NIMIC通信 No.224 2023年2月号-1

もくじ
[1]留学生ホームビジット運営ボランティア募集
[2]子ども日本語ボランティアフォローアップ講座参加者募集(再)
[3]「外国からきた保護者のための小学校入学前説明会」実施報告
[4]総合教育会議でNIMICを紹介
[5]エッセイ:仙台だより7
[6]Book:(漫画)風太郎不戦日記1~3

[1] 留学生ホームビジット運営ボランティア募集

6月25日(日)に対面で開催予定の第16回留学生ホームビジットの運営ボランティアを、NIMIC会員から募集します。当日の対面式、事前説明会、申込管理やマッチング等の仕事があります。
第1回ミーティングを以下のようにオンラインツールzoomで開催しますので、ご協力いただける方はご連絡ください。6月のコロナ感染状況によっては、ホームビジットもオンライン実施になる場合があります。

第1回ミーティング:2月13日(月)午後8時~9時(オンライン会議ツールzoom)
申し込み:2月8日(水)までに、(1)お名前 (2)メールアドレス を書いて info@nimic.jpまで。タイトルを「ホームビジットボランティア」としてください。

[2] 子ども日本語ボランティアフォローアップ講座参加者募集(再)

西東京市の委託により、市内で子どもの日本語学習支援等で活動中のボランティアを対象にフォローアップ講座を開催します。テーマは「外国につながる子どもと楽しく学習するコツ」で、1回目は「文字学習や語彙を広げる活動を楽しくするには?」、2回目は「教科学習に必要な日本語の支援を工夫しよう」です。所属教室を通じて受講申し込みをしてください。

【日時】2月18日と25日(土)午前10時~12時
【場所】Zoomによるオンライン開催
【講師】さいたま市日本語指導員、「地球っ子クラブ2000」代表 髙栁 なな枝さん
    立教大学兼任講師、練馬区日本語等指導員 谷 啓子さん
【申込期限】2月10日(金)17時(各教室での締め切りは数日前)

[3] 「外国からきた保護者のための小学校入学前説明会」実施報告(1月15日:オンライン)

5回目となった今回は、学校で使用する持ち物についての紹介がメインでした。4家族が参加し、通訳付き質問コーナーは、英語と中国語の2組に分かれました。入学後の日本語指導や、子ども日本語教室等に関する希望が多かったようです。また、入学前にどんな勉強を?という質問に「日本の幼児向け教材サイト」を画面で紹介するなど、オンラインの良さを活かせたと思います。
今回、入学時に必要な袋物の制作を引き受けてくださるボランティアも参加しましたが、全員が制作をお願いしました。今後、どんな笑顔につながるか、楽しみです。

[4] 総合教育会議でNIMICを紹介

1月17日(火)の総合教育会議で、NIMICの活動全般と外国につながる子どもたちの状況を説明しました。支援内容、運営体制、外部連携など、たくさんの質問を頂き、教育の中枢にかかわる方々が、関心を寄せてくださっていることを実感しました。また、会議終了後に教育長の中学部見学訪問の連絡があり、現場を見て頂けることを楽しみにしています。
これからも子ども達と家庭を中心に据えつつ、自治体、教育現場、地域の他団体、NIMICが連携しながら、より良い状況を目指して活動していければと思います。

[5] エッセイ:2023年がスタートして1か月が過ぎました。

スタートした1月に嬉しく思ったことがありました。一つは1月14日の「どんと祭(どんとさい)」です。「どんと祭」は宮城県を中心に呼ばれている祭の名前のようです。神社の境内などで正月飾りを焼き、御神火にあたることで1年の無病息災・家内安全を祈願します。今まで「どんと焼き」という言葉や映像は知っていましたが、「どんと祭」は初耳で参加するのも勿論初めてでした。家から車で15分程の所にある、陸奥国分寺薬師堂に行きました。境内では既に最後尾の札まで長蛇の列でした。私達も最後尾に着いて、古い御守りなどを納めて、お参りするまでに20分かかりました。家族連れの方たちが多く参拝していました。お子さんたちが一緒に参加し目の当たりにすることで、これからもどんと祭が引き継がれていくのだろうと思いました。テレビやラジオで、一日中どんと祭の情報が流れていました。地元に根付いている行事だと感じました。
もう一つの嬉しかったことは、NYタイムズが選ぶ「今年行くべき世界の旅行先」2位に、盛岡が選ばれたことです。「混雑を避けて歩いて楽しめる美しい場所」として紹介されました。私達も昨年盛岡に行きました。盛岡城の石垣の雄大さに感動したり、焼き肉、じゃじゃ麺、わんこそばも堪能しました。「えっ盛岡が二位?!」と思われる方がいるかもしれませんが、もしかしたら新たな発見があるかもしれません。
(NIMIC会員 白根祐子)

[6] Book:(漫画)風太郎不戦日記1~3
原作:山田風太郎『戦中派不戦日記』(講談社文庫など)
漫画:勝田 文  講談社 2020年

風太郎とは、戦後作家となり、ミステリーや時代劇「忍法帖」シリーズなどを書いた山田風太郎です。昭和20年1月1日から12月31日までの1年間、彼がつけていた日記が原作で、格調高い文章で書かれています。漫画のほうも、とても原作の雰囲気を伝えていると思います。
地方の医者の家に生まれた風太郎は、肋膜炎のため兵隊には召集されず、東京の医大に入り、学生生活を送っていました。空襲が激しくなり、東京が焼け野原に代わり、目黒の下宿も焼かれる頃には大学自体が長野へ疎開、敗戦、そして東京へと戻り……激動の1年間を過ごす中で、文学が好きなインテリ学生が見聞きしたもの、考えたこと、気持ちの在り方などが描かれています。私が知っている中で、戦時下の日常生活がいちばん実感できる本だと思います。
破壊しつくされたウクライナをテレビで見ると、この漫画とイメージが重なり、胸がふさがります。
(NIMIC会員 根本百合)


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