もくじ
[1] 会員対象:留学生ホームビジット当日ボランティア募集
[2] 公開講座「やさしい日本語でコミュニケーション」
[3] NIMIC第15回通常総会報告
[4] 多言語高校進学ガイダンスのお知らせ
[5] エッセイ:仙台だより9
[6] Book:ある晴れた夏の朝
[1] 会員対象:留学生ホームビジット当日ボランティア募集
留学生ホームビジットの対面式の運営に関わるボランティアを以下のように募集します。ぜひご応募ください。
日時:6月25日(日)正午~午後1時30分ごろ
仕事:対面式のための会場づくりと片付け、田無駅を含む屋内外での誘導など
募集人員:5人程度(先着順)
お名前と連絡用電話番号を書いて、メールで info@nimic.jp まで、申し込んでください。(メールタイトルを、「HV当日ボランティア」としてください)
[2] 公開講座「やさしい日本語でコミュニケーション」
地域に暮らす外国人とコミュニケーションを取るときに役立つ「やさしい日本語」について実践的に学びます。
日時:6月21日(水)午後2時~4時
場所:田無第二庁舎4階1~3会議室
講師:新居みどりさん(NPO国際活動市民中心CINGA)
申込み:当日、直接会場へ
※日本語ボランティア入門講座の5回目を公開講座とするものです。
[3] NIMIC第15回通常総会報告
5月21日に田無公民館3階視聴覚室において、第15回通常総会を対面で開催しました。事前に提出された第1号議案から第6号議案までの全議案が賛成多数で承認されました。
定刻の14時に開会、議長に山辺真理子代表理事を選出。正会員225名中、出席者28名、委任状提出者110名、計138名で定款26条に定める定足数を満たし、総会が成立することを確認しました。
閉会後に新理事加藤祐子さんの挨拶と、理事を退任される田辺俊介さん、劉鴻さん、中村純恵さん3名の退任の挨拶が行われました。今年は閉会後に交流会を開き、出席者は各テーブルに分かれて談笑、会員の皆さまの自己紹介が行われ、和やかな雰囲気の中で解散となりました。
[4] 多言語高校進学ガイダンスのお知らせ
*外国ルーツの中学生のいるご家庭へ情報提供をお願いします*
7月9日(日)に武蔵野市国際交流協会(MIA)主催の多言語高校進学ガイダンスがあります。日本語を母語としない親子のための11言語(英・中・韓・朝鮮・タガログ・スペイン・タイ・タミル・ネパール・ベトナム・ベンガル・やさしい日本語)の通訳を付けたガイダンスなので、母語で日本の高校受験の仕組みを聞くことができます。場所は、武蔵境スイングビル11階(JR中央線武蔵境駅徒歩1分)、無料です。
また、個別相談もできます。
(1)12:30-14:00 (2)14:00-15:30 (3)15:00-17:00の3部制になっています。
参加を希望する場合は必ず7/1までに予約をしてください(TEL0422-36-4511)。
子ども日本語教室中学部のスタッフが実行委員として参加しています。
[5] エッセイ:仙台だより9
今年はどこも桜の開花が早く、4月号でお話しした山形県への旅行でも桜で有名な鶴岡は葉桜になっていました。桜は残念でしたが、多くの外国の方達と遭遇しました。鶴岡の次にいった酒田は国際クルーズ船の寄港地で、観光名所の一つ、本間家旧本邸(江戸時代の豪商の家)にクルーズの乗客を乗せてきた観光バスが止まっていました。邸内の展示物には英語の説明がついており、スタッフも英語で対応していました。展示物の中に相撲の浮世絵があったので、案内の方に本間家と相撲は何か関係があるのか訊いてみました。特に関係はないが、外国の方に日本らしさを感じてもらうために飾ってあるという話でした。(ちょっとエッ~かもですが)帰り際、外国の方を乗せた観光バスがまた1台駐車場に入っていきました。
宮城県でも外国人観光客が増えています。これも4月号でご紹介した仙台市内の観光名所を巡るバス「るーぷる」に、東京から来た友人たちと乗りました。その時、多言語のパンフレットを持った外国人が2組いて、使ってくれている!とうれしくなりました。その友人たちと松島の瑞巌寺に行った折にもオーストラリアからの観光客に出会いました。私の5本指の靴下をかわいいと言ってくれたり、友人たちとの写真を撮ってくれました。仙台のこけし屋さんでは、日本人客より外国人客のほうが多く、こけしの絵付け体験をしている人たちもいました。いい旅の思い出になったことと思います。
(NIMIC会員 白根祐子)
[6] Book:ある晴れた夏の朝
小手鞠るい著 偕成社 2018年 1400円+税
先日、広島でサミットが開催され、世界の首脳や報道関係者が原爆記念館を見学し、被爆者の方と話を交わしました。これで、世界中の首脳たちが核兵器廃絶、戦争反対に進み、世界はよくなるのでしょうか?本当に?みなさん、ぜひこの本をお読みになってください。
この本は、日本の中学校の英語教師メイ・ササキ・ブライアンの自己紹介という形をとっています。父がアメリカ人で母が日本人のメイは、10年前、ニューヨークの高校生でしたが、先輩たちからディベートへの参加を誘われました。それは町の図書館のホールで行う公開討論会で、勝ち負けは聴衆の投票で決まり、サマースクールとして参加者には単位も与えられます。8人の高校生が原爆肯定派と否定派に分かれて1週間に1回、4回にわたって徹底的に議論を戦わせるというものでした。原爆投下は必要悪であったと主張する肯定派に対して、絶対に許されないとする否定派。参加者8人はそれぞれに必死で資料を調べて読み込み、議論を組み立て、相手の主張を予想し、それを迎え撃つべく努力を重ねて、暑い夏を過ごします。
参加者は全員がアメリカ人高校生ですが、白人系2名、ユダヤ系1名、アフリカ系1名、中国系1名、日系1名、多民族系1名、アメリカ人の父と日本人の母を持つメイの8名で、私たちが知っている第二次大戦のほとんどあらゆる要素が議論にのぼり、白熱していきます。読み始めると止まりません。YA向けですが、日本のすべての中高校生、いえ大学生と大人にも読んでほしい本です。図書館が11冊も所有しているのは、きっと私と同じ思いです。
アメリカの青少年教育の中にしっかり位置づけられているこのディベート。徹底的に調べて自分の意見をまとめ、周りの人々にしっかりと伝える、そして他の人々の意見をきちんと聞き、さらに理解を深め、物事をより良い方向へ向けていくというものですが、大変に大事な技術だと思います。
伝えるテクニックもこの本の随所に出てきます!
(NIMIC会員 根本百合)
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