西東京市多文化共生センター
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 NIMIC通信 No.161(2020年3月号)
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もくじ
[1] お知らせ「多文化共生センターは、一時的に閉所しています」
[2] 報告「世界ともだちプロジェクト2019終了」
[3] 報告「新型コロナウィルス感染拡大防止のため
   3月のイベントを中止しました」
[4] 世界の国々・人々「ヤングママの子連れアメリカ大旅行(8)」
[5] 会員より「日本国内の多文化共生:半田だより(40)」
[6] キーワードを読む「多文化共生」について理解を深めるために(155)
[7] 今後の事業予定

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┏ [1] お知らせ「多文化共生センターは、 一時的に閉所しています」
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 新型コロナウイルス感染症対策として、西東京市の方針により、市の施設である「多文化共生センター」は、3月2日から31日まで閉まっています。
 ただし、通常の時間帯は、電話やEメールでの相談は受けています。
Tel : 042-461-0381 E-mail : info@nimic.jp

For preventing the spread of coronavirus infection, the office is closed
during March 2(Mon) – March 31(Tue).
You can consult by phone or e-mail during the period.
Please refer to the contact below.
Tel:042-461-0381  E-mail: info@nimic.jp

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┏ [2] 報告「世界ともだちプロジェクト2019終了」
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 西東京市より委託を受けた、オリンピック・パラリンピックに向けての国際理解授業、「世界ともだちプロジェクト」の3年目の活動が無事終了しました。
 今年は市内小中学校で21日(1日に2-4時間)の授業を行い、ミャンマー、スペイン、ポーランド、ベルギー、香港等11か国の留学生や市内在住の講師が、自分の育った地域の生活の様子を、子どもたちへ熱心に伝えました。
 子どもたちは、「お互いのことをもっと知ることで国と国の関係もよくなるのではないか」、「日本と外国が違うことは、『変』ではなく特徴なのだ」、など、お互いの違いを認める大切さを知った感想を寄せています。
 このような授業から多文化共生の芽が育っていくことを期待しています。
(世界ともだちプロジェクトコーディネーター 石坂みどり)

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┏ [3] 報告「新型コロナウィルス感染拡大防止のため
    3月のイベントを中止しました」
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 3月7日(土)開催予定だった「子ども対象『多言語で楽しく』」、および3月22日(日)開催予定だった「外国人対象『江戸東京たてもの園』見学とお花見交流会」は、新型コロナウイルス感染拡大を防ぐため、中止を決定しました。楽しみにしてくださっていた皆様、申し訳ありません。
 一日も早く、平穏な日常が戻ることを願っています。

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┏ [4] 世界の国々・人々「ヤングママの子連れアメリカ大旅行(8)」
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 「世界の国々・人々」と題したこのコーナーでは、ある国にスポットをあて、その国の文化・人々との交流を、不定期ですが、いろいろな形でお届けします。
 今回は、NIMICの顧問であり、武蔵野大学名誉教授でもある佐々木瑞枝先生の書き下ろしエッセイをご紹介します。

 北米大陸を横断し、カナダにも足を延ばし、そろそろ帰国しなくてはと思う頃、ふとメキシコにいる義妹のことを思いだしサンフランシスコから電話した。
 「メキシコシティーは高度が高いし、ロスアンゼルスから飛行機で4時間もかかるので、あまりおすすめはできないけれど、でも皆が来てくれれば娘たちが喜ぶと思うわ」、義妹の言葉の最後が彼女の本心かもしれない、そう思い弟と相談し、メキシコシティーまで飛ぶことにした。
 今でこそメキシコは古代都市テオティワカンやマヤ文明など、世界遺産も多いが当時はまだ世界遺産にも指定されておらず、メキシコは西部劇で見たサボテンの繁る荒野という印象だった。
 空港には義妹たちが迎えに来てくれていて、娘たちも従姉妹たちに会えて嬉しそう。義妹の家は会社の社宅ということだが、広いマンションで、娘たちはそちらに泊めてもらうことになり、久しぶりに会う従姉妹同士は大はしゃぎ、私と弟はホテルに泊まり、初めて子供を連れずに観光しようということになった。
 まずメキシコシティー市内観光、スペイン人がアステカ帝国の上に築いたという。しかし13世紀末にアステカ人が来て干拓するまでは、現在のメキシコシティーは湖だったという。(旅の後に1988年メキシコ大地震が起きた時には「ああ、湖を埋めて築かれた都市だから地盤も緩いのだろう」と合点した)それにしても、メキシコシティーの中心のソカロ(Zocalo)の広さは240㎡もあり世界で最大級の広さだそうで、モスクワの赤の広場や北京の人民広場とは異なる宗教性が感じられる。かつてアステカ帝国の神殿があったという場所だそうで、ガイドさんに連れられてメトロポリタン大聖堂、そして国立宮殿へ。予備知識もなくメキシコに来た私たちは、ただただ歴史的な建造物に圧倒され、 翌日は古代ピラミッド、テオティワカンに行こうということになっていた。40年後に親子でまたメキシコを訪れようとはその時想像もできなかった。
 弟は45歳の若さで天国に召され、2020年メキシコ訪問の旅は娘の伴侶が一緒だった。弟への感謝を込めて、この連載を終わりたいと思う。
 ありがとう。和樹ちゃん!若いママが二人の幼い娘たちと大冒険の旅ができたのは和樹ちゃんが一緒に旅をし、運転をし、私たちを守ってくれたからです!
(佐々木瑞枝)

