時間近くも待った。
 太平洋から押し寄せる暴風と波風をまともに受けながら・・・。
(佐々木瑞枝)

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┏ [10] 会員より「日本国内の多文化共生:半田だより(39)」
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 NIMICの各種事業のまとめ役として活動されていた白根祐子さんが、ご家族の都合で愛知県半田市に転居されました。アメリカの多文化事情報告終了からしばらくお休み後、今度は国内の多文化事情報告です。

 2月になりました。ふんばり街道の桜の下に、今水仙の花がたくさん咲いています。朝のちょこっとウォーキングで、それを眺めるのが楽しみの一つです。
 さて、先日田無に行き、可燃ごみの収集日だったので、ごみ袋を広げました。
 ごみ袋には、日本語、英語、中国語、韓国語で袋の説明が書いてありました。
 ごみ袋も多言語だなと思い、はて、半田はどうだろうと。週に3回は開いているのに、気にも留めていませんでした。半田に戻り見てみると、燃やせるごみと資源回収袋の2種類どちらにも、日本語、英語、中国語(簡体字)、ポルトガル語で袋の説明が書いてありました。西東京市と半田市、ごみ袋からでも、どこの国の人が多く住んでいるかがわかります。よくごみの出し方で、地域住民と外国人のトラブルの話をニュースなどで見ます。半田市は、外国人にごみの出し方をどのように伝えているか気になり、市役所に行ってみました。
 「家庭ごみの分別と資源の正しい出し方」という冊子がありました。これは、日本語・ポルトガル語・英語・中国語版がありました。外国人が転入してきた時、市民課で渡しています。その時、「外国人生活ガイドブック 半田市に住むときに読む本」も渡しています。これは、やさしい日本語で書かれていて、漢字にはふりがながふられています。やさしい日本語、英語、中国語、韓国語が一つにまとまった西東京市の「Nishitokyo City Living Guidebook」を知っているので、少し物足りなく感じました。多言語対応は、愛知県国際交流協会が出している、「愛知県生活便利帳」を見てもらっています。日本語・ポルトガル語・スペイン語・英語・中国語(簡体字)版があります。外国人県民のために、在留手続き、保険、医療、教育、仕事、税金、各種相談窓口などについて書かれています。
 日本人と外国人が気持ちよく暮らせるための、情報内容や発信方法を考える余地がまだあるのではと、一枚のごみ袋から考えさせられました。
(NIMIC会員 白根祐子)

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┏ [11] キーワードを読む
        「多文化共生」について理解を深めるために(154)
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 NIMIC設立の理念のなかで大きなウェートを占める「多文化共生」。この言葉をキーワードに、2006年9月号から多文化共生に関わる本の紹介を始めました。
 第123回目の今回は、世界史全体の流れがよくわかる本です。

「民族」で読み解く世界史
宇山卓栄著 日本実業出版社 2018年2月 

 グローバル化が進む現在でも、移民・難民問題、民族対立・紛争、人種差別などは一向に減ることなく、むしろ激しくなりつつあります。そんな時立ちはだかる見えざる壁「民族」とは、いったい何なのでしょうか。帯にある「世界はいまも『民族』でいがみ合っている」に惹かれて読んでみました。
 遠い昔に私が高校で習った世界史は遺跡を見るような静的な感じでしたが、この本はそれとはおおいに違います。様々な民族が動き回り、戦い、征服し、混血し、滅亡し、追い払われ、とても躍動的に動き回るのです。古代から近世あたりまで、とても面白く読みました。しかし、現代に近くなると怖さを感じました。
 人類は相も変わらず自己中心でアホなことを繰り返しているのに、科学技術は進歩し、人口も増え、紛争の規模も大きく悲惨になるばかりではないでしょうか。
 読後感がバラ色とは言いませんが、歴史の色々な見方、分析の本が出ることは良いことだと思います。
 著者は大手予備校の世界史の講師で人気を博した方、現在は作家です。
(NIMIC会員 根本百合)

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┏ [12] 今後の事業予定
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3月7日  多言語で楽しく!

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