NIMIC通信 No.203 2022年3月号-2

もくじ
[1] 多文化サロンなどの外国人講師募集
[2] 子ども日本語ボランティアフォローアップ講座終了報告
[3] 多言語ニュースアプリのご紹介
[4] エッセイ:北京の窓から 1998-99 (11)

[1] 多文化サロンなどの外国人講師募集

NIMICでは、多様な文化的背景を持つ、主に外国出身の方々をゲスト講師に迎え、お話を聞いたり、一緒に活動したりする多文化サロンを実施してきました。2022年度は、外部団体と協力しての多文化サロン開催、ゲスト講師の小中学校訪問などを実施する予定です。ついては、ゲスト講師としてNIMICに登録してくださる方々を募集します。自薦でも他薦でも構いません。info@nimic.jp までご連絡ください。折り返し、担当者からご連絡します。

[2] 子ども日本語ボランティアフォローアップ講座終了報告
  「DLAの活用~診断・評価・指導計画」 2022.3.5 & 3.12オンライン実施

外国につながる子どもの中には、日常会話はできても、教科学習に困難を感じている子どもがいます。DLAはそういう子どもの言葉の力を把握し、どのような学習支援が必要か検討するものです。2週連続の講座の中で「話す・聞く・書く・読む」の4技能について、DLA実施の動画をみながら参加者全員で診断・評価をし、指導計画も考えてみました。
参加者からは、「実際にやってみるという貴重な体験が良かった。」「グループで意見交換をしてみて、いろいろな見方があるのだと思った。」などの感想が寄せられました。一人ではなく、複数の目で子どもを見ていくことが大切だと感じました。

[3] 多言語ニュースアプリのご紹介

日本に住む外国人の方々には、日本語の語彙や読解力不足のため母語で母国発信のニュースを得ている人も多いと聞きます。一方で、日本人はどんなニュースを得ているんだろうと疑問を持たれるそうです。ニュースは送り手の切り取り方によって伝わることが異なり、何が真実かを判断するのは難しいので、多様なニュースに触れることが大切でしょう。多言語で日本発信のニュースを得る方法として、以下を周囲の必要とする方々にお知らせください。
NHK WORLD JAPANのアプリ、18言語対応
https://www3.nhk.or.jp/nhkworld/en/app/

[4] エッセイ:北京の窓から 1998-99 (11)
爆撃の衝撃

1999年5月、忘れられない出来事があった。米軍による中国駐ユーゴスラビア大使館の爆撃だ。これにより、29人の死傷者が出た。
爆撃の翌日、留学先の大学で中国語のヒアリングの試験を受けていた私の耳に、大音量のデモ隊のスピーカーの声が飛び込んできた。
「打倒!帝国主義アメリカ!」
学内の掲示板には、「本日18時からのニュースを必ず見るように!」との告知。そしてニュースで副主席が発言。
「一切の抗議活動を政府は支持する。これはNATOの暴行に対する強烈な愛国熱情の表れだ。」
米国は爆撃を誤爆だったとして中国に謝罪。しかし、北京での抗議活動は過熱、マクドナルドが襲撃されるなどの事態に発展した。(この時は欧米系の店舗には近寄らないように注意した。)
驚いたのは、日本のインターネットでの報道記事と、北京で見るTV放送のギャップだった。前者では、「誤爆」の理由を詳細に説明、後者は故意だと主張。私の周りの中国人もみな、異口同音に「あれは、絶対故意だ」と、さまざまな根拠を舌鋒鋭く説いて聞かせてくれた。
真相は私には分からなかったが、この時の人々の反応の鋭さ、強烈さは、今も脳裏に焼き付いている。

2022年3月の現在、毎日のようにロシア軍によるウクライナ爆撃のニュースが報じられている。そして、ウクライナからの現地レポートと、ロシア国営放送で報じられていることの落差に愕然とする。
今は、ウクライナの平和を念じてやまない。
(NIMIC会員 佐藤泰治)


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