NIMIC通信 No.241 2023年11月号-1

もくじ
[1]「西東京市民まつり」NIMICブースへどうぞ!
[2]子ども日本語ボランティアフォローアップ講座参加者募集
[3]エッセイ:シンガポールでのナイト・サファリ
[4]Book:戦争日記―鉛筆1本で描いたウクライナのある家族の日々

[1] 「西東京市民まつり」NIMICブースへどうぞ!

第20回西東京市民まつりが、4年ぶりに開催されます。
NIMICは、同じ地域住民である様々な国や地域出身の人々と一緒に多文化共生の地域づくりをする意義を広く市民に知ってもらうため、今年も参加します。テント内では、ゲームや活動ポスターの展示を行っています。
NIMIC会員はぜひ友人・知人を誘っておいでください。また、会員同士が互いに交流できる機会です。みなさん、NIMICブースでお会いしましょう。

日時:11月11日(土)午前10時-午後4時、
       12日(日)午前9時-午後3時30分
会場:西東京いこいの森公園
※NIMICのブースは、会場の正門から入って、最も右側列(北側)の中ほどです。当日は緑ののぼり旗を目印にどうぞ。

[2] 子ども日本語ボランティアフォローアップ講座参加者募集

西東京市の委託により、市内で子どもの日本語学習支援等で活動中のボランティア、および入門講座修了者を対象にフォローアップ講座を2回開催します。日程とテーマは以下の通りです。所属教室を通じて文化振興課に受講申し込みをしてください。

(1)外国につながる子どもと楽しく学習するコツ(書くことを中心に)
11月18日(土)10:00〜12:00 田無庁舎503会議室
(2)外国人住民の在留資格と子どもの進路(進学や将来を考える際に留意すること)
12月2日(土)10:00〜12:00 田無第2庁舎1~3会議室
【申込期限】11月8日(水)

[3] エッセイ:シンガポールでのナイト・サファリ 迷子になりそうでした

今年の日本の記録的な猛暑の中で、夏休み子どもたちの「楽しかったこと」に「夜の動物園」が挙げられていた。
思い出すのはシンガポールでのナイト・サファリ見学、もう10年以上前になるだろうか?高島屋財団ではシンガポールに小学校を寄付することになり、財団の委員の皆さんと視察に訪れた時のこと、財団の最後の財源をすべて注いでのことなので、現地の方々との会議や視察が主だった。が・・・最後の日の夜「自由時間」をいただき、委員のK氏と私は「ナイトサファリ」に行くことにした。入場券込みの往復バスがホテルのすぐ近くから出ることも魅力だった。
ナイト・サファリでは、暗闇の中を英語の解説に従って二人で歩き、生き生きと動き回る動物たちに魅了され、時の経つのを忘れていた。
今でもインドライオンが堂々と歩き回る姿やフラミンゴの群れが美しい姿でまるで舞踏会のようだったことを思い出す。
そして時計を見るともうバスに戻る時間、私たちは元来た道を戻ろうとしたけれど、人の流れに逆らって戻るのは大変なこと、それに枝分かれした道で遠回りしたこともあり、ついに帰りのバスを逃してしまった。
たった4分遅れただけなのに・・・。
(佐々木瑞枝)

[4] Book:戦争日記―鉛筆1本で描いたウクライナのある家族の日々
オリガ・グレベンニク ロシア語監修/奈倉有里、訳/渡辺麻土香 チョン・ソウン 河出書房新社 2022年

著者は、ウクライナのハリコフ(ハルキウ)生まれで、絵本作家、イラストレーター、アーティストとして活動しています。家族は、9歳の息子と4歳の娘と夫と実母と犬と猫。「明け方5時に爆音で目覚め…地下室に降りた。…わたしは恐怖と不安をどうにかして振り払おうと、スケッチ用のノートと鉛筆を家から持ってきていた。」地下室で8回夜を明かした後、街を離れ、母子3人と犬は国を離れ、ブルガリアに落ち着きました。その間のスケッチと走り書きがこの日記であり、彼女の「戦争反対!」の叫びなのです。
奈倉さんの解説から:著者はロシア語を母語とするウクライナ人です。もともとウクライナではウクライナ語話者とロシア語話者が共存していましたが、今やロシア語話者は肩身の狭い思いをしています。どこのどんな言語の話者にも、その言語を母語とすること、話すことによって生まれる罪など決してないということだけは忘れてはなりません。
(NIMIC会員 根本百合)



NIMIC通信が、会員でなくてもメールで受け取れます
メール配信の申し込みは、こちらから
Loading

今回のNIMIC通信は、いかがでしたでしょうか。
・みなさまのご意見、ご感想をお待ちしております >こちらから
・NIMIC通信のバックナンバー >こちらから
このページのトップへ