NIMICでは、以下を制作、発行しています。
・メルマガ「NIMIC通信」
・広報誌「多文化のわ 」
・生活情報紙「 西東京市 くらしの情報 」※西東京市との協業で、NIMICが制作し、市が発行。
■最新のNIMIC通信 [No.239 2023年9月号-2]
もくじ
[1] 10/1開催「西東京市日本語スピーチコンテスト2023」
[2] NIMIC通信のエッセイを募集します
[3] インスタグラム入門講座を開きました
[4] 外国から来た保護者のための「小学校入学前説明会」終了
[5] エッセイ:北京の窓から 1998-99 (29)
[1] 10月1日開催「西東京市日本語スピーチコンテスト2023」
西東京市在住・在勤・在学の外国につながる方が日本語でスピーチをします。
日本で生活して感じたこと、考えたこと、母国への思い、西東京市とのつながりなどについてのスピーチで、日本語やスピーチが上手かどうかを競うものではありません。今年は4年ぶりに交流パーティーも開きます。皆様のご来場をお待ちしています。
日時 10月1日(日) 午後1時〜4時
交流パーティー 午後4時〜(40分程度)
会場 コール田無 多目的ホール 入場無料(予約不要)
共催 西東京市
問合せ 西東京市多文化共生センター
TEL/FAX:042-461-0381 Email:info@nimic.jp
(TELは、月~金 午前10時~正午、午後1時~4時)
西東京市生活文化スポーツ部文化振興課TEL:042-420-2817
[2] NIMIC通信のエッセイを募集します。
NIMIC通信には、創刊時より様々なエッセイを掲載してきました。旅行記なども含めて、多文化に関わるエッセイを皆さんも投稿してみませんか。1回500~600字を基本としていますが、3回や10回の連載も可能です。締め切りは設けていませんので、いつでも原稿をお寄せください。寄稿またはその相談については info@nimic.jpまで。タイトルを「NIMIC通信エッセイ」としてください。なお、掲載に際しての謝金はお支払いしておりません。
[3] インスタグラム入門講座を開きました。
9月2日(土)、ライター・編集者の廣田亜希子さんを講師に、インスタグラムの特徴、投稿のしかた、写真投稿の留意点などを学びました。「発信する人も情報を得る人もHAPPYになれるようなSNSライフを送りたい」「団体が、活動の参加者を募集するツールとして活用できそうな気がした」といった感想が聞かれました。NIMICとしても、様々なSNSを通じて多様な世代や言語の人たちに情報を届け、地域の人と人との輪を広げていきたいと思います。
[4] 外国から来た保護者のための「小学校入学前説明会」終了
9月9日に表記の会をオンラインで実施しました。今回も市と共催、2家族の参加を得て、通訳を交えた質疑応答もありました。「学校選択制度」「学童(クラブ)」などの制度中心で内容は難しいのですが、とてもよく分かりましたとの感想と感謝の言葉を頂きました。
参加者がイベント情報を知ったのは、出身国のチャットグループや市報から。もっと多くの必要としている人にイベント情報を届ける工夫が必要だと思いました。
1月には、学校用品を中心とした説明会を再び開催する予定です。
[5] エッセイ:北京の窓から 1998-99 (29)
敦煌へ
私たち夫婦は、列車の姿のないプラットホームで、息を切らしながらへたりこんでいた。トルファンの強い日差しとは裏腹に、眼の前が暗くなるのを感じた。
「どうしよう、、。」
次の列車の時刻を確認しようと、ふらふらと立ち上がった時、同じプラットホームに人影があるのに気が付いた。別の列車を待っているのか。
「もしや、、。」
私はすがる思いで人影に近づき、どの列車に乗るつもりか聞く。発車時刻の過ぎた列車のチケットを見せながら。
「ああ、この列車よ、乗るの。」
「えっ、まだ列車来ていないですか?」
「まだよ。」
おばさんはややつっけんどんな言い方であったが、私にとっては地獄で仏に会った気分だった。
「助かった、、。」
よく考えれば、日本の定刻発車が世界では珍しいことなのかもしれない。
こうして私たちは、40分遅れで駅にやってきた列車に乗った。
乗ったのは寝台列車。4人1室のコンパートメントだ。
車窓から見る景色は、ごつごつした岩山が続く。日本とは植生が明らかに違う。昔の人のシルクロードの旅が、いかに過酷なものであったかを実感する。
やがて夜の帳が降り、私たちは、途中駅から乗ってきた寡黙な中国人夫婦と一緒の空間で眠りにつく。
敦煌駅に着いたのはまだ夜明け前。市内に向かうバスの中、360度大平原の中で日の出を拝む。何気ない1日の始まりだが、何故か胸の底から何かがじんわり湧き上がってくるのを感じた。
(NIMIC会員 佐藤泰治)
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