NIMIC通信 No.229 2023年4月号-2

もくじ
[1] 子ども日本語教室ボランティアスタッフ募集
[2] 多文化共生センター相談員のご紹介
[3] 2023年度会費納入のお願い
[4] 子ども日本語教室中学部・春休みの活動報告
[5] 「江戸東京たてもの園見学とお花見交流会」実施報告
[6] エッセイ:北京の窓から 1998-99 (24)

[1] 子ども日本語教室ボランティアスタッフ募集

年々、外国にルーツを持つ子どもたちが増えています。彼らは、文化の違いや言葉の壁に戸惑いながらも、前に進もうと懸命に挑戦しています。しかし、言語の習得は一朝一夕で身につくものではありません。日本語に触れる多くの機会と、忍耐強く関わる人の力が必要です。
子ども日本語教室では、遊びや体験を取り入れたり、一人一人の状況に合わせた学習内容を工夫したり、スタッフみんなで相談しながら活動に取り組んでいます。
子どもが好きで、その成長を一緒にサポートするスタッフを募集します。ボランティア入門講座等を受講したNIMIC会員が対象です。ご質問、申し込みは
info@nimic.jp まで(メールタイトルを「子ども日本語ボランティア」としてください)。
教室毎の活動時間はこちら:https://www.nimic.jp/japanese-language-class/

[2] 多文化共生センター相談員のご紹介

市の相談窓口である多文化共生センターでは、市から配置されている事務相談員とNIMICのボランティア管理員が2人体制で対応しています。
4月からは、以下のメンバーが対応していますので、よろしくお願いいたします。

<月曜日 >
*加藤祐子:最近は初めて聞く難しい相談もあり慌てずに対応するよう心がけています。また何度も相談窓口を利用してくださる方もいて嬉しく励まされています。趣味のテニスとガーデニングでリフレッシュしています。
*竹村正和:この度、水曜日から月曜日のセンター当番理事を担当することになりました。今期はコロナ後の変化で対面活動が増えて、外国人からの相談も増えてくるかもしれません。従来通り柔軟にきめ細かく対応をしていくつもりです。
<火曜日 >
*加藤祐子:月曜日に記載
*高橋二朗:元船員です。海外でお世話になった頃のお返しとしてNIMIC事務局で火曜の当番をしています。拙いですがスペイン語も担当しています。イングビル1階でお待ちしています。
<水曜日 >
*岩野英子:金曜日から小野さんと一緒に水曜日に移動しました。趣味はミュージカルを観ることです。今まで通り業務は変わりませんが、金曜日とまた違う出会いに期待したいと思っています。
*小野千穂:長年金曜日だったセンター勤務が水曜日に変更になりました。曜日が違うとまた新しい出会いがあるかとドキドキワクワクしています。新鮮な気持ちで頑張ります。
<木曜日 >
*姜ボンソン:韓国出身です。NIMICの会員になったのは2014年だったので今年で9年目に入ります。 近年は多文化共生センターの相談員として勤務しています。 聞き上手な相談員を目指しています。休日は山登りを楽しんでいます。
*田村久教:地域の多文化共生社会実現に向けた活動には、会社員生活リタイア後に初めて参加しました。相談窓口では、相談員をサポートして、外国にルーツを持つ皆さまの不自由・不安を少しでも多く解消するよう、努力してまいります。
<金曜日 >
*櫻井裕子:4年前に子ども日本語ボランティア入門講座を受講し外国の子ども達の支援に携わっています。相談業務は初めてですが、外国人の方や地域の方々が気軽に相談に立ち寄れる場所になるよう努めていきたいと思っています。
*田辺俊介:2019年度から管理員として携わっています。外国人相談者の約半数はリピーターです。一度センターを訪れるとその良さを分かってくれるのでしょう。会員の皆さんも是非お立ち寄りください。

[3] 2023年度会費納入のお願い

NIMICの様々な活動は、皆さまの会費に支えられています。活動に参加できる方もできない方も、多文化共生の地域づくりのために、年会費という形で活動を支えてください。
2023年度会費の納入を、6月末までに以下のいずれかの方法でお願いします。

正会員の年会費は以下の通りです。
個人会員:2,000円、学生会員:1,000円、
家族会員(ご夫婦と18才以下のお子様が対象):3,000円
団体会員(日本語教室など):2,000円

1.銀行振り込み
口座名はどちらも「特定非営利活動法人 西東京市多文化共生センター」
1)みずほ銀行ひばりが丘支店 普通預金口座 2386979
2)三菱UFJ銀行田無支店 普通預金口座 0034665

2.クレジットカード
ホームページから手続きをお願いします。
https://www.nimic.jp/credit-card-payment/

※既にお支払いいただいた方、ありがとうございました。

[4] 子ども日本語教室中学部・春休みの活動報告

3月27日は百人一首・日本地理ゲーム、28日は習字をいつもの教室で行い、最終日の29日はスタッフ5人を含め15人で小金井公園に出かけました。青空の下、江戸東京たてもの園では子宝湯の湯舟や都電を興味深く眺める人も、おしゃべりに興じる人もいましたが、誰もが園の前の広場を思いきり駆け回りました。「お煎餅焼けたかな」と囃しながらお煎餅をゲットするゲームを楽しみ、最後は桜餅を皆で頬張りました。一番の驚きは、飲食の際のマスクを取った皆の素顔でした。

[5] 「江戸東京たてもの園見学とお花見交流会」実施報告

4月1日、小金井公園で上記のイベントを外国人8人、スタッフ11人の参加で実施しました。コロナ対策が緩和されて満開の桜の下でのお花見交流会は大いに盛り上がりました。「“たてもの園”で初めて実際に昔の家を見て、たくさん質問した」との感想から、参加者が楽しんだことがわかりました。また、今回は「土日プロジェクト(ミーティングも事業も土日に実施するNIMIC内グループ)」メンバーに新しく加わった2名の会員はカメラマンと外国人のアテンドに大活躍でした。 

[6] エッセイ:北京の窓から 1998-99 (24)
憧れのシルクロードへ

私が生まれて初めて「異国」という言葉を強く感じたのは、おそらくNHKの「シルクロード」(絲綢之路)という番組を目にした時であったと思う。
ブラウン管に映し出される風景、人々、建物。何もかもがエキゾチックで、私はいっぺんに魅了された。喜多郎の番組テーマ曲にも、その情感溢れる旋律に心が震えたのを覚えている。
いつか必ずこのシルクロードの地を踏みしめたい。どんな職業に就いたら、シルクロードに行けるだろうか。そんなことを漠然と思いながら、シルクロード取材班の行く先々の光景を食い入るように見つめていた。
それから二十年ほど経ち、私は幸運にも、中国留学の機会に恵まれた。
北京に着いてから落ち着くまでの数週間は、生活に慣れるのに精一杯で、シルクロードのことは正直ほとんど脳裏をよぎることはなかった。蝉の鳴き声が幾分静かになり、サマースクールが終わりに近づいた頃、秋学期が始まる前に1週間の休みがあることに気が付く。1年の留学期間で、最長の休暇だ。
(シルクロードに行くのは、今しかない!)
大学の講座で中国語の基礎コースから始めた私は、正直日常会話もままならない状態。しかし、長年心の奥底で眠っていた思いが急に込み上げて来て、気が付いたら、拙いながら中国語をふり絞り、宿と飛行機と列車の予約を取っていた。
こうして日本を発ってから1か月後の99年の8月末、私は幾分不安顔の妻と共に、新疆ウイグル行の直行便に乗り込んだ。
(NIMIC会員 佐藤泰治)


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