西東京市多文化共生センター

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  NIMIC通信 No.163(2020年5月号)
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もくじ
[1] お知らせ「多文化共生センターの閉所中、電話相談多言語で可能」
[2] 事務局より「NIMIC総会について」
[3] 事務局より「2020年度会費納入のお願い」
[4] 報告「新型コロナウィルス対応について市の事業実施に
       関する方針と事業中止について」
[5] 報告「市内日本語ボランティア教室の状況調査を実施しました」
[6] 事務局より「多摩六都科学館の『ミュージアムを中心とした
       多文化共生プロジェクト』報告書完成」
[7] 事務局より「2020年度の事業についてアイディア募集!」
[8] 会員より「西東京市にマスク2万枚寄付
       NIMICゆかりの中国籍の高校生(匿名希望)」
[9] 世界の国々・人々「南イタリアへの女4人旅(2)」
[10] 会員より「日本国内の多文化共生:半田だより(42)」
[11] 今後の事業予定

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┏ [1] お知らせ「多文化共生センターの閉所中、
       電話相談多言語で対応可能」
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 新型コロナウィルス感染症対策として、西東京市の方針により、市の施設である「多文化共生センター」は、3月2日から7月31日(金)まで閉まっています。
 ただし午後1時から4時までは、電話での多言語相談を受け付けています。
Eメールでの相談は時間外でも可能です。
Tel : 042-461-0381 E-mail : info@nimic.jp

For preventing the spread of coronavirus infection, the office is closed
during March 2(Mon) – July 31(Fri).
You can consult by phone or e-mail during the period.
Please refer to the contact below.
Tel:042-461-0381  E-mail: info@nimic.jp

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┏ [2] 事務局より「NIMIC総会について」
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 4月号でお知らせしましたように総会の開催時期や方法を検討していましたが、新型コロナウィルス感染防止の観点から、以下のように開催することになりました。NIMICでは総会を会員の皆様が集まり、意見交換や交流をする貴重な機会と位置付けていましたので非常に残念ですが、ご理解のほどお願いいたします。

日時:6月7日(日)
方法:Eメール等webを活用しての議事内容の書面連絡と評決

5月下旬には会員の皆様に議案をお送りしますので、総会成立に向けてのご協力をよろしくお願いいたします。

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┏ [3] 事務局より「2020年度会費納入のお願い」
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 平素はNIMICの活動にご支援・ご協力いただき、誠にありがとうございます。
 NIMICも設立から15年目、「西東京市多文化共生センター」窓口の運営も12年目を迎えました。通年で開講している子ども日本語教室は13年目に入り、市内の小中学校で展開している「世界ともだちプロジェクト」等、交流事業も一層充実してきています。去年の入管法改正により、市内に住む外国人住民も増え多文化共生の地域づくりに向け、事業を充実させてきているところでした。
 しかし、2月以降、新型コロナウィルスの影響により、各種行事のキャンセル、相談事業では対面相談の休止、子ども日本語教室の休室等、関係者の安全のために休止を余儀なくされる事業が増えています。世界が非常事態で戦っているところですが、一部にヘイトスピーチや人種差別的暴力も報道されていて、多様性への寛容が試されるときでもあります。
 NIMICの様々な活動は、皆さまお一人お一人のご支援に支えられています。
 活動に参加できない方も、理念を共有いただき年会費という形で、活動を支えていただければと思います。
 2020年度会費の納入を、6月末までに下記の口座にお願いいたします。

各区分ごとの年会費は以下の通りです。
個人会員:2,000円、学生会員:1,000円、
家族会員(ご夫婦と18才以下のお子様が対象):3,000円
個人賛助会員:10,000円

口座名はいずれも「特定非営利活動法人 西東京市多文化共生センター」です。
1.みずほ銀行ひばりが丘支店 普通預金口座 2386979
2.三菱UFJ銀行田無支店 普通預金口座 0034665

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┏ [4] 報告「新型コロナウィルス対応について市の事業実施に
        関する方針と事業中止について」
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 西東京市は、新型コロナウィルス感染症対策として、市の公共施設を7月31日まで休止しています。また、準備期間等も考慮し、12月までに実施される市の主催、共催イベントについては、中止や延期になりました。それに伴い、NIMICが毎年共催してきました5月スタートのボランティア入門講座と10月初めの日本語スピーチコンテストは中止になりました。いずれも多文化共生のすそ野を広げる重要な事業と位置付けていますので、残念です。
 一刻も早くこの感染症が終息に向かうよう、外出自粛など、自治体の要請に応えていきましょう。

