NIMIC通信 No.208 2022年6月号-1

もくじ
[1]子ども日本語ボランティア入門講座
[2]NIMIC第14回通常総会報告
[3]子ども日本語教室中学部イベント報告
[4]多言語絵本の読み聞かせ(図書館)
[5]エッセイ:仙台だより(3)
[6]Book:ロシア民話 金の魚のはなし(挿絵:ウクライナの少年)

[1] 子ども日本語ボランティア入門講座全8回

西東京市とNIMICが共催で、外国につながる子どもたちの適応や学習をサポートするボランティアのための入門講座をオンラインで開催します。1回目は6月23日、主に木曜日の午後2時~4時の開催で、8月の夏休みを挟み9月には2週間の教室見学(対面)もあります。各回のテーマや申し込み方法など詳しいことは市報6月1日号、または市のホームページをご覧ください。
https://www.city.nishitokyo.lg.jp/event/manabu_kangaeru/4nihongovol.html

[2] NIMIC第14回通常総会報告

5月22日にコール田無2階イベントルームAにおいて、第14回通常総会を3年ぶりに対面式で開催しました。事前に提出された第1号議案から第6号議案までの全議案が賛成多数で承認されました。
定刻の14時に開会、議長に山辺真理子代表理事を選出。正会員182名中、出席者25名、委任状提出者79名、計104名で定款26条に定める定足数を満たし、総会が成立することを確認しました。閉会後に佐藤新理事の挨拶と、出席の皆さまの自己紹介が行われ、和やかな雰囲気の中で解散しました。
今年もコロナ感染防止上の観点から交流会は実施しませんでした。

[3] 子ども日本語教室中学部イベント報告

中学部では、5月5日に小金井公園で遊んできました。
キックシャトルで少し体を動かした後は、大きく広げたレジャーシートの上で、カードゲームをしました。
伝言ゲームでは生徒から英語のお題が出て、「hippopotamus(かば)」で始めたのに、最後の人には「トータス(かめ?)」で伝わっていて、みんなで大笑いしました。
コロナのため、この2年ほどお出かけイベントがなかったのですが、久しぶりに教室を離れ、おしゃべりすることができて、生徒にもスタッフにも、楽しい一日となりました。

[4] いろいろなことばで楽しむ絵本の読み聞かせ(図書館)

西東京市の図書館には多文化サービスがあります。その一つが多言語絵本の読み聞かせです。
いずれも11時30分から15分程度です。
<谷戸図書館>
(1)6月12日(日)中国語「ありとすいか」
(2)6月25日(土)英語「だめよ、デイビッド!」
<ひばりが丘図書館>
(3)7月17日(日)英語「スイミー」
(4)7月23日(土)オランダ語「うさこちゃんとじてんしゃ」
申込方法などは図書館のホームページでご確認ください。
https://www.library.city.nishitokyo.lg.jp/info?8 &pid=1704

[5] エッセイ:仙台だより(3)

6月、仙台で過ごす初めての夏です。今年は仙台七夕まつりが通常開催されます。今から楽しみです。ジム通いは続けています。先日ジャマイカ人の会員と日本語とスペイン語で話しました。
さて、仙台には「仙台多文化共生センター」があります。国際交流・学術文化振興の拠点である「仙台国際センター」会議棟1階に事務所が入っています。国際センターに行った時に、棚に置かれていたパンフレット類をいただいてきました。「センターだより2021年春号」は、近所付き合いについて、やさしい日本語、英語、中国語(簡体字)、韓国語、ベトナム語、ネパール語で書かれていました。半田ではポルトガル語が多かったので、なぜベトナム語、ネパール語?と思いました。2021年4月30日現在、仙台の外国人住民数は12,848人。国別では、中国3,679人、ベトナム2,031人、韓国1,826人、ネパール1,495人。これら4か国の合計が住民数の70%を占めます。ベトナム語、ネパール語のパンフレット、納得です。多文化共生センターは、外国人住民の相談に多言語で対応しています。相談・情報カウンターでは、日本語学習、区役所での手続き、外国語対応が可能な医療機関など、外国人住民が仙台で暮すために役立つ情報を提供しています。中国語、韓国語、ベトナム語、ネパール語は、外国語相談員が週に1回程度センターにいます。その他の言語に対しては、通訳サポート電話という3者間通話の電話を使うこともあります。次回は通訳サポート電話や他の対応についてお話ししたいと思います。
(NIMIC会員 白根祐子)

[6] Book:ロシア民話 金の魚のはなし(挿絵:ウクライナのオレクサンドル君)
日本語、ロシア語、英語、中国語、ポルトガル語の合本 (MyISBN – デザインエッグ社) 2022年5月
アレクサンドル・プーシキン作、オレクサンドル・ペレフレスト挿絵

ロシアの大詩人プーシキン作「金の魚のはなし」、絵は当時13歳のウクライナの少年。現在16歳でキーウ近郊に在住。
おじいさんが海で捕らえたのは、人間の言葉を話す「金の魚」で何でも願いを叶えると言う。おじいさんは何もいらないと、魚を放してやったが、それを聞いたおばあさんは、大激怒。おじいさんを何度も金の魚のもとに行かせ、欲望を実現させていく。あきれた金の魚は・・・。という話です。
2019年、ロシア語翻訳者グループが日本語に翻訳、多言語絵本の会RAINBOWが、日、露、英の3か国語で音声も聞ける電子絵本にし、RAINBOWのサイトで公開しています。
ロシアのウクライナ侵攻を知り、少年や戦時下にある人々を励ますために自費出版(amazonで販売)、印税はオレクサンドル君に届けるそうです。
共感した留学生たちが中国語、ポルトガル語翻訳で協力しています。巻末に平和を願う彼の絵を3枚収録。
多言語、多文化が共生できる戦争のない世界の実現を願っています。
(NIMIC会員 山辺真理子)


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