NIMIC通信 No.227 2023年3月号-2

もくじ
[1] 外国人の参加者募集「江戸東京たてもの園見学とお花見交流会」
[2] 子ども日本語ボランティアフォローアップ講座終了報告
[3] 子ども対象「えいごで楽しく!」 終了報告
[4] 手作りバッグがつむぐ多文化交流
[5] 在留外国人の防災意識についての研究
[6] エッセイ:北京の窓から 1998-99 (23)

[1] 外国人の参加者募集「江戸東京たてもの園見学とお花見交流会」

小金井公園にある「江戸東京たてもの園」で昔の建物や町の様子を体験したあと、お花見をしながら交流会を行います。ぜひ周囲の外国人にお知らせください。

日時:4月1日(土)13~15時 たてもの園見学、15~16時 お花見交流会 
集合:都立小金井公園の「江戸東京たてもの園」の前
参加費(当日払い):たてもの園見学料320円、お花見交流会300円
対象・定員:西東京市に在住・在学・在勤の外国人約20人(小学生は保護者と参加)
通訳あり:英語、中国語、韓国語
申込み:3月20日(月)までに、Eメールで「名前、住所、電話番号、母国語、メールアドレス、通訳の必要性の有無と必要な場合はその言語」を書いて、NIMIC事務局へ(info@nimic.jp)。メールタイトルは「たてもの園」。
4言語(やさしい日本語、英、中、韓)のチラシはこちら https://www.nimic.jp/event/museum_visit_ &_party_2023.pdf
※当日ボランティアを若干名募集中です。

[2] 子ども日本語ボランティアフォローアップ講座(市の委託)が終了

2月18日と25日(いずれも土曜日10時から12時)にオンラインで開催しました。
今回は「外国につながる子どもと楽しく学習するコツ」として、18日には主に文字・語彙の学習について、25日には教科学習に必要な日本語の支援について学びました。
延べ36人の方が受講しました。
外国につながる子どもの気持ちに寄り添ってどのように指導するのか、受講者一人ひとり、たくさんの気づきがありました。

[3] 子ども対象「えいごで楽しく!」を開催しました

3月4日(土)に第15回多言語で楽しく企画「えいごで楽しく!」を開催しました。講師2名体制で全4レッスン、参加者は13名でした。昨年同様オンライン開催で、講師が制作したスライドを使い、ゲーム感覚で子供と一緒に英語を学びました。今回は参加者の英語のレベルが高く、今後のプログラム構成を考える課題ができました。画面越しでも対面でも楽しそうな子供たちの笑顔が見られることがこのイベント開催の喜びです。来年こそは対面イベント開催を実現したいと思います。

[4] 手作りバッグがつむぐ多文化交流

昨夏「外国の子供達に手作りバッグをプレゼントしたい」とNIMICのスタッフに声をかけてくれたOさんは、西東京市の子ども食堂でもご自身手作りの作品を子供達やスタッフに無償で提供されているそうです。NIMICでも小学校入学前説明会の外国出身の親子には小学校で使う手作りバッグ一式を、子ども日本語教室の生徒にはクリスマスイベントでお菓子を入れる巾着をいただき、みんなを笑顔にしてくれています。自分の得意を活かしてのボランティア活動で多文化交流を実践するOさんに、感謝の輪が広がっています。

[5] 在留外国人の防災意識についての研究

2022年7月に外国出身の留学生から調査研究の協力依頼が届きました。「在留外国人の防災意識に影響を与える要因」について研究しているので、外国出身の在留外国人にアンケートやインタビューに協力してほしいというものでした。NIMICには、色々な協力依頼が寄せられるのですが、特に若い世代からの依頼には、周囲に迷惑や負担が生じない範囲でなるべく応じています。
この度、研究論文の概要が届き、「外国人住民の防災意識を高め、災害への備えにつなげるには、地域コミュニティへの帰属意識や人間関係が有効」という結論を興味深く読みました。

[6] エッセイ:北京の窓から 1998-99 (23)
北京国際マラソン

長城北京国際マラソンに出た。1986年に児玉泰介が当時の日本記録を樹立した、あの大会だ。と言っても、私が参加したのは、フルではなく、10キロだが。
昔は陸上部の長距離ランナー。フルマラソンも3回走ったことのある私だが、北京に来てから、一度も走っていない。とりあえず、今回は楽しく完走することを目標にした。
スタートは天安門広場。国際大会だけあって、開会式はトランペット隊やチャイナドレスの小姐が登場し、とても華やか。欧米人ランナーの姿も多い。「三井マラソン」と書かれたのぼりもあり、日本からの参加者もいたようだが、中国人の中で見つけるのはなかなか難しい。
曇天の下、号砲が鳴り、皆一斉にダッシュ。市民ランナー達は、腕で周りの人をかき分けるように駆けていく。日本のレースではほとんど見かけない光景だ。いつもの持ち帰り弁当の争奪戦が目に浮かび、思わず苦笑してしまう。
レースを観る市民も、走る人を見ること自体が珍しいという面持ち。私はなんだか動物園の檻の中にいる気分になる。
二環路を北上し、商店街へ。応援する人も多くなる。子供たちの「加油(頑張れ)、加油!」という声に、ガソリン補給した車よろしく、足も少し軽くなる。
緑濃い玉淵潭公園の脇を通り過ぎ、53分ほどでゴール。久々にいい汗をかいた。
普段はタクシーで漫然と通っていた北京の街路も、時速10キロ余りで見る風景は、また違った顔をしていた。(NIMIC会員 佐藤泰治)


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