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┏ [5] 報告「市内日本語ボランティア教室の状況調査を実施しました」
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 西東京市内には12の日本語ボランティア教室がありますが、3月初めごろから、すべて休室しています。新型コロナウィルス感染症防止のために、公民館など市の公共施設が休館しているためです。また、活動がマンツーマンや小グループで親しく話をしながら日本社会に対する情報や外国事情などを交換したり、日本語学習支援をする「密接」な活動が多いことも理由でしょう。
 休室して1か月以上が経過した時点で、各教室の状況や外国人の状況などを知るためにNIMICが簡単なアンケート調査を実施しました(4/8-4/15)。10の教室から回答を得ましたが、どの教室もスタッフと学習者がつながっていて、個別に電話、メール、SNSなどで連絡を取り合っていました。ビデオ通話やzoomミーティングを行っている団体もありました。NIMIC子ども日本語教室や子どもを受け入れている教室では、学校から頻繁に届く連絡の理解が難しい保護者のサポートを行っていました。各教室が外国人住民のセーフティ-ネットになっている様子が伺えました。

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┏ [6] 事務局より「多摩六都科学館の『ミュージアムを中心とした
       多文化共生プロジェクト』報告書完成」
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 西東京市にあり世界規模のプラネタリウムを持つ多摩六都科学館が、文化庁の補助金を得て進める多文化共生事業に、NIMICは地域のNPOとして協力しています。
 5年間を通してのプロジェクトで、科学館を核とした多文化共生の地域づくりモデルを広げていくことを目指しており、この度、初年度の成果をまとめた報告書ができました。NIMICにも一冊届いていますが、以下からダウンロードもできますので、ぜひご覧ください。
https://www.tamarokuto.or.jp/blog/rokuto-report/2020/04/27/tabunka/
 NIMICでは、「たまろくミュージアム多文化共生推進実行委員会」に参加するなど、地域のNPOとして意見を述べたり、在住外国人の方々にプログラム参加を呼び掛けたり、小さな協力を積み重ねています。

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┏ [7] 事務局より「2020年度の事業についてアイディア募集!」 」
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 2006年のNIMIC設立以来、毎年発展させながら開催してきた各種の交流イベントが、新型コロナウィルス感染防止の観点から、ほとんど実施できない状況になっています。病気そのものについて不明な点が多く、ワクチンや治療薬がない段階では、大勢の人が集まったり対面で交流するイベントの実施は難しいのが現実です。
 そこで、こういう時だから必要な事業、こういう時でも実施できる楽しい事業などのアイディアを募集します。メールやonline会議などで企画を練り上げ、実施できるものはすぐに実行に移しましょう。
 皆さんのアイディア・ご意見をお待ちしています。
e-mail info@nimic.jp(タイトルを「事業アイディア」としてください)

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┏ [8] 会員より「西東京市にマスク2万枚寄付
       NIMICゆかりの中国籍の高校生(匿名希望)」
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 新型コロナウイルス感染症対策のため、様々なことが制限され暗いニュースが多い中、4月25日の東京新聞朝刊に嬉しい記事が掲載されました。高校生が、ネットを通じて日本と中国で募金を集め、中国からマスクを輸入して市に贈ったというものです。この高校生はNIMICにゆかりのある人で、マスクを輸入した市内の会社との接点もNIMICのスピーチコンテスト交流会だったということを聞きました。
 「人のわ(和・輪)」を大切に交流活動を続けてきたNIMICにとっても、嬉しいニュースですので、皆さんと共有します。

<東京新聞の記事>
https://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/list/202004/CK2020042502000103.html?fbclid=IwAR3SMMzhx2sxlAqnfJOskmH1xlkUiBdiRQb8WtOGcIbnD_opl3M7Im4kxHg

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┏ [9] 世界の国々・人々「南イタリアへの女4人旅(2)」
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 「世界の国々・人々」と題したこのコーナーでは、ある国にスポットをあて、その国の文化・人々との交流を、不定期ですが、いろいろな形でお届けします。
 今回は、NIMICの顧問であり、武蔵野大学名誉教授でもある佐々木瑞枝先生の書き下ろしエッセイをご紹介します。

ナポリはロマンに満ちている?

