もくじ
[1] 多文化サロン~ソヨンさんが語る韓国・プサンの暮らし
[2] 外国人参加者募集 東京芸術劇場 劇場ツアー
[3] 日本語ボランティアフォローアップ講座(11/12&12/3)
[4] 日本語スピーチコンテスト終了報告
[5] ウクライナ語による絵本の読み聞かせ
[6] 寄稿エッセイ:日本語の勉強
[7] エッセイ:「世界、列車旅の記憶」4
[8] Book:サバンナで野生動物を守る
[1] 多文化サロン@こもれびホール(はなみずき)~ソヨンさんが語る韓国・プサンの暮らし
こもれびホールとの共催で以下のように多文化サロン第2回を開きます。講師は、NIMIC会員でつながる世界プロジェクトでも大活躍のソヨンさん。
会場提供や広報はこもれびホール、当日の運営はNIMICが担当します。手作りのメシル茶を飲みながらソヨンさんのお話をお楽しみください。
日時:11月19日(土)午後3時~4時30分
参加費:無料
定員(事前予約制):30名(こもれびホール電話042-421-1919、または窓口申込み)
[2] 外国人参加者募集 東京芸術劇場 劇場ツアー<やさしい日本語版>モニターツアー
池袋にある東京芸術劇場は4つのホールと展示スペースを持つ芸術文化施設です。多くの人にもっと身近に感じてほしい、そのきっかけづくりとして、ホールの歴史や特徴などを知る劇場ツアーが「やさしい日本語」で開催されています。日頃は有料ですが、今回、NIMICのために無料のモニターツアーが企画されましたので、ぜひご参加ください。コンサートホール中心の見学です。
対象者:日本語を母語としない、外国ルーツの方(中学生以上) 10人程度
日時: 2022年11月27日(日)10時~12時(1時間はアンケートなど)
参加費: 無料(交通費は自己負担)
申し込み:11月14日(月)までに、名前、電話番号を書いて info@nimic.jp まで。(タイトルを、「モニターツアー」に)
※参加者に詳しいことをお知らせします。
[3] 日本語ボランティアフォローアップ講座
西東京市の委託により、活動中のボランティアを対象として、以下のようにフォローアップ講座を開催します。
既に所属教室等を通じで募集は締め切っていますが、定員に少し余裕があり、(1)は11月4日(金)まで、(2)は15日(火)まで募集を受け付けていますので、以下の要領でお申し込みください。いずれも土曜午前10時~12時、zoomによるオンライン開催で、ワークショップ的な実践講座です。
(1)11月12日 地域ボランティア教室におけるオンライン活動と著作権
(2)12月3日 地域日本語教室における無料ICT教材「つながるひろがる にほんごでのくらし」の活用
申込み:講座番号、名前(ふりがな)、住所、電話番号、メールアドレス、所属教室名を書いて info@nimic.jp まで。タイトルを「フォローアップ講座」としてください。
[4] 西東京市日本語スピーチコンテスト終了報告
3年ぶりに対面でのスピーチコンテストが終了しました。
発表者8名、子ども日本語教室の小中学生2名が参加し、申し込みをされた約40名の方が観覧しました。
市長賞は、フランス領マルティニーク島出身のメルジール・マドリーさん「日本語が好きな理由」、武蔵野大学学長賞は、ネパール出身のニラウラ・ミナさん「私の“幸せ”」、NIMIC賞はインドネシアのムハマド・スカスディさん「わたしと桜の花」が受賞されました。
観覧者のアンケートからは、「皆さんとても素晴らしかった。とても感動した。」という声が多く聞かれました。
[5] ウクライナ語による絵本の読み聞かせ
図書館で行われている「いろいろなことばでたのしむ おはなし会」を知っていますか?英語、中国語、韓国語、オランダ語、フランス語など多言
語で書かれた絵本を原語で読み聞かせをして、日本語の説明を交えたり各国の遊びを紹介したりしています。今月はウクライナ語による絵本の読み
聞かせです。ウクライナ語の絵本はどんなものがあるの?ウクライナ語の響きはどんなかなあ?楽しみにご参加ください。
日時:11月26日(土)11:30~15分程度
場所:中央図書館おはなしコーナー(市役所田無庁舎となり)
対象:3歳以上の親子4組
申し込み:前日までに電話かメール、または直接谷戸図書館に。
電話(谷戸図書館)042-421-4545
メール lib-uketsuke@city.nishitokyo.lg.jp
[6] 寄稿エッセイ:日本語の勉強