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┏ [5] 会員より「日本国内の多文化共生:半田だより(40)」
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 NIMICの各種事業のまとめ役として活動されていた白根祐子さんが、ご家族の都合で愛知県半田市に転居されました。アメリカの多文化事情報告終了からしばらくお休み後、今度は国内の多文化事情報告です。

卒業の月に

 3月になりました。卒業の月です。日本語教室の6年生男子2人、シランダの中学3年生男子5人、女子3人が卒業します。6年生の男子の1人は、去年の4月にブラジルから来ました。5月から国語を主に教えました。もう1人は去年の9月にペルーから来ました。10月から2人一緒に算数を教えました。
 2人とも日本に来た当初は日本語は分かりませんでした。日本語教室などでの勉強でひらがな、カタカナは書けるようになりました。1人は漢字の練習も頑張りました。算数は、筆算のやり方が今まで自分が習ってきたものと違うので戸惑っていたこともありました。何を計算するのかを指示し、自分のやり方で解いてもらったりしました。3人で勉強していく間に、笑顔や質問が増えるようになったのはうれしかったです。中学にあがり、学習面でまだまだ苦労することもあるでしょうが、前向きの気持ちを持って進んでほしいと思います。
 中学生は、1月末から私立高校や専門学校の入試が始まり、2月中に発表がありました。公立高校は3月に入試があります。全日制の場合、愛知県内の高校は、尾張第1群、2群、三河群に振り分けられます。生徒たちは、居住区により、受験できる群が決まります。更に、各群の高校はA・Bのグループに分けられており、各グループ1校ずつ受験できます。公立を2校受けられるのです。卒業式は3日。卒業した後に受験です。Aグループは3月5日学科、6日面接。Bグループは9日学科、10日面接です。合格発表はA・B共18日です。入試では私立も公立も面接があるので、シランダでも1月に入ってから面接の指導をしました。面接用のガイドブックがあり、学校を選んだ理由、入学してからしたいこと、中学生活、自分の長所等を書き込むようになっています。まず、一緒に話しながら書き込みを手伝いました。それから面接担当の人が本番さながらに練習をしてくれました。
 8人の進路は4月号でお知らせします。
(NIMIC会員 白根祐子)

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┏ [6] キーワードを読む
    「多文化共生」について理解を深めるために(155)
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 NIMIC設立の理念のなかで大きなウェートを占める「多文化共生」。この言葉をキーワードに、2006年9月号から多文化共生に関わる本の紹介を始めました。
 第124回目の今回は、言葉についての児童書です。

みんなでつくる1本の辞書   飯田朝子文 寄藤文平絵 
福音館書店 たくさんの不思議傑作集 2013年5月 

 著者は言語学、なかでも助数詞の研究をしている方です。留学生の友人から「日本語の数え方ってむずかしい。なかでも『本』がわからない。なぜ電車も、柔道の勝負も『1本』と数えるの?」と聞かれ、答えられなかったそうです。
 そこから助数詞の「本」について研究を始めます。様々な具体物、他に野球のヒットやレギュラー番組、宝くじの当選数まで、本当にたくさんのものが本で数えられているのです。びっくりするほどたくさんあります。
 外国の方に訊ねられた時役立つことはもちろんですが、この本にはもう一つ魅力があります。「言語」は捉えにくいものだと思うのですが、それを研究対象として深くアプローチしていく手法が良くわかり、大人にとって面白い本だと思います。
(NIMIC会員 根本百合)

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┏ [7] 今後の事業予定
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2019年度のイベントは中止

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