西東京市多文化共生センター



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 NIMIC通信 No.165(2020年7月号)
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もくじ
[1] お知らせ「多文化共生センター開所しています。多言語で対応中」
[2] お知らせ「リモート版 多文化サロンーパリからのゲストと」
[3] 募集「リモート版 多文化サロンのゲスト講師」
[4] 報告と募集「市の総合防災訓練中止+防災委員募集」
[5] 事務局より「2020年度の事業についてアイディア募集!」
[6] 事務局より「多摩六都科学館の『ミュージアムを中心とした
     地域の多文化共生プロジェクト』に協力」
[7] 世界の国々・人々「南イタリアへの女4人旅(4)」
[8] 会員より「日本国内の多文化共生:半田だより(44)」
[9] キーワードを読む
     「多文化共生」について理解を深めるために(158)
[10] 今後の予定

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┏ [1] お知らせ「多文化共生センター開所しています。多言語で対応中」
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 新型コロナウィルス感染症対策として、西東京市の方針により、市の施設である「多文化共生センター」は、閉所していましたが、6月15日から平常通り開所しています。多言語での相談が必要な方々にお知らせください。
 マスク着用、手指消毒、仕切りの設置などの安全策を取っています。

Nishitokyo Multicultural Center reopen from 15th, June.
We are looking forward to seeing you.

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┏ [2] お知らせ「リモート版 多文化サロンーパリからのゲストと」
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 Zoomを使って、多文化サロンを開きます。
 在仏8年、現在パリでオートクチュールの刺繍を扱うアトリエで刺繍家として活躍されている、白根実の里さんに今回のコロナ禍でのフランスの生活のこと、現在の様子などまた、フランスでの経験談など遠く離れたパリからお話ししていただきます。
 下記のとおり、参加者を募集します。

日時:2020年8月4日(火) 午後7時30分-午後9時(日本時間)
人数:15名程度(先着順、NIMIC会員限定)
参加条件:ご家庭でのネット環境が整っている方。
       パソコン、タブレットなどで参加できる方。
申し込み:info@nimic.jpまで、お名前と電話番号を書いてメールで申し込んでください。
メールタイトルを「リモート版 多文化サロン」としてください。
参加が決まった方に、ZoomのミーティングIDとパスワードをお知らせします。

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┏ [3] 募集「リモート版 多文化サロンのゲスト講師」
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 NIMICでは、コロナ禍で対面しての交流活動が中止になる中、オンラインでの交流活動として「リモート版 多文化サロン」を始めました。国外、国内、市内からゲスト講師をご紹介ください。自薦、他薦を問いません。ゲスト講師には、些少ですが謝金をお支払いします。
(リモート版多文化サロン担当:清水智子)

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┏ [4] 報告と募集「市の総合防災訓練中止+防災委員募集」
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 毎年10月に西東京市の総合防災訓練が行われてきましたが、今年は新型コロナウイルス感染症の影響により中止されることになりました。
 例年NIMICは多言語チームで災害時の多言語(英語・中国語・韓国語・やさしい日本語)即時翻訳訓練に参加したり、外国人市民が災害にあったときに、どんなことに困るのか、またどこに行けば情報が得られるのかなど外国人市民当事者と一緒に考え対策を協議し訓練に臨んでいます。
 今年は訓練が中止となりましたが、災害に備え身の守り方や避難場所などの多言語資料を整備するなどNIMIC防災対策委員会としてできうる対策を実施したいと思っています。毎年東京都でも防災に関して真剣に取り組んでいるので、昨年は委員会メンバーが都の防災研修に参加するなど、広域での情報収集にも力を入れています。
 現在NIMIC防災委員を募集しています。私たちと一緒に防災について考えませんか。ご連絡はNIMIC事務局までお願いします。
(防災委員会 岩野英子・竹村正和)