昨日コール田無で西東京市日本語スピーチコンテスト2022を観覧させていただきました。8人の発表者は皆日本語だけではなくスピーチのプレゼンテーションもとても上手で感動しました。若者のエネルギーと笑顔と希望と夢に魅了されました!三人の審査員が退席して表彰配分を協議していた間、「全員優勝しかない!」と思っていました。スピーチの内容で特に印象深いのは、皆それぞれ苦労しながら他人の親切心に助かりましたと話していました。後で散歩しながら私も自分の日本語の勉強の経験を思い出しました。
40年以上前イギリスから初めて来日した時、日本語は全然出来ませんでした。飛行機の中で「こんにちは」等の単語を一生懸命に習っていたのを覚えています。最初の一年ぐらい英会話を教えていましたので日本語を本格的に勉強する暇もお金もなかった。漢字も覚えるのは無理だと諦めていました。ところが英会話の生徒たちの中に一人の小学校の先生がいました。ある日、私の机の上に六冊の日本の小学校の国語の教科書が置かれていました。その先生からだった。日本の子供たちの一年生から六年生までの教科書。これじゃいくら忙しいと口実しても勉強しないと!まず一年生の本を読んでみました。難しかった。辞書と首っ引きでもう一回読みました。そして二年生の教科書を読んでみた。難しい。でも次は一年生の本に戻って読み直したらかなり楽だった。そのうち卒業!今度三年生の本に挑戦して、二年生に戻って、また卒業。六年生までその調子で進んで楽しくそれなりに上達しました。おそらくあの六冊の教科書がなかったら独学の方法をわからないまま挫折したかもしれない。あの先生の思いやり(厳しい宿題?!)のお陰で今も感謝いっぱいです。
(NIMIC会員 タラント・ジョン)
[7] エッセイ: フィンランドからサンクトペテルブルグへの列車旅
フィンランドから無事国境を通過した列車はサンクトペテルブルグの駅に着いた。列車を降りるとすぐにEAJS (ヨーロッパ日本学研究学会)のツアーガイドの先生の声がかかる。Please gather under this umbrella.フィンランド大学の准教授が長い傘をかかげ、胸には「EAJS 」と大きく書いたボードをかかげている。が・・・改札口に行く乗客と立ち売りの売り子に殺到する乗客で声は途切れがちだ。日本人の我々としてはリーダーに従うべきとは思いながら、良い香りを放つ売り子のピロシキから目が離せない。$1 a pie, only $1、「ねえ、一つ一ドルだって」「買おうよ、お腹ぺこぺこだし」、というわけで我々は一人2個ずつ、合計10個のピロシキを手に傘の下に移動した。
フランスの学者がガイドの教授にProfessor, please have one piroshki while it’s warm.と言いながらピロシキを一つ繰り出す。
nice timing thank you!ガイドの教授もピロシキをかぶりつきながら、我々は歴史あるエルミタージュ美術館に向かった。
サンクトペテルブルグの市内には市電が走り、街は人々で賑わっている。
市内にはピョートル大帝の偉業でもある壮麗な建物「エルミタージュ美術館」が毅然として建っている。・・・ロシアの若者のカップルたちもあちこちの噴水の前で記念撮影をしている。中には花嫁姿の人も。
今ロシアは「ウクライナ」を攻めることで兵役の動員がかかるなど、大変な時、果たしてエルミタージュ美術館のまわりにこの時のような平和な光景は広がっているのだろうか。(了)
(佐々木瑞枝)
[8] Book:サバンナで野生動物を守る
沢田俊子/文 太田ゆか/写真 講談社 2022年
太田ゆかさんは、南アフリカ共和国で働く政府公認のサファリガイドであり、絶滅が心配される野生動物の保護活動にも取り組んでいます。(カバー見返しより)
新型コロナのおかげで観光客はゼロになりましたが、保護活動はストップするわけにいきません。そこで太田さんが企画したのが、南アフリカの動画制作会社と協力して行う、日本人向けのバーチャルサファリツアーでした。太田さんが日々行っている様々な活動とともに、サファリガイドになった経緯や仕事の内容、南アフリカの動物たちの現状なども詳しく紹介されています。対象は小学生高学年以上、難しい漢字にはルビ付きで、読みやすい本です。
海外でくらす日本人のみなさん、がんばれ!
(NIMIC会員 根本百合)
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