NIMIC通信 No.230 2023年5月号-1

もくじ
[1] 会員対象:NIMIC総会のお知らせ
[2] 日本語ボランティア入門講座受講生募集
[3] 講演会「多文化共生社会と地域日本語教育」
[4] 留学生ホームビジット受け入れ家庭募集
[5] 留学生ホームビジット・参加留学生募集
[6] エッセイ:鈴木大拙館へ

[1] 会員対象:NIMIC総会のお知らせ

NIMICの2023年度通常総会を以下の通り開催します。会員の皆さまはぜひご出席ください。
ご案内メールを4月27日(木)に発信しました。出欠のお返事を5月14日(日)までにお願いします。
なお、今年は新型コロナ禍の状況変化から総会後に簡単な交流会を開きますので、ご都合の良い方はご参加ください。

日時 5月21日(日)午後2時から
場所 田無公民館3階視聴覚室(田無駅南口から徒歩3分)

[2] 日本語ボランティア入門講座受講生募集

西東京市とNIMICが共催で、市内で暮らす外国籍市民の日本語学習を支援し、地域につないでいく日本語ボランティアの入門講座を開催します。
外国語が話せなくてもかまいません。ぜひご参加ください。
講座の日程:5月24日~7月26日(水:午後2時~4時、教室見学期間あり)
対象者:(1)外国籍市民への支援活動に関心があり、講座修了後の活動が可能な方(2)全8回の講座のうち、6回以上出席できる方
定員:35名程度
申込み:下記の5月24日の講演会終了後に、説明会および受講申込みの受付を行います。
詳しくは市報5月1日号をご覧ください。

[3] 講演会「多文化共生社会と地域日本語教育」

日本に暮らす外国人をとりまく状況や地域の日本語学習支援がどのように行われているかを学びます。
日時:5月24日(水)午後2時~4時
場所:イングビル第3・4会議室(田無駅南口から徒歩2分)
定員:35名
講師:野山広さん(国立国語研究所)
申込み:当日、直接会場へ

[4] 留学生ホームビジット受け入れ家庭募集

NIMICでは市と共催で、毎年、近隣の留学生が西東京市の家庭を訪問し交流する「留学生ホームビジット」を開催してきました。
昨年、一昨年はコロナ禍の状況から、オンライン(zoom)で実施しましたが、今年は4年ぶりに対面で実施します。 
当日は市民の皆さんと留学生が対面後、各ご家庭で交流して、身近な異文化を体験していただきます。詳しくは5/1号の市報または市内公共施設配布のチラシで。

受け入れ家庭説明会はzoomと対面で行います(同じ内容)。
Zoom:5月14日(日)午前11時~ 
  説明会申込フォーム:https://forms.gle/nTYxpF8aveR7JV1a6
対面: 5月21日(日)午前11時~
  申込は不要です。直接会場にお越しください(イングビル3階)
留学生ホームビジット実施日:6月25日(日)午後1:00~5:00 

[5] 留学生ホームビジット・参加留学生募集

昨年はオンライン開催でしたが、今年は4年ぶりに対面で実施することになりました。
近隣の大学の留学生を募集します。
今回は実施時間が13:00から17:00までと短い時間ではありますが、留学生には日本の普段の家庭を体験し、楽しく交流をしてほしいと思っています。
お知り合いに留学生がいましたらぜひ参加のお声掛けをお願いします。
くわしいことはチラシをご覧ください。https://www.nimic.jp/event/homevisit_v_2023.pdf 

[6] エッセイ:鈴木大拙館へ


自宅に金沢工大からの封書、開けてみると「客員教授 辞令」が入っていた。2023年4月から2024年3月までの1年契約だが、晩年になってからもこうして「辞令」をいただけるのはありがたいことだと思う。
今日は金沢でも私が一番好きな場所、「鈴木大拙館」に留学生と行ったときのことを書いておこうと思う。
そもそも私は留学生のフィリップに「先生、今日の授業は午前中だけなのでSUZUKI DAISETSU のミュージアムに行きませんか?」と言われるまで、金沢の鈴木大拙館には足をのばしたことがなかった。「ネットで調べると金沢21世紀美術館から10分です」と。
新学期間もない春の午後、フィリップと二人で大学キャンパスを抜け出し鈴木大拙館へ。館内に入ると空気が一変する。「内部回廊」を抜けて鈴木大拙の書などが展示されている展示室へ。
「完成とは変化成長し続けながらも自分自身でいること」、私が立ち止まって筆で書かれた書を読んでいるとフィリップが「Completion is to be yourself while continuing to change and grow」意味合っていますか」と聞く。
そもそもこの哲学的な問いにどんな英訳が適切なのかはわからないが「うん、合っていると思う、ただ、どう解釈するかが問題」とだけ答えておいた。
「水鏡の庭」の前にある白い建物に入ると「思索空間」と名付けられたベンチが置いてあり、数人の外国人が静かに座っている。驚いたことにそこにいた日本人は私だけ、思っている以上に外国人にはこの場所が知られているようだった。
水面の上はそよぐ春風で小さな波がたち、春霞の空が揺れている。
「先生、「無の境地」ってなんですか」とフィリップ。
うーむ、私には一生答えることのできない質問だと思う。「フィリップ、仏教や禅で目指す理想の境地のこと」とだけ答えておいた。
また訪れたい「思索空間」である。
(佐々木瑞枝)


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