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┏ [5] 事務局より「2020年度の事業についてアイディア募集!」
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 2006年のNIMIC設立以来、毎年発展させながら開催してきた各種の交流イベントが、新型コロナウィルス感染防止の観点から、ほとんど実施できない状況になっています。病気そのものについて不明な点が多く、ワクチンや治療薬がない段階では、大勢の人が集まったり対面で交流するイベントの実施は難しいのが現実です。
 そこで、こういう時だから必要な事業、こういう時でも実施できる楽しい事業などのアイディアを募集します。メールやオンライン会議などで企画を練り上げ、実施できるものはすぐに実行に移しましょう。
 皆さんのアイディア・ご意見をお待ちしています。

e-mail info@nimic.jp(タイトルを「事業アイディア」としてください)

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┏ [6] 事務局より「多摩六都科学館の『ミュージアムを中心とした
      地域の多文化共生プロジェクト』に協力」
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 西東京市にあり世界規模のプラネタリウムを持つ多摩六都科学館が、文化庁の補助金を得て進める多文化共生事業に、NIMICは地域のNPOとして協力しています。
 5年間を通しての取り組みで、5年後には博物館における多文化共生の取り組みに関する国際シンポジウムを開催し、科学館を核とした多文化共生の地域づくりモデルを広げていくことを目指しています。
 2年目の今年は、初年度に引き続き、国内外の博物館の取り組みの実態調査、多言語化等サービス向上の環境整備の推進、在住外国人向けプログラムの開発等を進めていくそうです。
 NIMICでは、「たまろくミュージアム多文化共生推進実行委員会」に参加するなど、地域のNPOとして意見を述べたり、在住外国人の方々にプログラム参加を呼び掛けたり、小さな協力を積み重ねていく予定です。
 みなさんも、外国につながる子どもたちのためのワークショップや「やさしい日本語」で解説されるプラネタリウムに参加してみませんか。

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┏ [7] 世界の国々・人々「南イタリアへの女4人旅(4)」
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 「世界の国々・人々」と題したこのコーナーでは、ある国にスポットをあて、その国の文化・人々との交流を、不定期ですが、いろいろな形でお届けします。
 今回は、NIMICの顧問であり、武蔵野大学名誉教授でもある佐々木瑞枝先生の書き下ろしエッセイをご紹介します。

カプリ島の夕暮れ

 カプリ島の船着場で、ホテルの出迎えを待つ間、西の空が夕焼けに染まっていくのを私たちは呆然と見つめていた。海に静かに沈む夕日、波間に太陽のかけらの残照を残して、まさに水平線に日が沈もうとするとき「お待たせ、ホテルマンをつれてきましたよ」と笑顔のKさんが現れた。ホテルマンらしからぬラフなTシャツ姿の青年は大きな台車をひいている。「どうぞ、この上にスーツケースを載せてください。私がホテルまでご案内します」と。内心、まさか20キロの大きなスーツケースを4つも載せてあの丘の上までひいていくつもり?
 半ば奇妙な出迎えにあきれながら、イタリア語なまりの英語で話しあける日焼け顔の青年に我々も笑顔で答える。「そうなの、日本から来たの。今夜はここに二泊するつもり。夕食の前に島を散歩したいな」などと。
 丘の上のホテルに10分ほど急な坂をのぼって到着、フロントマンがにこやかに出迎えてくれる。
「お待ちしていました。ようこそ、カプリに! では部屋にご案内しましょう」
 部屋には重厚な家具がおかれ、窓からは夕暮れに包まれた海が見える。
「なんて素敵なお部屋」と私たちは思わず歓声をあげ、ボーイさんは満足そうに、「こちらはリビングルーム、あちらに二部屋ベッドルームがあります」「素晴らしい夕べを」と。
 ベッドルームはツインベッドの部屋とダブルベッドの部屋、素敵にベッドメイクされている。「これで一泊5万円は安いわよね」と我々。Kさんは鼻をピクピク動かしているがごとくに「これで予約の大役ははたせましたね」と。でも実はチェックアウトの際、我々の思い違いが発覚したのです!
(佐々木瑞枝)

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┏ [8] 会員より「日本国内の多文化共生:半田だより(44)」
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 NIMICの各種事業のまとめ役として活動されていた白根祐子さんが、ご家族の都合で愛知県半田市に転居されました。アメリカの多文化事情報告終了からしばらくお休み後、今度は国内の多文化事情報告です。