 飛行機の中で私たち4人はまだ見ぬナポリに胸をときめかせていた。
 そして空港に着き、混雑した両替所で日本円をリラに換える。(2002年6月からイタリアもユーロを導入したが、その当時はまだリラ、2000年は100リラが5円前後で、1万円換えただけで100万リラ札が2枚、1000000とゼロの数が多すぎて、咄嗟に計算できない)
「すみません。細かいお金に換えてください」といって換えてもらったのも10万リラと5万リラのお札、お財布に入りきらない分厚いお札をどうしようかと迷っていたらKさんが「あっ」と声を上げる。何事かと振り返ったら、彼女のバッグを抱えて逃げる若い男性の後ろ姿、「バッグ盗まれた。あそこに全部入っているの」「え、パスポートも入っているの?」「そう、全部」「現金?それともトラベラーズチェック?」「現金」
 あり得ない。パスポート、現金、カード、ナポリの空港を出た途端に盗まれてしまった。私がまずとった行動は近くを歩き回る警察官に「あの泥棒を捕まえて」(Catch that thief!)だった。警官は私が指差す人ごみをすり抜けて正に空港の外に出ようとしている泥棒をちらっと見ただけで、イタリア語アクセントの英語で「インポシーブル」と。
 ちょっと小太りの叔父さん風警官は手慣れた様子で「はい、盗難証明書、これに書いて、あそこの警察のオフィスに持って行って」と。
私たちは重いスーツケースを引きずりながら、盗難証明書なるものを手にタクシーに乗り、グランドホテルオリエンテに到着したのは夕暮れだった。
 フロントではホテルマンがスーツケースを部屋まで運んでくれながら「ホテルの500m以内に100以上の観光サイトがありますよ。さあ、到着1日目を楽しんでください」とチップをスマートに受け取り立ち去る。
 もう日本大使館は閉まっているだろう。折角の第一夜、4人なかよく歴史地区の広場でおいしいピッツアを分け合って食べ、私は「10日間、このメンバーで旅をして大丈夫だろうか」と不安な気持ちを隠すように「さすが、本場のピッザはおいしいね」と。
(佐々木瑞枝)

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┏ [10] 会員より「日本国内の多文化共生:半田だより(42)」
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 NIMICの各種事業のまとめ役として活動されていた白根祐子さんが、ご家族の都合で愛知県半田市に転居されました。アメリカの多文化事情
報告終了からしばらくお休み後、今度は国内の多文化事情報告です。

 5月になっても、半田の公共施設は閉館しています。シランダの会も休みが続いています。4月に、シランダの会のスタッフ有志、その友人、ブラジル人の保護者たちが、マスクを手作りしました。学校再開に向けて、子どもたちのマスク不足が心配になったからです(私は不器用でミシンもないので応援のみ)。
 材料の受け渡し、完成品の引き取り、配布は、接触を少なくするためドアノブにかけたり、郵送にしました。2枚1組にして150人分できました。シランダの会の子どもたちばかりでなく、その兄弟、近隣小中学校の外国人にも配りました。ゴムが品切れだったので、手に入り次第大人にも配る予定です。
 先月書いたフランスに住む娘が、外出規制が出た後の様子をメールで送ってくれました。ここに抜粋させていただきます。
「パリのアパルトマンに住んでいますが、外からの話声や音楽はほとんど聞こえません。隣の部屋の物音で一人ではないと安心するのも、非常事態ならではです。外出規制のルールや罰金が最初の週よりも厳しくなり、道路には人がまばらにしかいません。外出証明書をダウンロードし必要事項を書き込み、週に一度スーパーに買い物にいきます。品物はあります。他人と一定の距離をとるため、入店するまで並ぶこともあります。マスクをしている人は少ないです。
 マスクをせず、ビニール手袋をはめている人もいます。従業員は皆マスクをしています。彼らと『いい一日を』と挨拶します。『お互い頑張りましょう』というちょっとした会話が、一人暮らしで人となかなか接することの少ない私には、心が温かくなる時です。フランス人の友人は、今自分たちができることは、医療現場の人たちの仕事をさらに増やさないために、家にいることが最優先だと言っていました。5月11日から、規制が解除され始めます。日常のペースに戻った時、自分を含め人はやさしい気持ちを忘れてしまわないか、私自身社会についていけるかという不安があります。」 GO!
(NIMIC会員 白根祐子)

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┏ [11] 今後の事業予定
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NIMIC総会: 6月7日(web上)
留学生ホームビジット: 中止となりました

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今回のNIMIC通信は、いかがでしたでしょうか。
みなさまのご意見、ご感想をお待ちしております。
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