ボランティアの継続

 7月になりました。2020年の後半が始まりました。確実に季節は変わっていますが、時の進み方が遅々とした感じです。さて、先月号でお話ししたフードバンクですが、最終的に32世帯(半田市以外含む)に対応しました。食料の提供は、ケーキ屋さん、農家の方々からもあり、フードバンクに関心を持っていただいたこと、すぐ対応してくださったこと、ありがたく思いました。6月12日に社協に12世帯を引き継いでもらいました。
 フードバンクと入れ替わるように、シランダの日本語教室が再開しました。検温、手洗い、消毒を徹底し、マスク着用、机の配置も余裕を持たせました。授業時間は小学部1時間、中学部1時間半に短縮しました。生徒の数も、卒業したりやめたりした子がいるので、待機している子を入れたいのですが、コロナの第2,3波を考えると、なかなか増員できません。
 私は小学校での日本語ボランティアを今年度も引き続きしていますが、今まで2校だったのを1校にしました。木曜日2~4校時、日系ブラジル人2名、日系ペルー人1名を担当しています。マンツーマンなので、自分の気持ちにゆとりを持って指導できます。
 私事ですが、主人が5月末で、勤めていた会社を定年退職し、6月からリタイア生活に入りました。仕事は終わりましたが、もう少し半田にいることにしました。半田は日々の生活がしやすいこと、出かけるのに地の利がいいことがあります。もう一つ、日本語ボランティアに関わっていることです。主人は今までシランダだけでしたが、6月から水曜日・木曜日の5.6校時、近くの中学校で、学習支援をしています。日系ブラジル人、日系ペルー人を教えています。日本語がまだよくわからない生徒には、時々ポルトガル語やスペイン語を交えて教えているようです。よく言われている、教育・今日行く、教養・今日用が、リタイア生活に一つのリズムを作っています。しばらく、生活の変化を楽しみます。
(NIMIC会員 白根祐子)

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┏ [9] キーワードを読む
     「多文化共生」について理解を深めるために(158)
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 NIMIC設立の理念のなかで大きなウェートを占める「多文化共生」。この言葉をキーワードに、2006年9月号から多文化共生に関わる本の紹介を始めました。
 第158回目の今回は、にしゃんたさんの本です。テレビなどにもよく出ているので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。

日本で知った「幸せ」の値段 ―無一文の留学生が、大学准教授になるまで―
 にしゃんた著 講談社 2012年

 著者は1969年スリランカ生まれ。現在は羽衣国際大学現代社会学部教授で、講演会やテレビ出演をこなし、落語家でもあり、マルチに活動している方です。
 少年時代、スリランカのテレビには日本のドラマ「おしん」が流れ、日本車が町を走り、進出してきた日本企業は旧宗主国イギリスとは違う雰囲気を感じさせ、日本のファンが多かったとか。高校生の時、ボーイスカウト世界ジャンボリーで来日した経験のあるにしゃんた青年は、高校卒業後、7万円の現金を持ち飛行機の片道切符で再び来日します。様々なアルバイトで学費と生活費を稼ぎながら、日本語学校、大学、大学院と進学し、空手や日本拳法も修行し、経済学の博士号を取得、大学教員となりました。アルバイトと奨学金、タレント業、大学教員、落語家、起業(携帯で情報を多言語化して発信する会社)と、常に複数の草鞋を履く生活を続けてきた著者の日本での嵐のような日々を書いた本です。大学在学中はたくさんの外国人弁論大会に出場して優勝し、「スピコン荒らし」のあだ名をつけられたと言います。それを成程と思わせる話の持って行き方、リズム、間の取り方で、この本でも、個々のエピソードをとても面白く読ませてくれます。きっと、落語、講演や大学の授業もさぞ面白いことでしょう。
 この先生の「国際経済学」や「比較文化論」、ぜひ聞いてみたいです。
(NIMIC会員 根本百合)

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┏ [10] 今後の事業予定
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8月4日 リモート版 多文化サロン

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今回のNIMIC通信は、いかがでしたでしょうか。
みなさまのご意見、ご感想をお待ちしております。
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